LOCK UP READING THEATER『The Lost Sheep』のアフターレポートが到着した。
本作は、4人の登場人物がとある廃屋に監禁されるところから始まり、視聴者も物語の登場人物となり話が進むサスペンス作品。360度撮影のカメラにより、気になる人物を常にフォーカスして見ることができる。また、16:00公演と20:00公演でエンディングを含むストーリーの一部が異なり、両公演を見ることで全ての事件の真相へとたどり着くことができる仕掛けだ。
冒頭のナレーションで紹介されるのは、福音書の「見失った羊のたとえ」。100匹の羊を飼っている羊飼いは、逃げた醜い羊を探そうとはしなかったという語りから、物語は始まる。
鍵がかかる音が響き、ぼんやりとした映像がだんだんハッキリしてくると、そこには4人の男性が。ケータイや財布を取り上げられ、密室に集められた彼らのもとには、それぞれの名前と指示書が書かれたノートが置かれていた。
「罪人に贖罪を――」
ノートには、この中に1年前に“三笠れい”を殺した犯人がいる、見つけられない場合は全員を殺す、という脅迫文が書かれており、部屋の中央には360度撮影できる監視カメラが設置されていた。
戸惑いながらも、最初の指示、「自らの素性を明かし、三笠れいとの関係を述べろ」に従って自己紹介をする4人。建築デザイナーの蒼井真(演:小林裕介)は三笠れいの大学の友人、大学図書館の司書の藤龍之介(演:岡本信彦)は三笠れいとSNSで知り合った読書仲間。小説家の柊木祈(演:鳥海浩輔)は三笠れいとは同じマンションの住人で飲み仲間。人気俳優の三笠百々(演:天﨑滉平)は三笠れいの血の繋がらない弟、ということが分かる。
三笠れいの死を受け入れられていない蒼井と、すでにその死を受け入れ、前を向いて生きていこうとしている百々は、度々衝突しながらも、徐々に打ち解け、お互いの想いを正直に吐露していくように…。その一方で、読書家の藤は柊木の小説の大ファンで、彼の作品に心酔している様子が見て取れたりと、4人の男性のそれぞれの関係性にも注目です。
途中、3つしかないお弁当を賭けてのアドリブ対決パートもあり、16時公演(マチネ)ではインディアンポーカーが行われた。山札からカードを1枚ずつ引いて額の上にのせ、自分は自分のカードの数字だけが見えない状況で、 1番大きな数字を出した人が勝利するゲーム。周りの反応や助言で1度だけカードを変更することができるという、まさにこの作品にふさわしい“駆け引き”が行われ、役のままでやるゲームコーナーではあるものの、岡本信彦がミラクルを起こす。
そんな中、物語が進むにつれて、キッチン以外にもう1室入れる部屋があることに気づき、その部屋内にも2つ目の(360度が見られる)監視カメラが。時折誰かがその部屋に入って何かをしている様子が見られたり、実は昼夜公演で2つのカメラの視点が変わり、両方の公演を見ることで分かる真相も。
1日目は大きなできごともなく、互いの素性やアリバイについて話し合うだけで終わる中、業を煮やした誘拐犯は次の行動を起こす。翌朝、4人が目覚めるとそこには彼らの携帯電話と新たな指示が。
「最も大切な人に電話をしろ。警察に電話をしたら殺す。」
この指示に対し、4人が取った行動とは…? 約90分の本編に加え、和やかな空気で行われるアフタートークまで盛りだくさんの内容になっている。エンドロールの最後の最後まで、様々な仕掛けが詰まっている。
小林裕介 コメント
貴重な体験ができました! 今日はイイ夢が見られそうです(笑)。アーカイブで何度も見てね!
天﨑滉平 コメント
とっても貴重な経験ができました。素晴らしい先輩方とこうしてお芝居をすることができて最高!! アーカイブ、9月30日まであります! 何度も観てね!! 昼夜両方ね!!
岡本信彦 コメント
それぞれのキャラクターにしっかりと見せ場があり、オチまで含めてとても楽しい脚本でした。話していないときのキャラ付けなど、VRとアーカイブの良さが光ったのではないかと思います。何より相手の芝居の圧を目の前で受けられるというのは良いですね。ありがとうございました!
鳥海浩輔 コメント
とても、楽しかったよ(CV.柊木祈で)
アーカイブ配信は9月30日(金)23:59まで行われる。
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