劇団時間制作第二十五回本公演『12人の淋しい親たち』が9月22日(木)~10月2日(日)に東京・東京芸術劇場 シアターウエストで上演される。
本劇団は、2013年に谷碧仁が旗揚げし、人間が見て見ぬふりをしている現実、感情と向き合う作品をオリジナル脚本で上演。作品の脚本・演出はすべて谷碧仁が手掛ける。本作は「十二人の怒れる男」をベースにしたオリジナル作品。近い将来、請求陪審制が実験的に日本で行われていた。そこへ集められた10人の親である陪審員が「3歳男児殺害事件」について話し合う物語が描かれる。
陪審員長(48)役にはドロンズ石本、陪審員2号役には佐々木道成(劇団時間制作)、陪審員3号役には小出恵介、陪審員4号役には富田麻帆、陪審員5号役には太田将熙、陪審員6号役には田中真琴、陪審員7号役には橘麦、陪審員8号役には須賀貴匡、陪審員9号役には佐瀬弘幸、陪審員10号役には杉本有美、妻役には岡本夏美、夫役には織部典成(劇団番町ボーイズ☆)が出演。
脚本・演出:谷碧仁 コメント
「12人の怒れる男」にインスパイアを受け、現在進行形で挑み続けている今作「12人の淋しい親たち」。逃げも隠れもできない空間で、「親」という最強であり最弱な生物と、日本語という膨大な自己表現方法を前に、日々右往左往しております。どうもこの作品の前では、一切の誤魔化しも保身も使えず、丸裸にさせられます。恥ずかしくて痛いです。嫌です、逃げ出したいです。なのでさっさとひとりで創ることを諦めました。劇団員と、キャスト陣と、スタッフ陣と、そしてお客さまとこの作品を創ろうと思いました。そうすれば、恥ずかしいのも痛いのもどうせ変わらないけど、少しは恥ずかしいのも痛いのもいいかなと思えます。そんな「演劇」になりそうです。お客さまひとりひとりが、自分の恥ずかしいとか痛いとかを知っていただき、自分のことをもっと嫌いに、そしてもっと好きになれるようなそんな「演劇」にします。
チケットはカンフェティにて発売中。
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