映画「僕らはみーんな生きている」が2022年12月下旬予定で公開される。
本作は今という時代を皮肉な物語で切り取り、歪んだ“正義”や人が抱える“欲”、“エゴイズム”など、誰しもが持つ醜さや葛藤をテーマにして描かれる。人との交流が苦手な主人公・宮田駿が、小説家になりたいという夢を叶えるために複数社の出版社に持ち込みをするものの、結果は芳しくない状況の中、環境を変えるために上京して下町商店街の弁当屋でアルバイトを始める。東京での新生活は順調なスタートを切ったように見えたが、楽しい状況は長くは続かず…。
主演の宮田駿役にはゆうたろう、小坂由香役には鶴嶋乃愛、佐伯順平役には渡辺裕之、児玉ゆり子役には桑原麻紀が出演。
ゆうたろう コメント
宮田駿役のゆうたろうです。オーディションを受けた際、主演が決まると思っていなかったのでプレッシャーはありました。しかし、監督をはじめスタッフの方々から『ゆうたろうしか居なかった』という言葉をいただいて、死ぬ気で演じようと心から思いました。自分自身の正解を探しながらもがいている若者のお話なのですが、自分が思い込んでいた愛の形は本当に愛だったのか、今まで正義だと思い込んで口走っていた言葉は本当に正義だったのか。自身の気持ちも馳せながら是非劇場でご覧ください。僕らはみーんな生きている。
鶴嶋乃愛 コメント
『僕らはみーんな生きている』にて小坂由香役を務めさせていただきました鶴嶋乃愛です。生きているからこそ幸せや苦しみに直面する、由香として生きていた撮影期間は、自身の正義や愛とは何かを何度も自問していた気がします。これからこの作品に出会う誰かが少し立ち止まって自分自身と深く会話する、そんなきっかけになれますように。
桑原麻紀 コメント
ゆり子は私にとって、とても難しい役柄であり本当に演じきれるのか怖くもありましたが、彼女と向き合い演じるうちに彼女の情熱や強さは誰もが一生懸命生きているということを本当の意味で体現させてくれた作品です。ぜひ劇場でご覧いただきたければと思います。
監督:金子智明 コメント
僕らは何のために生きているのでしょうか。人はそれぞれに物語があり、彼らなりの正当化したい「理由」がある。善悪を区別することは容易ですが、たとえそれが歪んでいたとしても、誰しもそこには「信念」がある。悪に染まった人を「悪」と決めつけて否定するのではなく、その背景を想像することで、少し生きやすい世の中になるのではないでしょうか。本作の舞台は東京ですが、ポジティブな、華やかな、壮大な楽しい街・東京のそれではなく、地味で、虚しく、寂しい物語を描いています。出演してくれた俳優の皆さんの表現力は素晴らしく、難易度の高い役に向きあう姿に感動しました。この物語は明るい話ではなく、見る人によって捉え方が変わる作品なのだと思います。本作を通じて違った角度から物事をとらえるきっかけとなる、視聴者の方にとっては、前向きな物語になってくれたら幸いです。
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