「劇団ココロゴス」が2月5日(土)に東京・全電通ホールにて開催された。イベント第1部の様子をレポートを届ける。
俳優たちが即興で演じる姿を、プロフェッショナル心理カウンセラーがモニタリングし、俳優たちの新たな魅力を発見していくという同イベント。劇団主宰としてMCの富田翔、劇団への入団テストを受けに来た劇団員候補としてゲストの蒼木陣と伊崎龍次郎がイベントに登場した。
第1部は「宇宙の旅」。地球の未来をかけて宇宙の旅に出ることになったというシチュエーションだ。カードで配役を決め、どんな物語にするのか、どんな要素を盛り込むのか、ステージで打ち合わせた後、楽屋にもどり小道具をピックアップ。舞台に戻ってくると、本番がスタート。
即興劇ならではの緊張感と爆笑をもたらしながら、迫力の演技を披露した。10分という持ち時間の中、役者たちが演技をやり切ったと思うところで、ステージにあるボタンを押して舞台が暗転、即興劇は終了した。
アフタートークでは、自分たちが演じた様子を振り返り、配役を決めた時に渡された「演出メモ」という演出プランを公開した。そして、心理カウンセラー・浮世満理子氏による心理分析に入る。「宇宙の旅」というシチュエーションの意味、劇中で見せた行動パターンから3人それぞれのパーソナリティーについて分析し、アドバイスをおくった。
蒼木陣 コメント
今日一番楽しかったこと:何よりも「出会えたこと」です。それは初めてご一緒する翔さんもそうだし、龍次郎と再会できたこともそうだし、スタッフの皆さんと出会えたこともそうで、1回きりの即興劇だけど、全員で一つの作品を作れたなっていう満足感・達成感が自分の中に芽生えているのが、一番嬉しいです。
浮世氏のアドバイスについて:職業柄、自分のことを分析することが多くて、映像とか見ていて「僕はきっとこういう人間なんだろうな、こうやってよく言われるな」って思うことは多いんですけど、(浮世先生のアドバイスが)当たっているなと思うところは多かったし、そんな中で今後につながる、未来につながるアドバイスをいただけたので、今後に活かしていきたいと思います! そして、アドバイスされている様子をお客さんが見届けてくださって、その場で僕がこうしていくんだ! という姿を、皆さんと共有できたことも、すごく幸せなことだなと思っています。
ファンへのメッセージ:とにかく最高な時間でした! 先日ストレートプレイに2年ぶりに出演したんですが、その直後に、エチュードという、ある種ストレートプレイをやらせてもらったことで、自分の成長も実感できたし、お客さんに胸をはれたというか、いい20代の締めくくりに向かっているなというタイミングで、このお仕事に出会えたと思っています。30歳になる前の僕の姿をアーカイブで何度もお楽しみにいただけると嬉しいです!
伊崎龍次郎 コメント
今日一番楽しかったこと:エチュードの時間です! 舞台上では3人だけで作っているのですが、今日出会えたスタッフさんたちと一緒に、一つのものを全員で作れたことや、「劇団ココロゴス」にかかわる皆さんと出会えたことが、一番楽しかったし、嬉しかったです。だから、エチュードも皆さんと作ったひとつの作品だと思っています! 正直、第2部のエチュードは、悔いが残るものになってしまいました…。「大犯人」になりたかったので(笑)。そういう自分の足りない部分とか、翔さんに引っ張ってもらったことで気づいたことや、これからこうしていきたいというアドバイスを浮世先生からもらえたことも楽しかったです! 「出会い」と「気づき」の1日でした!
浮世氏のアドバイスについて:第1部では「自然体でいろんな役にチャレンジしてください」というアドバイスをいただいたのですが、ちょうど自分が課題としていることで、アドバイスにすごく背中を押されて、今後の支えになっていくなと思いました。第2部は、演技中に玄関チャイムが鳴った時、すぐ追い返してしまったので、もう少し人との関係をしっかりと築いていきたいなと思いました。30歳という節目に向けて、人とのご縁を大切にできる人になりたいなと思っています。
ファンへのメッセージ:ある種、役者の本気が一瞬に凝縮されるのはエチュードだと思っていて、役者の力量が現れやすいものだと思います。それを生でやるのは怖かったんですけど、いつも応援してくださるファンの皆さんや、初めて見てくださった方に、今の自分たち・今の精一杯を見ていただけて嬉しかったです! まだ配信で見られるということなので、あのシーンよかったなとか、あのシーンもっとこうしたらいいんじゃない? とか、いろんな視点で、僕たちのエチュードを楽しんでいただけると嬉しいです。これからもっともっと、役者としても人としても成長していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします!
富田翔 コメント
今日一番楽しかったこと:3人の関係性が変化していくところが一番面白かったです。僕は陣くんとご一緒するのは初めてだし、龍次郎は共演したことがあるけど、即興劇を通じて、もう一つ深くなった気がしたところが、このイベントならではで、楽しかったです。それから、こういった時期ではありますけど、ご来場のお客さんのリアクションがあったことも嬉しかったです。
浮世氏のアドバイスについて:浮世先生のアドバイスは、自分の仕事ぶりを見てもらっていい評価をしていただけたことが自信になったし、自分が面白いと思うことを信じてやっていっていいんだなっていうことが再確認できたので、すごく嬉しかったです。
「主宰」という立場について:始めに「主宰」と聞いた時に「自分は主宰なんだ!」って! イベントをどう成功させるか? という事を言葉で担わせてもらったので、準備してきたことも出せたなと思うし、いい時間でした。全力でやったことが評価されるのが一番うれしいし、「劇団ココロゴス」がいろんな広がりを見せてくれたらいいなと思います。
ファンへのメッセージ:新たな試みの瞬間に立ち会っていただけてすごく幸せな時間でした。舞台の世界とかもそうですけど、生の空間で行われていることを見ていただけるのはすごく幸せなことだと思うし、スタッフさんの力によって映像でも伝わっているなと思っています。舞台にもイベントにもない、その延長線上にある、僕がひとつ目指している時間になったんじゃないかなと思っているので、ご来場いただいた方も、まだご覧になられていない方も配信で見ていただけたら嬉しいですし、「劇団ココロゴス」が続いて行って、いろんな派生ができるように、役者としても頑張りたいなと思いました。2人(蒼木・伊崎)は頼りになる2人だったので、その関係性も見ていただけたらと思います。この3人で集まって、何かをやるという初めての時間にご縁を感じたので、それをこれからご覧になられる方にも、体感していただけたらいいなと思います。
なお、2月12日(土)23:59までStreaming+にてアーカイブ配信中。
撮影:市川亮
「劇団ココロゴス」アーカイブ配信概要
■配信先
Streaming+
■配信期間
2月12日(土)23:59まで
■販売期間
2月12日(土)18:59まで
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