滝川英治が初めて手掛ける絵本『ボッチャの大きなりんごの木』が現在発売中だ。
滝川は多数の作品で活躍する中、2017年に事故により脊髄損傷、車いす生活となる。その2年後、懸命なリハビリによって仕事復帰を果たす。一方で、何か自分が表現できることはないかと考え、スティックを口にくわえてタブレットで絵を描き始めた。
絵本の主人公・ボッチャの名前のヒントになったのは、パラリンピックの競技でもある「ボッチャ」。滝川がもともと描いていたパラスポーツの絵の一つにゾウの絵があり、「これは『ボッチャ』という競技の絵です。ボッチャは老若男女誰でも笑顔でできるスポーツ。僕のような重度の障がいがあっても挑戦できます。ボッチャが持つ可能性の広がりは、僕が描きたいテーマとも根底で繋がっているように感じます」と語っており、「どんな障害にぶち当たっても、必ず未来がある」というメッセージが込められているという。
滝川英治作
『ボッチャの大きなりんごの木』
発売日:2021年8月20日
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