ふぉ~ゆ~・辰巳雄大が主演する舞台「ぼくの名前はズッキーニ」が2月28日、東京・よみうり大手町ホールで開幕。前日に行われた公開ゲネプロのオフィシャルレポートが到着した。
オフィシャルレポート
本作は児童養護施設で育った少年・ズッキーニ(辰巳雄大)と、その仲間たちの成長を描いた物語。シモン(稲葉友)やカミーユ(川島海荷)ら子どもたち、彼らを見守る警察官のレイモン(平田満)らが登場する。
やがて話は彼らが何故この児童養護施設に送られたのか、家族との厳しく切ない関係にも踏み込んで語られる。ズッキーニが迎える運命とは――。
ゲネプロ終演後に行われた囲み取材では、辰巳、川島、稲葉、平田、脚本・演出のノゾエ征爾らが出席。今の心境を語った。
初日を明日に控え、辰巳は「今こうしてステージに立てていること、ものすごく濃密な稽古を重ねた上でここに立てていること、そして明日初日を迎えられること。まずそこにホッとしています」とし、「一人でも多くの方に作品を届けられるという事に胸が躍っています」と言葉にした。
6歳児を演じるということについて、「子どもを大人たちが演じるという部分で、自分が愛している“演劇”をやらせていただいているなという実感を感じていました」と語る。「最初の方は子供らしくしすぎちゃって。稽古をやっていく上で、どんどん要らないものを排除していくことで子どもっぽくなっていった」と回顧。
役作りで一番参考になったのはズッキーニと同じ6歳の姪の存在だといい、「『雄くん、かっこいい』っていう姪っ子の混じりっ気のない無邪気な一言が参考になりました」と明かした。
また、今回最も小柄な川島は、6歳児を演じることについて「逆に恥ずかしいです」と明かし、「この公演期間に27歳になるんですが、(衣裳が)スゴイ似合っていますと言ってもらえるので、この童顔を自信にやっていきたいと思います」と照れ笑い。
同じ6歳でも髪型はリーゼントという役どころの稲葉は、「子どもらしく(頬に)チークを入れてまして」と笑顔。その発言に、辰巳は「二人でチークの濃さを研究しているんです」と説明し、「そんな二人の様子を平田さんに見守ってもらっています」。すると平田は「とてもほほえましいです」と笑顔を見せていた。
ノゾエは、大人が子ども役をする演出について、「大人になって失ったものや無くしたもの、もしくは失くしたくなかったものもあるだろうし…改めて子ども役に対峙した時に、そのはかなさとかそういうのが、俳優の体からこぼれてくるといいなぁと思って」とこだわりを語った。
公演は3月14日(日)まで東京・よみうり大手町ホール、3月19日(金)〜21日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで行われる。
広告
広告