水田航生、カーテンコールで「ぐっときました」　舞台『東京原子核クラブ』開幕

舞台『東京原子核クラブ』が1月10日に開幕。舞台写真と主演・水田航生のコメントが到着した。

水田航生 コメント

初日が開き、カーテンコールでお客さまの顔を見たとき、ぐっときました。このような状況で劇場に足を運んでくださるのがどんなに大変なことか重々承知しています。その中で客席から舞台上に、とても温かい空気が押し寄せてくるのを感じて、舞台はお客さまがいて完成するのものだと改めて実感しました。初日が開いてお芝居の課題も見えてきましたし、まだまだ自分自身で高めていくことはありますが、まずは、幕を開けられたことにとても感謝しています。

『東京原子核クラブ』は悲しい出来事でセンチメンタルになっても、場面の最後には笑っています。その連続で3時間弱のお芝居があっという間に感じるのではないかと思います。そして、「今」の時世にもぴったりな内容です。現代社会とリンクする部分や“原子核”という言葉からイメージする難しさではなく、演劇を見て笑ったり、登場人物の“様（さま）”に気持ち動かされて楽しくなっていく作品です。

マキノノゾミさんの舞台は演じていると幸せ感に包まれていくんです。お客さまにもそれを感じていただければ嬉しいです。ぜひ観に来てくださいとは言えない状況ですが、ライブ配信もありますので、お客さまも一緒にこの作品の幸せな空気感を味わっていただければと思っています。

マキノノゾミ作の『東京原子核クラブ』は、1997年の初演時に読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。今回は22年ぶりにマキノ本人が演出を手掛けている。

昭和初期。舞台は、風変りな住人が集う東京・本郷の下宿屋「平和館」。理化学研究所に勤務する原子物理学者・友田晋一郎（演：水田航生）は周りのレベルの高さに自信を失う。そんな中、平和館に訪れた海軍中尉・狩野（久保田秀敏）は理研の研究で新型爆弾がつくれるのではないかと思いつき…実在の人物をモデルに、時代の荒波の中で闊達に生きる若者たちを描いた群像劇だ。

公演は1月17日（日）まで東京・本多劇場で上演。キャストには水田航生の他、大村わたる、加藤虎ノ介、平体まひろ、霧矢大夢、上川路啓志、小須田康人、石田佳央、荻野祐輔、久保田秀敏、浅野雅博、石川湖太朗が名を連ねる。

撮影：交泰

公演概要
【タイトル】
東京原子核クラブ

【日程・会場】
2021年1月10日（日）～1月17日（日）
東京・本多劇場

【作・演出】
マキノノゾミ

【出演】
水田航生、大村わたる、加藤虎ノ介、平体まひろ、霧矢大夢、上川路啓志、小須田康人、石田佳央、荻野祐輔、久保田秀敏、浅野雅博、石川湖太朗（登場順）

【公式サイト】
http://tokyogenshikakuclub.com/