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2.5次元ファン歴10年のエンタメライターが厳選!年末年始におすすめタイトル10選【初期作品〜人気作品まで】

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年末年始、推しごともなし、予定もなし。だけど時間はある。そんな人におすすめしたいのが2.5次元作品の動画観劇だ。作品を観るなら、やはり本編の2時間弱はまとめて観るのが一番。

日頃はまとまった時間がなかなか取れないという人も、ぜひ年末年始の空いた時間を有効活用して新しい2.5次元作品に触れてみてほしい。

今回は、2.5次元ファン歴10年のエンタメライターの私が、今や2.5次元作品の代名詞とも言える代表作から、2.5次元ブームを巻き起こるまでに上演された初期の作品まで幅広く10タイトルをピックアップ。

どれも現在もDVD/Blu-rayでの購入や、動画配信サービスでの視聴が可能なので、ぜひ年末年始のお供として楽しんでみてはいかがだろうか。

ミュージカル『テニスの王子様』The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝

許斐剛による漫画「テニスの王子様」を原作とした舞台。通称テニミュ。全国大会準決勝で青春学園の前に立ちふさがる関西の強豪・四天宝寺との試合を笑いあり涙あり死闘ありで描く。

おすすめポイント

数多く上演されているテニミュのなかでも、四天宝寺公演は関西のノリと明るさが特徴といえる。おめでたいムードあふれるお正月に観るなら四天宝寺公演がおすすめ。

このタイトルはちょうど年末年始を挟んで上演されたため、特典映像では年始の挨拶をするキャストの姿も観られる。青学は4代目と5代目が出演。刀ミュで再ブレイクしている阪本奨悟の越前リョーマ役を観られる点も、この作品のおすすめポイントだ。

・公演年:2008年
・脚本家:三井秀樹
・主要キャスト:阪本奨悟、渡辺大輔、古川雄大、春川恭亮、平野良、佐藤永典、木戸邑弥、久保田悠来
・DVD:https://amzn.to/2EUUhsl
・動画配信:GYAO!、ニコニコ動画、ニコニコ生放送、dアニメストア、テレビ東京あにてれ、J:COMオンデマンド、ビデオパス、milplus、U-NEXT、アニメ放題、Rakuten TV、DMM動画、ビデオマーケット、music.jp、Amazonビデオ

おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~


松ガールを世に生み出すなど社会現象にもなったアニメ「おそ松さん」を原作とした舞台。通称松ステ。松野家の6つ子をはじめ、トト子やイヤミ、チビ太にイケメンになった6つ子・F6たちが織りなすドタバタな日常を描く。

おすすめポイント

お正月といえばこたつでゴロゴロしながらミカンを頬張って……。そんな寝正月におすすめなのがこの松ステ。内容があるようでないような、絶妙なゆるさが漂う作品だ。原作アニメ同様、ゆるさのなかにブラックユーモアとちょっとばかりお下品な要素が詰め込まれている。

全体的な雰囲気としてはギャグ寄りの空気だが、アップで抜かれる顔は6つ子もF6も美形揃いというギャップも面白い作品。ただ原作アニメの下ネタがNGだったという人は舞台版も避けたほうがいいかもしれない。

・公演年:2016年
・脚本家:伊勢直弘、鹿目由紀、小峯裕之
・主要キャスト:高崎翔太、柏木佑介、植田圭輔、北村諒、小澤廉、赤澤遼太郎
・DVD:https://amzn.to/2ER4LIi
・動画配信:dアニメストア、U-NEXT

舞台「風が強く吹いている」

三浦しをん原作の青春小説を原作とした舞台。10人の部員で大学駅伝の花形・箱根駅伝を目指す青春群像劇。舞台で駅伝を演じるという画期的な発想が上演当時話題となった。

おすすめポイント

お正月を代表するスポーツといえば駅伝である。なかでも男子大学生たちが情熱を傾け襷をつなぐ箱根駅伝は、スポ根青春系ミュージカルが好きならかなりおすすめのスポーツだ。

そんな箱根駅伝を舞台で楽しめるのが本作。ちょうどアニメ版が2018年秋から放送されていることもあり、今こそ注目してほしい作品といえる。

箱根駅伝ファンでもある筆者の一番のおすすめポイントはなんといっても和田正人が出演している点。実際に箱根駅伝経験者の彼がキャストとして出演しているだけでフィクションがリアルをまとい、画面から箱根の”風”を感じられるのだ。

・公演年:2009年
・脚本家:鈴木哲也
・主要キャスト: 黄川田将也、和田正人、渋江譲二、高木万平、高木心平、松本慎也(Studio Life)、荒木宏文
・DVD:https://amzn.to/2ETHpm6
・動画配信:なし

舞台『刀剣乱舞』シリーズ


DMMによる人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」(通称とうらぶ)を原作とした舞台化作品。通称刀ステ。コミカルな日替わりネタなどもあるが、全体としてはシリアスな雰囲気が漂うシリーズである。

おすすめポイント

2.5次元界の一大コンテンツ・刀ステ。触れたことのある人も多いと思うが、今回ピックアップした理由は、年末年始でシリーズをまとめて考察してみては?という提案である。

2019年に新作上演が決まっているが、2016年の初演から続いた物語は「悲伝」でいったん終わりを迎えたとされている。しかし考察の余地が残された余韻のある物語だった。時間の許す限り初演からの物語を追って、あらゆる伏線を回収するという作業をしてみるのはいかがだろうか。

・公演年:2016年
・脚本家:末満健一
・主要キャスト:鈴木拡樹、荒牧慶彦、輝馬、納谷健、北村諒、和田雅成、東啓介、染谷俊之
・DVD:https://amzn.to/2AkAtL7
・動画配信:DMM

ミュージカル『刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭~

日本刀ブームの火付け役となったゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原作としたミュージカル作品。通称刀ミュ。「真剣乱舞祭」(通称らぶフェス)は年に1度開催されているライブ公演である。

おすすめポイント

年末の風物詩「紅白歌合戦」。2.5次元界隈では刀ミュの刀剣男士たちが出演することが話題となっている。DVDで観るなら2016年・2017年のものが販売中だ。原作が和の雰囲気ということもあり刀ミュも衣装や演出は和テイスト。クライマックスでの和太鼓演奏などもお正月の雰囲気に合っているのでおすすめだ。

「人気なのは知ってるけどつい手を出しそびれてしまった……」という人は、年末年始を利用して本編を観てみるのもいいかもしれない。

初詣に出かけそびれても、石切丸の加持祈祷を画面越しに受けておけば2019年の厄落としはバッチリ。そういう意味でも年始めに観ておくとなにかいいことがあるかもしれない。

・公演年:2017年
・脚本家:御笠ノ忠次
・主要キャスト:黒羽麻璃央、佐藤流司、崎山つばさ、北園涼、佐伯大地、大平峻也、荒木宏文、太田基裕
・DVD:https://amzn.to/2ETsHvh
・動画配信:DMM

舞台 タンブリングvol.2

新体操部に入部することになったヤンキー高校生たちの青春を描くスポ根ドラマ「タンブリング」のメディアミックス展開として制作された舞台。ドラマの後日譚を描く内容として上演され、舞台版は第5弾まで制作された。そのうちの2作目。

おすすめポイント

2.5次元かどうかと問われると微妙な作品ではあるが、テレビは観るけど舞台は観ないという友人を2019年こそは舞台沼に引きずり込みたい!という人にはおすすめの1本。ぜひそういう友人がいれば一緒に観てほしい。

その理由はメインキャストの菅田将暉と千葉雄大。いまやテレビや映画で引っ張りだこの人気俳優である。

彼らを含めたキャストたちがステージ上で繰り広げる本気のタンブリング=アクロバットを観れば、多くの視聴者が心を動かされるだろう。舞台の迫力を劇場で感じてみたいと思ってくれるかもしれない。

・公演年:2011年
・脚本家:岡本貴也、江頭美智留
・主要キャスト:菅田将暉、千葉雄大、鎌苅健太、平間壮一、水田航生、鮎川太陽、良知真次、鍵本輝
・DVD:https://amzn.to/2ETln32
・動画配信:なし

學蘭歌劇 『帝一の國』

古屋兎丸によるレトロで耽美な学園政権闘争劇を大胆かつ繊細に再現した舞台化作品。初演の本作では最初の会長選前までを描く。

おすすめポイント

年末年始くらい現実逃避をしたい、特殊な世界観に浸りたい。そんな人におすすめ。高校生たちの学園内での覇権争いという文字面から抱く印象とはまったく違った世界観を味わえるのが魅力である。

原作を知っていると、舞台化すると寒くなるのでは?という懸念もあるかもしれない。しかし、実力派キャストばかりを揃えた本作ではそんな心配はいらない。

彼らの全力の演技が劇中での帝一たちの必死な生き様とシンクロし、一体感を生み出している。観終わったあとにもう1度再生したくなる中毒性も、時間のある年末年始向きだ。

・公演年:2014年
・脚本家:喜安浩平
・主要キャスト:木村了、三津谷亮、入江甚儀、大河元気、冨森ジャスティン、細貝圭、瀬戸祐介、津田健次郎
・DVD:https://amzn.to/2EQtix1
・動画配信:ビデオマーケット

舞台版 風魔の小次郎

1982年から連載された車田正美による漫画を原作に2007年に実写ドラマが放送された。ドラマ版のキャストによって上演されたのが本作。現在に生き残る若き忍たちの戦いを描く青春アクション作。

おすすめポイント

作品自体は2.5次元界のなかでも初期のほうの作品で、原作はさらに古い本作。作り自体は少し古さを感じるかもしれないが、いまも活躍する村井良大や鈴木拡樹、古川雄大らのフレッシュさが感じられる内容だ。

忍たちのアクションがメインではあるが、ドラマ版で制作されたキャラクターソングを劇中で歌う、応援グッズあり、客席降りありという、いわゆるファンサ舞台の要素が詰め込まれている。

最近人気のコンテンツと見比べながら、2.5次元作品が歩んだ歴史に思いを馳せてみてはどうだろうか。

・公演年:2008年
・脚本家:
・主要キャスト:村井良大、進藤学、坂本直弥、坂本和弥、鈴木拡樹、古川雄大、川久保拓司、藤田玲
・DVD:https://amzn.to/2AfrGtG
・動画配信:なし

ミュージカル『冒険者たち』


児童文学「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」を原作にネルケプランニングで制作されたミュージカル版。町ネズミのガンバが仲間とともにイタチのノロイに立ち向かう内容を描く。

おすすめポイント

年末年始、家に親戚の子供が出入りする人におすすめの作品。原作が児童文学ということもあり、年代問わず楽しめる内容になっている。

人気のイケメン俳優たちが出演しているものの、ネズミ耳のおかげかキラキラしすぎていない。いわゆるイケメンものという印象が薄いので、家族のいるリビングでも比較的流しやすいのではないだろうか。

勇気・仲間・希望といった、大人になると見失いがちな要素が全編どこをとっても詰まっている。新しい年とともに初心に立ち返るいいきっかけになってくれるだろう。

・公演年:2010年
・脚本家:うえのけいこ
・主要キャスト:内藤大希、水田航生、川本成、佐野大樹、宮下雄也、平田裕一郎、佐藤永典
・DVD:https://amzn.to/2ET47uy
・動画配信:

舞台「四月は君の嘘」


新川直司によるクラシック音楽を題材とした漫画が原作。母の死でピアノを避けるようになった天才ピアニストの有馬公生と、命を削りながら奔放な演奏で観客を魅了するヴァイオリニストの宮園かをりの物語。

おすすめポイント

寒さで家に引きこもっていると、ふと感じたくなるのが爽やかな春の風。それをまさに感じられるのがこの作品。物語の要となる音楽を、この舞台版は生演奏で上演した。

生オーケストラの演奏を楽しめる数少ない2.5次元作品なのだ。圧巻なのはピアノ演奏。主人公の有馬公生の心理状況にあわせた演奏や、ピアノコンクールでのキャラクターごとの弾き分けなど、見事のひと言。

動画で観ていると生演奏の醍醐味は少し減ってしまうが、それでもクラシックの音色に心揺さぶられることは間違いない。目と耳で青春を存分に味わいたい人におすすめだ。

・公演年:2017年
・脚本家:三浦香
・主要キャスト:安西慎太郎、松永有紗、和田雅成、横井翔二郎、三上俊、
・DVD:https://amzn.to/2ES9TwL
・動画配信:バンダイチャンネル、dアニメストア、dTV、ビデオマーケット

時間がある年末年始にこそ、2.5次元の世界にじっくり浸ろう

年末年始におすすめの2.5次元作品を10タイトルご紹介した。気になる作品が見つかったら、ぜひ楽しんでみてほしい。

作品の好みや評価は人それぞれではあるが、舞台のうえで多種多様な物語を演じる役者の熱量はいつでも本物である。彼らのパワーを感じる有意義な年末年始を過ごしてみれば、2019年はいいスタートダッシュが切れるのではないだろうか。

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WRITER

双海 しお
 
							双海 しお
						

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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