2023年5月にデビュー5周年を迎える4人組ダンス&ボーカルユニット・Hi!Superb。メンバーは俳優や声優としても活躍するLEO(actor:三谷怜央)、RYO(actor:滝澤諒)、OMI(actor:大海将一郎)、MAGURA(actor:助川真蔵)の4人だ。
2.5ジゲン!!ではアニバーサリーイヤーを迎えるHi!Superbのメンバーにインタビューを実施。
2018年3月のお披露目フリーライブから2023年5月31日リリースの7thシングル「Bling Bling Party」まで、この5年の軌跡を仲良しすぎるトークで振り返ってもらうとともに、グループとしての推しポイントや今後のビジョンについて話を聞いた。
クールな撮り下ろしソロショットと、Web番組「Hi!SuPunch!!」を彷彿とさせるワチャワチャトークとの温度差を味わいながら、5周年の節目にぴったりなロングインタビューを楽しんでもらえたらと思う。
記事後半では、GWにららぽーと豊洲で行われた7thシングル「Bling Bling Party」のリリースイベント2部の様子も紹介する。
――5周年のアニバーサリーイヤーです。まずはこの5年間を振り返ってみていかがでしょうか。
MAGURA:やっぱり1年目はものすごく濃厚で、2年目もその勢いのまま活動できたのですが、そこでコロナ禍に入ってしまって。改めてこの5周年というタイミングで、アクセルを踏んで活動できていることがすごくうれしいです。
OMI:最近(お客さんの)声出しもまたできるようになりましたが、できていたことができなくなったり、逆にそれがまたできるようになったりと、いろいろなことがあった5年間でした。
再始動というと少し違うかもしれませんが、この「Bling Bling Party」をきっかけに、これまで応援してくれた方も新しい方もこの船に乗っかっていただいて、より素敵な景色をお届けできたらいいな、と思っております。
LEO:5年間、けっこう自由にやらせてもらって、曲に関してもライブに関しても、メンバーそれぞれの好きなこともいろいろと取り入れてもらってきました。MCも毎回アドリブで、この5年間でその“あうんの呼吸”みたいなものが培(つちか)えましたし、その集大成としてみんなで楽しもうぜ! っていう「Bling Bling Party」のような曲も出せたので、本当にいい流れでこの楽曲に出会えたなと思っています。
RYO:体感としてはあっという間の5年間なんですけど、このタイミングで改めて自分たちの曲を聴き返してみたときに、曲で表現されている雰囲気が、この5年でだいぶ変わったなっていう印象を受けたんですよ。探り探りだった部分から、お互いがお互いのいいところを出し合っていくみたいな曲の構成になってきていると思うので、本当にいい意味で自分たちの雰囲気に合っている曲がここ最近は増えているのかなって感じています。
――この5年を振り返るトークテーマをいくつか用意しました。それぞれ印象的なエピソードをお聞かせください。まずは「1番大変だったこと」。
LEO:1つしかないです。ライブでマジックをやったんですよ。
RYO:待って。(頭を抱えて)言わないでいいって。本当にやめてください。
LEO:「Good Bye Django」の曲中でステッキを出現させるマジックだったんですけど、リハーサル含めて、なんならダンスより毎日練習して。
OMI:(強調して)本番は1回しかないですからね。
LEO:練習ではオミちゃんの成功率がよくなかったんですけど、いざ本番迎えたらオミちゃんだけ成功して。
OMI:あ、もう1回言いますね。僕だけ成功しました。
LEO:他のメンバーはステッキがあっちこっちに飛んでいっちゃって。
RYO:みんながステッキを追いかけて魔法のように立ち位置から散っていきました(笑)。
OMI:みんないなくなるから僕は成功したのに逆に不安になるし。これは語り継がれてますね。
RYO:その「Good Bye Django」はライブによって演出や振りが変わる曲なんですけど、それ以来、この曲のイントロ流れると「大丈夫かな」ってちょっとお客さんもクスクスするっていう。
MAGURA:チャレンジ曲みたいになっていますよね。
――では「1番記憶に残っているステージ」は?
MAGURA:最初のお披露目フリーライブかな。その記憶が僕の中では1番残っていますね。
OMI:僕もマグちゃんと一緒かな。
MAGURA:披露した曲は少ないんですけど、原点にして頂点というか。思い入れ深いステージとして記憶に焼き付いていますね。
LEO:全部ですね(笑)。その1回しか来られない方もいらっしゃるし、人生何が起こるかわからないじゃないですか。だから常に“これが最後のステージになるかも”と思って立っているので、1回1回が思い出深いです。
RYO:僕は去年のサマライ(Hi!Superb SUMMER LIVE2022 ICECREAM MAGIC)が印象に残っていて。
そのライブはマグが体調不良で出られなくて、1週間前くらいに急遽3人でやることになったんですよ。いろいろ変更も多くて、僕は1回「ちょっと無理かも」と思ったんですよね。
でも2人(LEOとOMI)が「え、全然できるよ」って感じで引っ張ってくれて。「この2人にだったらついていけるな」って思えた瞬間でもあったし、同時にマグのパートを自分たちでやってみて、改めてマグの存在の大きさにも気づけたし。
4人でやれることがベストだったのかもしれないけど、自分たちにとって多くのことを再確認できた価値のあるステージだったという意味で、記憶に残っていますね。
――最後は「1番メンバー間の絆を感じたできごと」です。
MAGURA:僕はさっきリョウくんが言ってくれたサマライです。映像で本番を見てたんですけど、僕のうちわを作ってくれていたり、3人全員で僕のパートをやってくれていたりして、家で(見ながら)泣いてましたね。
OMI:ハイシュパのみんなとはリハで一緒にいる時間がすごく長いんですよ。僕はみんなに比べて振り入れがちょっと遅いのもあって、リハで苦労する部分が多いんです。
だけど、嫌な顔せず、みんな手取り足取り教えてくれるんですよ。「この振りはこっちに重心かけた方が、次にいきやすいよ」とかアドバイスもくれて。そういうときに絆というか、ありがたみを感じますね。
RYO:どんなに短い距離でも、必ず現場から4人で帰る。
一同:あ~!
RYO:この前もスタジオから出るときに、オミくんが傘を忘れたから先に帰っていて、と取りに戻ったんですよ。どうせ数メートル先でバイバイする距離だから僕は普通に帰ろうと思ったんですけど、レオくんが「オミ待とうや」って。
そのときに「あ~もうみんなメンバーのこと大好きなんだな」って思いましたね。帰る時はどんなに短い距離でも、最初はみんなで帰っているのが本当に仲いいなって。
――仲良くなったきっかけみたいなものはありましたか?
LEO:最初にまず拳をかわしました。
OMI:そうね。まず、上下関係をはっきりさせないとなので。
(RYO・MAGURA:笑いながらそっと見守る態勢に)
OMI:そうしたらレオくんがすごく強かった。
LEO:だからリーダーになりました。
MAGURA:そんな「東京卍リベンジャーズ」みたいな世界観のグループでしたっけ(笑)。
OMI:実際のところ、どうだったっけ?
MAGURA:もちろん、最初から今みたいな関係値ではなかったけど。でも、そんな変わったという感じもしてないですね。
OMI:傍から見たらすっごい仲良くなったねってなってるのかもわかんないけど、当の本人同士は、ずっとこの感じの気もするし。
RYO:そうだね。
OMI:0歳児が気づいたらもう1歳になってるけど、お母さんは毎日一緒にいるからその変化に驚かないじゃない。そういうことじゃない?
RYO:どういうこと?
OMI:だから僕たちは赤ちゃん。
一同:(失笑)
LEO:次、いってください(笑)。
――では、7thシングル「Bling Bling Party」についてお伺いします。ハイシュパといえばメイキング映像やオフショットが毎回愉快ですが、今回の収録やMV撮影での初出しエピソードがあれば、ぜひ教えてください。
RYO:今回、廃虚みたいな場所でMV撮影をしたんですが、そこがまず乾燥していて、プラスでスモークをかなり焚いたんですよ。そのせいか、咳と鼻水が止まらなくなっちゃって。
撮影中も踊ってると鼻水が出てきちゃうから、カメラから見えないところで垂れないようにすすってたんですけど、それがしっかりMVに入ってました(笑)。
LEO:入ってた? 全然気づかへんかった。
RYO:確認用の映像もらったときに見つけてたんだけど、いい思い出だからもうそのままにしちゃおうと思って。そこはぜひMVで探してみてほしいです。
LEO:最後のカットが囚人服で走り抜けるシーンだったんです。多分疲れて楽しくなっちゃったんでしょうね。自分が映ってない時は変顔して、他のメンバーを邪魔していました。
OMI:ありましたね。ツボに入って止まらなくなるよくない流れが。あと、曲の最後の方にポリスメンに出くわしてしまった囚人たちの目元のカットを抜きで撮影したんです。全員撮ったはずなのに、マグ・レオ・リョウの3人しか使われていませんでしたー。オミの目元は使われていませんでしたー。
一同:(笑)
OMI:リテイクで別パターンも撮ったんだけど、途中からおもしろくなって眉動かしちゃったせいかな。
RYO:僕らの悪いところは真面目にやってくださいって言われたときに真面目にできない! 誰かが絶対なんかやって笑っちゃうとこよ。
MAGURA:天邪鬼なんですよね。短くやってくださいって言われたら長くなっちゃうし、長くやってくださいって言われたら短くしちゃう。
OMI:扱いづらっ!
RYO:逆張りしちゃう逆張りグループじゃん。
OMI:5年もやってきて、こんなに扱いづらくて本当に申し訳ございません。
――いえいえ、楽しい掛け合いをありがとうございます! 今回のシングルはダンサブルなナンバーに仕上がっていますが、今後やってみたい楽曲のジャンルはありますか。
MAGURA:レゲエですね。
OMI:レゲエ!?
MAGURA:1回ジャマイカ行って、形から入りましょ。
RYO:じゃあリリイベはinジャマイカで。
OMI:(ファンの方)来づらいやん、ジャマイカ(笑)。
LEO:わあわあと自由に言うてますけど(笑)。俺は演歌やってみたいですね。お姉さま方・おじさま方と一緒にできるような手振りがあったりとか、ゆっくり聴いてもらえる曲もほしいですね。
RYO:やっぱり、もっと声出しできる曲欲しくない? お客さんとの掛け合いで曲が完成するみたいな。
今だと「Brand New Hi!」が1番近いと思うけど、僕らって魅せる曲が多いじゃない。もっと一緒に騒げて、カッコの部分はお客さんが歌うくらいの曲があってもいいなって思います。
――よりライブが盛り上がりそうですね。では、みなさんが思うHi!Superbの“推しポイント”や“強み”のアピールを、ぜひお願いします!
OMI:ダンスとかパフォーマンスもすごい素敵なんですが、MCです! 僕たちのMCって、それこそ1回も同じものがないじゃないですか。その日限りで、その場で思いついて話すから、三振の日もあれば、ショートゴロの日もあるし、ホームランの日もあるしっていう。
まるで大谷翔平君を見るかのようなMCだと思うので、ぜひエンゼルスのユニフォームを着て来てほしいなって思います。
LEO:着地どうなってんねん(笑)。俺は曲です。いい曲しかないので、毎回ライブは全曲やりたいくらい。ライブでは抜粋して披露しますけど、どの曲に出会ったとしても、ハイシュパにハマってくれるんじゃないのかなっていうような、そんな曲が多いと思います。
MAGURA:全部なんですけど、あえて言うなら顔。
LEO・RYO・OMI:顔。
OMI:ビジュアルってこと? 僕ら全員で4人いるんですけど…。
LEO:知ってるわ(笑)
MAGURA:顔がいいっていうか、全員が違う顔をしていて…。
RYO:だから、それもそうじゃん。みんな何言ってんの!? 僕には理解できないんだけどマジで(笑)。
OMI:系統が4等分できるってことだよね?
RYO:4等分!?(笑)
LEO:ピザの話になってる。
OMI:違う違う、4人とも全然系統が違うから、誰かしらハマるビジュアルのメンバーがいるってことでしょ?
MAGURA:そうですそうです。
LEO:要約すると、“フードコートグループ”ってことだ。
RYO:あ~いろんな味を選べる的な?
LEO:ワクワクする感じだね。
RYO:ワクワクするっていうところでいくと、“混ぜるな危険”感がある。リハでどんなに一生懸命やっていても、本番は毎回全然違うものが出ちゃうとか。ハプニングが起こっても起きたことを受け止めて楽しめる4人なので、「今回は何が起きるんだろう」みたいなハラハラ感が常に漂っている、ワクワク感があるグループだと思いますね。
だからこそ、そういうものが生まれやすいライブで、この空気感を体感してほしいなって思います。
――最後に、今後はどんなHi!Superbを見せていきたいですか。それぞれが思い描くビジョンをお聞かせください。
OMI:5周年まですごく支えてもらったので、まずはありがとうございます、と。この5周年を機に、リリイベなりライブなり、より感謝を伝えられる活動ができたらいいなと思っています。
MAGURA:僕はハイシュパを見に来ているその瞬間を1番楽しんでほしいっていう思いが強いので、リリイベや8月のライブで、その一瞬をもっともっと楽しませられるように、僕たちも輝けたらいいなと思いますし、お客さんもそれを感じて楽しんでくれたらいいなって思います。
RYO:今のままが僕は結構好きで。このまま突き進んでいっても、いつかいろんな人に好きになってもらえる自信があるので、何かを変えるっていうことでもないかなと。
序盤でも言いましたけど、楽曲の雰囲気の変化がグループとしての1つの表現になっているので、今後どういった楽曲が生まれてくるのかっていうところが、僕ら自分たちでは予測することのできないアイデンティティのひとつになっていくと思うんです。
ハイシュパの楽曲クリエイターの皆さんが、僕らに寄り添った歌詞やメロディーを作ってくださっているので、僕たちが変化していけば、曲も変わっていくはずなので、そういった意味で、どういう曲が生まれるのか僕も楽しみにしています。
LEO:ステージ上でパーフェクトにできてなくても、一生懸命やる姿を見せることによって、みなさんの背中を押してあげられるような、そんなパワーを感じてもらえたらいいなと。ふとしたときに「あの時のハイシュパすごく楽しかった、幸せだったな」と思い浮かべてもらえるぐらい濃い印象を残せるグループになっていけたらいいなと思います。
【リリースイベントレポート】
5月5日(金・祝)、親子連れや観光客で賑わうアーバンドック ららぽーと豊洲のメインステージにて、7thシングル「Bling Bling Party」リリースイベントが開催された。見事な快晴に出迎えられ、囚人衣装に身を包んだ4人が登場するやいなや、会場のあちこちで4色のペンライトやうちわが揺れた。
表題曲の「Bling Bling Party」で通行人の視線も釘付けにすると、“B”始まり楽曲で同じく艶っぽい歌詞とダンスが魅力の「Bad Boy」を立て続けに披露。
▲「Bling Bling Party」からミニライブがスタート
GWからスタートした今回のリリースイベントは、数年ぶりにマスク着用での声援が解禁され、RYOの色気満点のファンサービスには客席から悲鳴のような声援も上がっていた。
MAGURAの懐かしいコーレス自己紹介「黄金~」\マンネ~/ができるのも、声援が解禁されたからこそ。「今夜は~?」\焼き鳥~/や、某有名物置のコール&レスポンスが自己紹介トークで登場するグループは他にはそうそうないだろう。
▲打ち合わせなしというMCもハイシュパの魅力
「僕たちには休憩ってないから」と言うのはOMI。1部と2部の間も、ずっとLEOと喋り通していたことを暴露されながら、メンバーは3曲目の配置へ。立ち位置があやふやになったOMIは「ハイシュパ初心者の方?」と突っ込まれる場面も。
かわいいバレンタインラブソング「Don’t you fall in love?」を挟んで、4曲目は「Bling Bling Party」のカップリング曲「80% Night」を披露。ライブで観る機会があれば、LEOが振り付けたダンスにも注目を。
▲大人なムードの「80% Night」
撮影可の「Bling Bling Party」の様子は、「#BBP」「#推しカメラ」でSNSを検索してチェックしてみてほしい。
「もっと声出していこう!」と6曲目に披露されたのは客席との一体感が楽しい「Happy Life Spectacle」。LEOの「間違えるなよ!」がフリとなったのかOMIがうっかり間違えてメンバーや客席から笑いが漏れるのも、ある種のファンサービスと言えるだろう。
▲この自撮り映像はグループ公式Twitterに掲載中
ラストは「Brand New Hi!」で、会場の熱気は最高潮に。突き刺すような日差しに負けず、客席からの「シャララララ~ラ」のコールが青空に響き渡った。
▲一体感に包まれミニライブは終了した
***
リリイベ後に実施されたインタビューでは、メンバーが揃う前からLEO&OMIによるインタビュー寸劇が繰り広げられたり、撮影中もあちこちでスタッフと談笑したりと、炎天下でのライブを終えた後とは思えないほど終始笑い声が響き渡っていたのが印象的だ。
集合ショット撮影もまるでコントのようで、インタビューからも伝わる4人の仲の良さを改めて実感する時間となった。
取材・文:双海しお/撮影:泉健也
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