舞台「ROOKIES」(新庄慶役)やメディアミックスプロジェクト「青山オペレッタ」(加賀見祥太役)での活躍が記憶に新しい友常勇気が、12月1日に37歳の誕生日を迎えた。
10日には、約2年半ぶりとなるバースデーイベント「友常勇気 5TH Birthday Event ~お誕生日会2022~」も開催決定。今回、2.5ジゲン!!ではイベントを控えた友常にインタビューを実施。
彼が参加する作品でインタビューをすると、必ずといっていいほど共演者から現場のムードメーカーとして名前の挙がる、みんなのよきお兄ちゃん・友常が、心からファンを楽しませたいと思って準備するバースデーイベント。おもしろくならないわけがない。
イベント開催前ながらも、当日までの期待が確信へと変わる、そんなインタビューとなった。撮り下ろし写真のかっこよさと、軽快なトークのギャップを楽しみながら、読み進めてもらえたらと思う。
ファンの方には、身を乗り出して目を合わせにいきます(笑)
――約2年半ぶりのバースデーイベントが迫っています。今の心境はいかがですか。
バースデーイベントがあると、本当の誕生日は12月1日なんですが、イベント当日の10日が誕生日だと思いこんじゃうんですよね。ふとしたときに「そういえば誕生日、10日じゃなくて1日だった…」となるので、それだけ自分の中でもこのイベントに力を入れているんだなって。
ここから当日に向けて、事務所ともゲストの皆さんとも擦り合わせつつ、いい形にしていきたいなと思っています。以前もわりとやりたいことをやらせてもらっていたのですが、このご時世でどこまでできるのかなって。密着するわけにもいきませんしね。そこのラインを日々考えている感じですね。なにかいい案、ありませんか(笑)?
――でも、2年半ぶりとなると、オーソドックスなことをやってもすべて新鮮に感じられそうですね。
そうなんですよね。だから奇をてらわずに、またベーシックなところから始めてもいいのかなって。それに、今回はバースデーイベントという形ですけど、誕生日以外にもまた定期的にイベントを開催できるようになればいいなあっていう希望はあります。この先、コロナ禍がどうなっていくのかというのは不透明ではあるんですが、長い間ファンの皆さんと交流を持てていなかった分、バスツアーとかやれるようなご時世になっていってほしいですね。
もちろん、配信でコメントをいただいたりSNSで反応をいただいたりするのも嬉しいです。でもやっぱり面と向かって話し合えた方がいいですからね。なんだったら、イベントという名のファンの皆さんを巻き込んだ企画会議とかやりたいと思ってますもん。
あとは、マネージャーさんにも言ったことないんですけど…。実は「友常会」をやりたいと思っていて。日本に友常っていう名字の方が950人くらいいるらしいんですよ。その“友常”を集めたい(笑)。これまで親族以外の友常さんに会ったことがないんですよ。「本当に友常っているのか?」って思って、SNSで検索とかしてみると実際いらっしゃって。だから全国の友常さんを集めたイベントとかやって、「友常~!」って呼ぶとみんな振り返る、みたいな。
一同:(笑)
友常の名を持つ皆さんはちょっとクセが強いんじゃないかという予感もしているし、そのあたり実際会って確かめてみたいな~。
あとは「ユウキ会」とか。以前は僕と鳥越裕貴と玉城裕規とで「ユウキ会」をやったりもしたんですが、他にも小越勇輝とかもいるし。それこそ「ユウキ会イベント」もおもしろそうだし。もう少しイベントがやりやすい状況になったら、いろいろやってみたいですね。
――すごく楽しみにされているのが伝わってきますが、ファンとの交流の際に大切にしていることはありますか。
すごく基本的なことですが、目を見て話すことですかね。
――ファンの中には「緊張して目なんて見られない…」という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
それでも(身を乗り出して)こうやって目を合わせにいきます(笑)。「逃さないぞ」と。
――なるほど(笑)。今回、初めてBDイベントに参加されるファンもいらっしゃると思うのですが、そんな方に伝えておきたいことはありますか。
もしかしたら残念に思われてしまう可能性はあるんですよね。「え!? この人、こんな感じで話すの?」って思っちゃうかもしれないんですが、がっかりしないで楽しんでほしいです(笑)。
――12月のお誕生日なので、ファンにとっても友常さんにとっても1年のよい締めくくりとなるイベントになりそうですね。
12月ってやっぱり1年の集大成の時期でもあり、来年に向けての準備期間でもあるので、みんなで来年を笑顔で始められるような、そんな12月10日にしたいと思いますね。
――今回は4名の素敵なゲストも登場されますね。この4名に決まった経緯を教えてください。
僕が話していて楽しい人ばかりを集めました。
宇野結也くんは舞台『ROOKIES』で相方役で、彼もけっこう熱い部分があるのでよく話し合った仲です。中山優貴も…あ、彼もユウキですね。彼とは「青オペ(青山オペレッタ)」でずっと一緒に皆勤賞なので、気づいたらたくさん話して仲が深まっていました。(小澤)亮太は亮太で、2010年に1度(ACTOR’S TRASH ASSH vol.12 「刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ」再演で)共演したのみなんですよ。もう12年前ですかね。そこから長い付き合いで、お互いに何かあれば報告会をしあう仲ですし、南の圭ちゃん(南圭介)は同い年で、僕がまだ舞台をやってない頃からの仲で、当時からすごく仲良くしてくれて。
この4人に共通するのは、“人をすごく平等に見られる人”というか。例えば僕が役付きじゃなくてアンサンブルとして現場にいたとしても、普通に付き合って仲良くしてくれそうなところがすごく好きで。イベント当日も楽しくできたらなと思っています。
あとは、1部ゲストの結也と優貴が邂逅(かいこう)してどんな化学反応が起きるのかなとか、2部の方は戦隊経験者同士の亮太と圭ちゃんがどんな風に絡むのかとか。僕は個人的にすごく楽しみにしています。きっと1部と2部とで、僕もちょっとノリが違う可能性もあるので、そのあたりはぜひ両方きて見比べてほしいです(笑)。
役者を軸にやっていくのは変わらない
――12月1日に37歳を迎えましたね。子どもの頃に思い描いていた37歳は、どんな37歳でしたか。
子どもの頃に思う37歳ってめちゃめちゃ大人じゃないですか。でも実際自分がこの歳になってみて思うのは、「僕っていつから変わってないんだろう…」みたいな(笑)。自分の意識としては、中学生くらい変わっていないんですよね~。早く大人にならなきゃなとは思うんですけど。僕はおふくろが25歳のときに生まれているので、37歳のときには僕はもう中学1年生なわけですよ。ということは、今の僕も中学生の子どもがいてもおかしくないわけじゃないですか。そういうのを考えると「そっか…」となります(笑)。
――ちなみに最近、自分が大人になったなと感じた瞬間は?
隔週で「カクヤス」の配達がくる!
一同:(笑)
――俳優という道を選んでいなかったら、何をしていたと思いますか?
やっぱり教師をやっていたんじゃないかな~。もともと教師になりたくて教員免許を取ったので、地元で先生になっていたと思います。あとは大学生のときにバーテンダーも少しやっていたので、その流れで飲食関係に行っていた可能性もあるかもしれないです。
――いろんな選択肢がある中で役者として歩まれているわけですが、これからの展望は具体的にありますか?
役者を軸に置いてやっていくというのは変わらないですね。でもここ数年、コロナ禍を体験したことで、世の中にはいろんな可能性があるんだなというのは感じていて。役者を本筋に置きながらも、ビジネスチャンスがあればやってみるのはアリかなと思っています。
――では今後、役者として挑戦したいことはなんでしょうか。
時代劇とか海外での仕事とか、できるなら何でもしたいですね! あとは、いくつになっても「この人がいてくれると安心できるよね」って思ってもらえる役者にはなりたいなと思っています。40代、50代に向けて、そういうところを目指していきたいですね。
――一方で、プライベートで挑戦してみたい趣味などありますか?
コレといった趣味がないんですよ…。料理とかデザインの勉強とか。なにか始めてみてもいいなあとは思っているんですけど。ここ数年で、役者も芝居に限らずゲーム配信だったり料理配信だったり、趣味を生かしている方も多いじゃないですか。そういうのも、いずれはやってみてもいいのかなとは思っていますね。
――ファンとの会議を実現させて、新しい趣味を募ってみるのもいいかもしれないですね。
そうですね! 趣味を仕事にすると嫌になっちゃう可能性もあるので、いろんな道をゆっくり探っていければいいなと思います。あとはプロデュースもやってみたいんですよね。作品とか、アイドルとか。
――そうなんですね! 役者さんでは演出や脚本に挑戦される方もけっこういらっしゃいますよね。
(食い気味に)あ、それは大丈夫です! 僕はそこまで忍耐力はないので、自分で向いていないなっていうのが分かります(笑)。そこは手を出さず、企画をプロデュースするとか、そういう形でなにかおもしろいことをできたらいいなと。
――先ほどの「友常会」をプロデュースして、ぜひ実現させてください!
たしかに。そうですね。けっこう本気で友常さんに会いたいんだよな~。Twitterで呼びかけてみようかな「友常、手挙げて!」って(笑)。
いい意味で吹っ切れた30代に
――キャリアを重ねてきて、座組でも先輩の立場になることが増えたかと思います。ご自身の中で、以前との変化はありますか?
若いときって多少なりともトゲはあったと思うんです。それが川を流れる岩じゃないですけど、トゲが取れて丸くなったというか。人の意見を聞くようになりましたし、座組のメンバー全員のことを見るようになりましたね。もともと人見知りとかもなく話しかけにいくタイプではあるんですが、演出家さんと意見交換できるようになったりというのは、大人になったからこそな部分かもしれないです。我を通すというよりも、視野広く持っていろんな選択を見渡せるようになりましたね。
――ここまでの役者人生におけるターニングポイントを挙げるとすると?
30代入ってからじゃないですかね。具体的な役や作品というよりも、気持ちと考えがうまく噛み合って回るようになってきたというか。20代のときは歯車がうまくいっていないなって感じることも多かったんですが、30代になってそのあたりがスムーズになってきた気がします。
――なにかそうなるきっかけがあったのでしょうか。
特になかった…ですかね。どちらかというと振り切れたというか。「30代もこれで生きていけるのか、飯を食っていけるのか」みたいな迷いや葛藤みたいなものがあったんですが、実際に30代に突入して「もうこれで行こ!」って、いい意味で吹っ切れられたんだと思います(笑)。
――その切り替えのおかげで、今の素敵な友常さんがいらっしゃるんですね! それでは最後となりますが、イベントを楽しみに待ちわびているファンへメッセージをお願いします。
みんなが思っている以上に、僕はみんなが大好きです! なので、楽しむ準備だけしてきていただければ大丈夫です! 僕のバースデーイベントではあるんですが、みんなにとっても何か素敵な感情が見つけられるバースデーのような特別な日になれば嬉しいです!
***
自身で「中身は中学生」と語っていた友常だが、バースデーイベントへの楽しみな気持ちが抑えられない様子は、さながらサンタのプレゼントを待ちきれない子どものように無邪気だった。
エンターテイナーでもある彼は、きっと12月10日に「友常勇気 5TH Birthday Event ~お誕生日会2022~」という特別に楽しい1日をファンへ用意してくれるに違いない。イベントに胸踊らせている彼のピュアな姿は、ぜひ会場でその目に焼き付けてみてほしい。
取材・文:双海しお/撮影:MANAMI
広告
広告