ヒーローをテーマとしたHappy Elementsが手掛けるアプリ「エリオスライジングヒーローズ」。戦略を駆使して戦えるバトルのやりこみ要素と、胸熱な人間ドラマを楽しめるフルボイスストーリーが人気の本作が、Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」として初の舞台化決定!
2.5ジゲン!!では、ルーキー『ヒーロー』の鳳アキラを演じる糸川耀士郎と、そのメンターであり先輩『ヒーロー』のブラッド・ビームスを演じる馬場良馬にインタビューを実施。この取材日が初対面となった2人のお互いの印象から、ヒーローにまつわる話まで、熱く語ってもらった。
――ヒーローをテーマにした作品と聞いて、いかがでしたか。
糸川耀士郎(鳳アキラ役):やっぱりいくつになってもヒーローは憧れですし、赤ですし、しかも真ん中で(笑)。テンション上がりました。
――馬場さんは『特命戦隊ゴーバスターズ』でヒーローを演じられていましたが、改めて本作が決まっていかがでしたか。
馬場良馬(ブラッド・ビームス役):役者を目指したいなと思ったきっかけが、子どもの頃に見ていたヒーロー番組で。「ヒーローになれたらいいな」という動機からこの世界に飛び込んだので、スーパー戦隊シリーズでヒーローになれたことも嬉しかったですし、こうしてまた違う形のヒーローとして市民の暮らしと安全と笑顔を守れる存在になれるっていうのは、自分にとっての原点なので嬉しく思います。でもまた今回も、僕は赤にはなれなかったな…と。
一同:(笑)
馬場:今度は紫でしたね。(ブルーバスターの青に)ちょっと赤が入りました。
――少し赤に寄ってきましたね。
馬場:この調子でいけば次の次のヒーローものでは赤になれそうです(笑)。
――その姿も楽しみですが、青や紫も素敵だと思います!
馬場:ありがとうございます!
――今回ヒーロー役を演じますが、お2人にとっての“ヒーロー”とはどんな存在ですか。
糸川:困っている人の助けになる、そういうところに僕はすごくヒーローっぽさを感じますね。そういう意味では、僕も後輩とかに手を差し伸べられる役者になりたいなと思っています。
馬場:自分の損得抜きにして自己犠牲ができる人間なのかなって思います。他人のために動けるってすごいことだと思いますし。でも、理屈じゃないんですよね。理屈抜きで守りたいと思える心がヒーローなのかな。
――なるほど。ちなみに、普段の生活の中で「自分のこういうところヒーローっぽいな」と思う部分はありますか。
糸川:さっきのヒーロー像っていう意味では、結構そういうところあるかもしれないです。お節介というか、困っている人を見逃せないというか。だから、ニュースとかを見ていても、こういう場面に自分が居合わせたらどうするのかなって考えるんですよ。想像してみると、多分逃げるより先に助けなきゃって身体が動くんじゃないかなって思って。そういうときに、「意外と自分ってヒーローっぽさを持った人間なのかも」って思いますね。
馬場:さっき僕は「損得勘定抜きで動けるのがヒーロー」って言ったのですが、1年間地球を守っていた当時は、最初は損得勘定というか理屈でヒーローとして過ごしていたかもしれないです(笑)。道を歩いていても、「どこで子どもが見ているか分からない! 小さなルールもちゃんと守らなきゃ! 」 みたいな感じで、仕事はもちろんプライベートでもヒーローとして生きた1年間だったので。最初は「ヒーローだから子どもを裏切れない」っていう理屈で動いていたのですが、それが次第に自分の生活リズムにもリンクしていって、最終的には損得抜きで動けるヒーローになれたのではないかなと思います。ヒーローを卒業する頃に、自分がそういう風に変わっているのに気づいて「おっ、ヒーローっぽいじゃん! 」って思いましたね。
――次第に本物のヒーローになっていったんですね。
馬場:そうですね。でもそこから10年経っちゃったので、今回またヒーローを演じるからちゃんとしないといけないなって思っています(笑)。
――アキラは「不屈のワイルドフェニックス」、ブラッドは「鉄壁の絶対君主」というキャッチコピーがありますが…。
糸川:正直、最初はすごいなって思いました。「ワイルドフェニックス」ってめちゃくちゃ強そうなので、僕自身にこのキャッチコピーがついたらちょっと気後れしちゃう気がするんですけど、アキラは突き進む真っ直ぐさを持っていて。だから、僕が演じていても「この人、無理しているな」ってならないよう、「ワイルドフェニックス」が板につくように稽古できればなと思いますね。
――アキラとご自身で通じる部分はありますか。
糸川:負けず嫌いなところですね。僕は頭で考えてから効率重視で動くタイプなんですけど、とにかく昔っから負けず嫌いで。性格的にちょっと抜けているのか、イジられることもあって。でもプライドを傷つけられると「ん? 」ってなって、こっちも熱くなっちゃうみたいな。そういうところはアキラとリンクしていますね。
――馬場さんはいかがですか。
馬場:「鉄壁の絶対君主」…語感からして強そうですよね(笑)。キャラクターとしてもポーカーフェイスでクールで。僕自身は正反対な人間なのですけど、役としてはクールな役を演じることも多いので、「今回はこっち(クール)タイプね」って思いました。でもゲームのストーリーを追っていくと、ブラッド自身も昔はアキラみたいな猪突猛進なところもあって、だけどそこからいろいろな出来事を経て成長していまのポジションになったっていうのが見えてきて。
そういう意味では、最初は単純にポーカーフェイスの役なのだなって思ったのですが、ちゃんとブラッドもルーキー時代を経てメンターになっていて、だからこそ第13期生が入ってきたときに昔の自分を重ねたり、過去の経験を活かして後輩たちに教えたり。そこにきちんとドラマがあるので、自分は「絶対君主」ではないですけど、「絶対君主」になるためにそういう経緯があったのだなっていうのが見えてきたので、そこを踏まえていろんなアプローチでブラッドという人間を演じられるのではないかなって楽しみです。
――お2人はメンターとメンティーという関係性を演じられますが、実際に話してみたお互いの印象を教えてください。
糸川:一言でいうと「ムードメーカー」。僕は割と最初の心の壁が厚いタイプなんですよ。だからこうして取材で馬場さんとお話する機会があってよかったなって。この時間のおかげで、実際に稽古に入った段階で歩み寄れるんじゃないかなって。
馬場:大丈夫? 稽古までけっこう時間空いちゃうよ? また厚み増しちゃうんじゃない?
糸川:たしかにちょっと空きますね(笑)。でも大丈夫です! それくらい今日馬場さんの人柄に助けられたなと思いました。
馬場:まだ今日の取材の時間でしかコミュニケーションを取れていない段階ではあるのですが、その中でも言葉の節々にアキラっぽさを感じたり、熱い心を持っているところがヒーローっぽいなって感じたりできたので、糸川くんがアキラとして成立するためにちゃんと支えてあげたいなって思いました。もちろん自分がやれることの範囲でしか力にはなれないのですが、全力でフォローしていきたいし、この座長のもとですごくいいカンパニーになるのではないかなっていう予感を感じたので、ますます稽古が楽しみになりました。
――熱い公演、楽しみにしています! では最後にファンへのメッセージを意気込みとともにお願いします。
馬場:ヒーローものなのでアクションも見どころになると思いますが、僕がゲームをやって素敵だなって思ったのは、個々のキャラクターやそれぞれの関係値がしっかり描かれているところで。ストーリーとして面白いなって思ったし、演劇でやったら面白くなるのだろうなっていうのをいまゲームを進めながら感じています。いま持っているこのワクワク感を大切にしながら、この座長のもと、みんなで熱い舞台を作っていけたら、絶対お客さまに喜んでもらえる作品になると思うので、一生懸命作り上げていきたいなと思います。
糸川:初めての舞台化ということで、いろんな人が期待してくれていると同時に、原作を愛しているファンの方はもちろん不安もあると思うんです。でもそこは偉そうに言わせてもらうと、「信頼してほしい! 」の一言に尽きるというか。座長としても役者としても、作品にとことん向き合う覚悟はできています。原作ファンの方にもそこは信頼してもらって、ぜひ実際に舞台上の僕らを観ていただけたら嬉しいなと思います!
***
真っ直ぐな糸川と、フォロー上手な馬場のトークは、この日初対面とは思えないほど息が合っていた。この2人が演じるアキラとブラッドのバディをはやく観てみたい、と思わずにはいられなかった。Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」は2022年12月に上演予定。寒い季節にとびきり熱いヒーロードラマを届けてくれることだろう。
取材・文:双海しお/撮影:泉健也
ヘアメイク:佐々木渚香/スタイリスト:小林洋治郎(Yolken)
(C)2022 Happy Elements K.K/ASエリオスR製作委員会
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