2人の俳優がお互いの設定を知らないまま15分間の即興劇に挑む配信ドラマ『即興演技サイオーガウマ』。
監督・山口ヒロキから指示される奇想天外なキャラクター設定に従い、俳優たちは即興ドラマ本編(1stトライ)、リトライ、リトライ2の計3回実演。1stトライではそれぞれのリアクション、リトライ・リトライ2では俳優としての引き出しが見どころとなる。
現在までにSEASON:01〜05が配信されており、さまざま人気俳優のタッグが実現。数多の分岐がドラマ内で発生するため、まさにタイトルの通り「人間万事塞翁が馬(=予測しなかった顛末)」を生み出す。
3月14日(日)には「SEASON:05」に出演した廣瀬大介、赤澤燈、ボブ鈴木と山口ヒロキが登壇するDVD発売イベント『アフトーガウマvol.03』のショート版が配信。即興ドラマ本編視聴やアフタートークに加えて、ファンから寄せられた質問に答えるコーナー、染谷俊之&井澤勇貴が出演した「SEASON:02」を鑑賞するプレイバックトークコーナーが行われる。
今回、廣瀬と赤澤にインタビューを実施。『アフトーガウマvol.03』の収録の感想や、染谷・井澤との過去共演の思い出など、今だからこそ語られる貴重なエピソードの数々をお届けする。
※SEASON:02、05の設定・あらすじは後述
※本配信の収録ならびにインタビューは2021年2月中旬に実施しました。掲載内容は当時のものです。
再認識したファンイベントのありがたさ
――DVD発売イベント収録の感想は?
赤澤燈(以下、赤澤):めちゃめちゃ楽しかったです。楽しく喋って今日1日、ずっとニコニコでした。同じお衣裳にもう一回袖を通せることってなかなかないですよね。髪型も俺と大介(廣瀬大介)でそれぞれ半年前とマイナーチェンジしたし。そもそもまたこの現場に来られるとは思いもしなかったです。
本当だったらお客さんの目の前でお話をしたかったんですけどね…。
廣瀬大介(以下、廣瀬):お客さんと直接お話できるイベントってなかなかないですもんね、今って。
これまでの(他のイベントでの)質問コーナーでも「いろんな質問を送ってくれてとってもうれしいな、いつもありがとうございます」と感じていたのですが、今日の収録で皆さんのコメントを読んで、「質問がくるっていうの自体が、こんなにも貴重なことだったんだ!」って再認識されました。
赤澤:たしかにね。
廣瀬:皆さんからいただいた質問に、配信を通してレスポンスができる状況があることに感謝です。
赤澤:質問の内容もドラマの内容からプライベートなものまでいろいろあって楽しかったもんね。ずっと話していられた。
廣瀬:延々話せるよね。(2020年)8月の収録の時は、がっつりとドラマについてフリートークできる場ってあんまりなかったじゃない?
赤澤:前回はドラマを撮るだけ撮って、解散! って感じだったから、たしかにサイオーガウマについての話をそもそもしてなかったなぁ。人と会えない日々が続くから、こうやって大介やボブさん、山口監督と再会できる機会がすごくありがたいですね。
少し前に「SEASON:05」の完成データをいただいた時、面白かったシーンを大介に連絡したんですよ。内輪で笑ったシーンだったりとか。それくらいサイオーガウマが楽しくて、思い出に残っていたんです。
今回配信としてもう一度、このメンバーで観させてもらえるってすごいことですよね。
――リトライとリトライ2を振り返ってみていかがでしたか?
赤澤:大介はひたすら自分自身にツッコんでたよね(笑)。
廣瀬:そうじゃなきゃ成立しないかなって。とくにリトライ2に関しては(笑)。
赤澤:実際にドラマを観ていただけると分かると思うんですけど、「何でこんなことしてんの?」って行動が多くって。
廣瀬:「実は演じている最中にこういうことを考えていたんだよ」って解説を入れたくなるんですよね、見返していると。
赤澤:ヒントは『喋んない』『見えてない』『天丼』です。
廣瀬:ドラマを見ていただけたら「ああ、なるほどな」ってなります、きっと。
染谷&井澤は“ちゃんと受け止める”タイプ
――染谷さん、井澤さん出演の「SEASON:02」をご覧になった感想を教えてください。
赤澤・廣瀬:めちゃくちゃ面白かった!
赤澤:僕らも大概ですけど、即興芝居とはいえ、あの2人もかなり素に近かったですね。染ちゃん(染谷)はあんな感じで普段も穏やかだし、井澤は相変わらずだったし。ああ、でもたまに井澤が振り切っていたところがツボに入りました。
廣瀬:声が出たもんね、僕ら。観ている最中に同じところで(笑)。面白いと思っているの僕らだけだったらどうしよう。きっとファンの皆さんが笑っているところと別の箇所で笑っていたよね?
赤澤:きっと俺らが面白いって思っているのって、役者うち、仲間うちっていう観点からだもんなぁ。共演したことがあるからこその目線というか…。染谷、井澤、廣瀬、赤澤でキャストをシャッフルして「サイオーガウマ」を撮ってみてもすごいことになりそう。
――染谷さんは “フラワーアレンジメントの講師”、井澤さんは“殺し屋”という設定の役でした。お2人ならどちらを演じたいですか?
赤澤:大介は殺し屋だよな?
廣瀬:ああ、やっぱり? いや、分かんないよ? フラワーアレンジメントの講師でもめちゃくちゃボケられるかもよ?
赤澤:なんでさ、そうやってボケたがるの? 「どっちのほうがボケられるかな〜?」じゃないのよ、このドラマのコンセプトって。
廣瀬:すっとぼけたりもできるじゃん、面白いよきっと。染ちゃんが講師をやるとすごく美しくてマイルドにまとまっていたから、僕がやらせていただくとなると絶対ああいう仕上がりにはならないもの。赤澤さんがフラワーアレンジメントの講師をやったらどうなる?
赤澤:俺かぁ…たぶん進行役になって殺し屋の出方を伺うかな。
廣瀬:逆に僕が殺し屋になったらそっちの出方を伺っちゃう気がする。だって殺し屋だとガツガツ絡みにいけないもんね。井澤さんの殺し屋みたいな感じもマネできないし…。
――染谷さん、井澤さんそれぞれに対するイメージは? 最後に皆さんが共演されたのは6年近く前だそうですね。
廣瀬・赤澤:ええ!そんな前!?
赤澤:まさかそんなに経っていたとは思いもしませんでした。いつまでも俺の中の井澤のイメージは変わらないんだよなぁ。
廣瀬:何でも応えてくれるイメージだよね。基本的にお笑いに対する受け皿がでかいタイプなので、何に対してもきちんと乗っかってくれる人。たまに火傷するけど(笑)。
赤澤:染ちゃんのイメージは…。いつも一緒に共演する際に染ちゃんが「俺らって賑やかしだよね?」っていうんですよ。
廣瀬:そんなイメージはなかったなぁ。僕の中では『めちゃめちゃ人のことを見ていてくれる人』かなぁ。とにかく大人で、井澤くんとは違ったベクトルの大きな受け皿を持つ俳優さん。だからこそ今日観た2人の即興芝居も「お互いがお互いをちゃんと受け止めるタイプだな」って感じました。
赤澤:ああ! なるほど、そうだよね。お互いの一挙一動を見逃さない、否定しないっていう感じ。普通はどっちかが一瞬裏切るんだけどね、こういうエチュードものって。
廣瀬:僕らなんて、お互いに受け止める気もなかったのにね(笑)。
赤澤:それはそれで “俺ららしく”て良いんじゃない?(笑)
これから視聴するファンへメッセージ
――最後に改めてファンの皆さんへのコメントをお願いします。
廣瀬:こうやって僕たちが配信の企画に呼んでいただけるのも、ひとえに応援してくださるファンの皆さまあってのことだと思います。
大変な時期ではありますが、そういった皆様の温かいコメントに触れられて、本当に、本当に感無量でございます。これからも僕たちの想いは変わることなく努めていきたいと思います。
「サイオーガウマ」、「アフトーガウマ」、赤澤燈、そして廣瀬大介をどうぞこれからもよろしくお願い致します。
赤澤:今日は半年ぶりにサイオーガウマの現場に戻ってこれました。本当にスタッフさんみんなが温かくって居心地のいい現場です。今回の収録では大介だけじゃなく、染ちゃんや井澤の出演回も観ることができたのがとっても新鮮でした。
画面越しとはいえ、大介とそろって4人で再会できたことがとっても嬉しかったし、ちょっとした同窓会気分を味わえました。この現場、このスタッフさん、このタイミングだったからこそ実現したんだなぁとしみじみ感じます。
最近ではファンの皆さんとの対面イベントは難しい部分も多々ありますが、その分、オンラインで配信する側もいろいろと新しいことを考えて動いているので、ぜひ『アフトーガウマvol.03』を観て、僕たちと一緒に笑って、そして楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
* * *
『アフトーガウマvol.03』は2021年3月14日(日)12:00より、YouTubeでショートバージョンを無料公開。メイキング特典映像を加えた完全版はDVDとして3月31日(水)に発売予定。ショートバージョンは無料公開なので、気軽に視聴していただきたい。笑顔になること間違いなし。
取材・文・撮影/ナスエリカ
【SEASON:05 設定】
■蟹里 榮志郎(かにさと えいしろう)/廣瀬大介
麻布十番で和雑貨店「蟹屋萬年閣(かにやまんねんかく)」を経営している。昨夜も店内の清掃を終え、21時半頃にゴミを出すため店の前にあるゴミ集積所に出た際、カラスが3羽ほどいたので追い払い、ゴミ袋を捨てた。
■Owney・W・Orion(オーニー・オリオン)/赤澤燈
タマネギの化身で生後10ヵ月。玉葱族の王子。生後10ヵ月だが、子供ではない。玉葱族の寿命は約1年。オーニー・ホワイト・オリオンがフルネームである。麻布十番の路上にあるゴミ捨て場で、カラスに突かれていたところを1人の男に救われた。
■あらすじ
オーニー・オリオン(赤澤)はアメリカ生まれのタマネギ。美味しく食べてもらうために育てられ、日本にやってきたが消費期限切れで捨てられてしまう。ゴミ捨て場でカラスにつつかれて泣いていたところを銀髪の男、蟹里榮志郎(廣瀬)に助けられる。「この人は命の恩人。恩返ししなければ!」そう決意したオーニーは玉葱族に伝わる秘術で人間に姿を変え、蟹里のあとを追ってとある建物に侵入を試みるのであった─【SEASON:02 設定】
■田宮駿(たみや しゅん)/染谷俊之
高円寺在住。職業:フラワーアレンジメント講師。占い好き、花好き。好きな色は白。普段は大抵白いものを身に着けている。温和で前向きな性格。
■涼村夕(すずむら ゆう)/井澤勇貴
職業:殺し屋。孤児として育ち、ひょんなことから香港の暗殺組織に拾われ、香港裏社会で12歳から殺し屋として数多くの仕事をこなしてきた。好きな色は赤。普段着も赤が多く、愛用している拳銃や武器も赤い特注品。
■あらすじ
田宮駿(染谷)は高円寺在住のフラワーアレンジメント講師。友人との食事のため、とある居酒屋を訪れたのだが、そこに現れたのは全身赤ずくめの殺し屋(井澤)だった。殺し屋は語る。「次が100人目なんですよね」と。占い好きな田宮の行動が引き起こした奇妙な偶然の一致。それによって巡り合った2人の男。運命の歯車が回り始める─
イベント概要
■タイトル
サイオーガウマDVDリリース記念配信トークイベント
『アフトーガウマ vol.03』配信概要
■出演者
廣瀬大介・赤澤燈・ボブ鈴木・山口ヒロキ監督
■配信予定日時
3月14日(日)12:00〜
■配信内容
1.ドラマ本編のリトライ、リトライ2のアフタートーク
2.出演者と監督によるティーチイン
3.SEASON:02のプレイバックトーク
■配信形式
ショートバージョンをYouTube・ニコニコ動画での無料公開
完全版DVDは3月31日(水)発売予定(2層式1枚収録)
ショートバージョン配信開始時からDVDの予約受付を開始
※記載されている内容とスケジュールは情勢を鑑み変更する可能性がございます。予めご了承ください。
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