2021年2月11日(木・祝)公開の映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』に出演する阿久津仁愛と井阪郁巳。
Webラジオ番組「オールナイトニッポンiおしゃべや」のパーソナリティがキャストとして集結した同作では、神奈川・伊勢原を舞台に、過去に存在したラジオ局を復活させようと奮闘する若者たちの青春ストーリーが描かれる。
2.5ジゲン!!では、「おしゃべや」でもタッグを組む阿久津と井阪に対談取材を実施。作品の見どころ、ラジオの面白さなどを聞いた。
ジュノンボーイ、テニミュ…共通点いっぱい
――お二人はミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで共演されていましたが、お付き合いはいつ頃からでしょうか。
井阪:「テニミュ」の前に、2人ともジュノンボーイ・コンテスト出身で準グランプリという共通点があるんです。僕が第24回、仁愛が第27回に出場したので3年違いですけど、たくさん事務所からオファーをいただいた中、お互いに同じ事務所を選びました。それから、僕が先に「テニミュ」出演が決まったんですけど、その後に仁愛も決まって、ずっと同じルートです。
阿久津:郁巳くんの後ろをついていっている(笑)。
井阪:あと僕が連ドラのレギュラー出演が決まったとき、同じテレビ局、同じクールで仁愛が別の連ドラに出演することになって…ホンマに共通点が多いです。
――そうだったのですね。では昔からよくお話される間柄だったのでしょうか。
井阪:レッスンで会ったりはしていましたが、よく話すようになったのは「テニミュ」が決まってからですね。
――「おしゃべや」が始まって約1年が経ちますが、関係性に変化はありましたか。
阿久津:めちゃくちゃ変わりました! ラジオのおかげだと思います。
井阪:ラジオがきっかけでタメ口になったね。
阿久津:そう!
井阪:最初に約束したんですよ。一緒にラジオをするなら先輩後輩は関係なく、タメ口でいこうって。最初は「絶対無理ですよ」って言っていたくせに、気付いたらめちゃくちゃ生意気になっていました(笑)。
阿久津:(笑)。
井阪:でも、そうなってからの方がラジオはやりやすかったですね。
阿久津:今まで何年間も先輩後輩というしっかりした関係だったから、「急に?」って困りました。でも、郁巳くんと仲良くなれるチャンスだなと思ったので、最初は結構頑張りました。
井阪:頑張ってたんや。
阿久津:でも今はもう…。
井阪:全然だよね。しょうもないことでLINEしてきたり、お互いボイスでLINEを送り合ったりね。
阿久津:(笑)。
井阪:やばいよな、俺らのボイス。
阿久津:もう郁巳くんが面白すぎて。
井阪:寝る前に歯磨きしながらボイスを送ったり、カップルがやることやんな(笑)。こういう関係もラジオのおかげですね。
それぞれが演じる役の魅力、ラジオの楽しさ
――『ツナガレラジオ』には「おしゃべや」パーソナリティが集結しています。今回の話を聞いたときの心境はいかがでしたか。
井阪:キャストも同世代ですし、様々な分野で活躍しているメンバーが集まるので、一体どんな作品になるんだろうってめちゃくちゃワクワクしましたね。実際に台本をもらって「そうきたか…!」と。熱い群像劇というか、僕たちの若さが活かされる映画だなって。
阿久津:確かに!
井阪:個人的にはこれまでクールな役をやらせていただくことが多かったんですけど、今回はラジオのイメージからか、めちゃくちゃいじられるキャラクターで(笑)。でも盛り上げ役として俺らは振り切ってやらなってね。
阿久津:そうだね。ムードメーカーな役割で、僕も今までそういう役は演じたことがなかったので不安な気持ちもあったんですけど、郁巳くんと一緒に撮影に臨めたので楽しかったです。それに僕は映画に出演するのが初めてなので、映画館で自分の姿を見られるのかと思うとすごく嬉しかったですね。
――それぞれが演じる役について教えてください。まずは井阪さんが演じるミュートはいかがでしょうか。
井阪:めちゃくちゃ明るくてとにかくうるさくて、なんでミュートって名前なんかな。何かある度に大げさにリアクションしたり、山で叫んだりして(笑)。
阿久津:朝早くからね。
井阪:そう。朝早くから撮影だったんです。スイッチ入れるために普段は飲まないエナジードリンクを飲みました。
阿久津:何回も撮影していたよね。しかも山を上り下りしながらね。
井阪:それにミュートは意外と趣味が渋いんですよ。服装もそうだし、ニューミュージック好きでクセがありまくり。ミュートの本心は誰にも分からなかもしれないんですけど、一瞬垣間見えるシーンもあるので注目してみてください。うるさくても嫌いにならないでかわいがっていただけると嬉しいですね。
――阿久津さん演じるクッパはどうでしょうか。
阿久津:クッパは料理ブロガーなので、cookpadから名付けられたんですかね。バーベキューでお肉を焼いたり、ネギを持っていたりしているんですけど、実際に料理をしているシーンは実はあまりないんですよ(笑)。でもすごくかわいいキャラです!
井阪:結構アドリブが多くて、2人でお菓子を食べさせ合いっこしたりね。
阿久津:頑張って振り絞りました(笑)。クッパとミュートは別々じゃなくてセットという感じで、それが面白いですね。
――普段からラジオパーソナリティを務めているお二人にとって、作品と通して感じたラジオの楽しさとは何でしょうか。
井阪:僕はラジオが好きなんですけど、身近な友達でラジオを聞く人がおらんくて。でも、声だけの心地良さってめちゃくちゃ魅力やなって思うんですよ。この映画を見て、「おしゃべや」を聞いてくれたら一番嬉しいな。言葉の力というのかな、ラジオの魅力がホンマに伝わるはずです。
阿久津:実際にリスナーとコミュニケーションすることができて、繋がれるのもラジオの素敵なところだなって演じながらも感じていました。僕も受験のときにラジオを聞きながら勉強したりして元気をもらっていました。
見どころとファンへのメッセージ
――改めて『ツナガレラジオ』の見どころを教えてください。
井阪:一番強いメッセージだと思うのは、みんなで一つのことを一生懸命になって作ること。この映画でも、舞台でも、一つのいい作品を作るためにたくさんの人が集まります。ときにはぶつかり合うこともありますが、それは、いいものをつくりたい一心だからです。この映画が何かを始めたり、何かに一生懸命になるきっかけになればいいなと思います。
阿久津:郁巳くんが言ったように、みんなで集まって一つのことに向かっていくのは、何事にも通じることだと思います。何かを達成するにはみんなの力が必要だということを改めて感じました。
――最後に公開を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
井阪:それぞれキャストの良さとキャラクターの魅力が詰まっている作品です。曲もめちゃくちゃいいんですよ! 90年代のヒットソングを僕らが歌わせてもらっています。作品と一緒に曲や自然の景色もぜひ楽しんでください。
阿久津:途中までしか車で行けない場所で撮影だったので、朝早くから山を登ったり大変なこともあったんですけど、その分、何回見ても面白い作品になっていると思います。
井阪:目が足りないよな!
阿久津:何回も見てください! そして僕も映画館に見に行くのが楽しみです。『ツナガレラジオ』をぜひよろしくお願いいたします!
ヘアメイク:有藤萌(do:t)
撮影:ケイヒカル
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