2022年に上演されたAction Stage「エリオスライジングヒーローズ」。『ヒーロー』たちの熱い芝居と多彩なアクションに魅せられる1部とライブパートとの2部構成で、多くの“司令”及び“ニューミリオン市民”である観客を沸かせた。
そんな「エリステ」の第二弾公演、Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」が2024年3月に上演決定。ウエストセクターの物語が綴られていくことになる。
2.5ジゲン!!では、キース・マックスを演じる稲垣成弥、ディノ・アルバーニを演じる安里勇哉にインタビューを実施。プライベートでも親交のある2人ならではのよい雰囲気のなか、役のこと、共演者のこと、お互いのことなどを聞いた。
――まずは役の印象についてお聞かせください。稲垣さん演じるキースは“やる気ゼロの自堕落メンター”、安里さん演じるディノは“ラブアンドピース……☆”と紹介されているキャラクターですね。
稲垣:自分が自堕落かどうかはわからないですけど、キースに対して親しみやすいキャラクターだなと思いました。
安里:酒好きで~みたいな説明読んで「成弥や!」ってなったわ。
稲垣:でしょ(笑)。だから、素直に楽しそうだなっていう印象でしたね。
安里:なんかモテそうなキャラだよね。
稲垣:うん、僕もそう思う。すごくかっこいい。
安里:あの雰囲気とか、男から見てもかっこいいよね。僕の演じるディノは、キースとは打って変わって、太陽みたいな子ですね。
稲垣:なんかそういう役、めずらしくない? 僕のなかに(安里に対して)あんまりそういうイメージがないかも。
安里:そうかも。成弥と一緒の作品だと、逆のタイプの役が多かったかもね。でも僕は普段から文字通り“ラブアンドピース”に生きていて…。
稲垣:嘘つけ(笑)。
安里:ほんとほんと(笑)。どれくらいラブアンドピースかっていうと、メールアドレスに“ラブアンドピース”って入れちゃうくらい。
稲垣:高校生のメールアドレスみたい(笑)。
一同:(笑)
安里:あとディノは、本当にピザが好きなんですよ。で、僕も(声を大にして)ピザ大好きなんですよ。だから、もう役づくりがいらないくらいぴったりだなと思って。いま僕のX(旧Twitter)のアイコンがピザなのよ。
稲垣:そうなの!?
安里:冗談じゃなくて本当に! アメリカに行った時に撮った、ピザにかぶりつこうとしているアイコンなんだけど、この間スタッフさんに「ディノに通ずるし(アイコン)変えないでくれ」って言われたの。
稲垣:(爆笑)
安里:もともとピザが好きでそのアイコンにしてるからさ、言われなくても変えないけどなって(笑)。って、ピザのことばっかり話しちゃったけど、それくらいディノ役はファーストインプレッションからして、僕はもう完全にナイスピッタリでした。
――これから始まる稽古や本番、または共演者の顔ぶれを見てどんなことが楽しみですか。
稲垣:今回、キャストの半分ぐらいはすでに知っている人たちなんですが、小野健斗くん(シリウス役)や馬場良馬くん(ブラッド・ビームス役)、安里くん含めしっかりしている頼れる先輩方がいてくれるからね。(いたずらっ子な笑みを浮かべて)僕はもうやりたい放題だなと。
安里:そうか、確かに。成弥より年上もちらほらいるんだね。
稲垣:しかもすごく優しい先輩方3人なんで、僕としては気持ちが楽ですね。あとは、アクションは確実にあると思いますが、キースは能力がサイコキネシスなので基本的に武器を持たないと思うんです。そこの演出とか、初演では回転していたセットが今回どうなるのかとか、楽しみなことがいっぱいですね。なにより安里くんがいてくれるから。(笑顔を向けて)ね。
安里:まあ、そうね。
稲垣:いや本当に、これはかなり個人的には大きいなって思っています。
――そんな安里さんはいかがですか。
安里:(キャスト一覧を眺めながら)ていうか、背デカい人多いね!?
稲垣:平均身長180cmくらいはありそう。
安里:は~すごいな。僕は1年ちょっとぶりに(演出の)吉谷晃太朗さんと一緒にやれるのが楽しみです。吉谷さんとは年1くらいのペースで一緒になるんだけど、今年(2023年)は一緒にやれなくて。
稲垣:僕は今回はじめましてなんですよ。
安里:そうなんだ!? 吉谷さんってすごくきれいな演出をする方なので、それが今回の作品ではどうなるのか楽しみですね。あとは京都劇場も行くし。京都でおいしい湯葉が食べたいです(笑)。
――ウエストセクターにはルーキーとしてレオナルド・ライト・Jr役の野口準さん、フェイス・ビームス役の高本学さんが配属されます。どんな雰囲気になりそうでしょうか。
稲垣:準とは違う作品でずっと一緒にやっているので、関係性はばっちりですね。高本くんとははじめましてではないのですが、がっつりお芝居で絡むっていうのは今回が初めてかな。でもいろんな現場で「すごくいい子だよ」っていう話を聞くので、すでに安心しています。
安里:僕は2人とも初共演なので、どういうふうに関わり合ってどうお芝居を作っていけるのか、楽しみですね。
高本くんの役は、ばばりょ(馬場良馬演じるブラッド・ビームス)の弟役だ。
稲垣:あ~そうか。なら大丈夫です。
安里:そうね、ばばりょの弟役なら大丈夫です。
――馬場さんへの絶大なる信頼をひしひしと感じますが、そんなブラッドとキース、ディノはアカデミー同期のメンター組ですね。馬場さんとの共演についてはいかがですか。
安里:結構多くて、今年(2023年)も1回していますし、去年もしています。ばばりょが僕より3つお兄ちゃんなのかな、たしか。
稲垣:同期を演じる2人が年上で最高です。
安里:ばばりょに京都で湯葉でも食べさせてもらおうか(笑)。
稲垣:おお、いいですね。馬場さんありがとうございます!
安里:しかもばばりょは前作から出ているので、そういう意味でも、ガンガンに頼っていきたいなって思っています。
稲垣:もう本当に心強いです。マジでありがたいっす。
――何度も共演されているお2人ですが、お互いにどんなタイプの役者だと感じていますか。
稲垣:共演は多いのですが、最近全然舞台の上で会ってないんですよね。
安里:確かに(笑)。グループとか立場が違って、共演しているのに舞台上で会話することがないね。
稲垣:ですよね。それこそちゃんと会話したのって、初共演した時の作品くらいじゃないですか。
安里:そうだね。「フルバ」(舞台「フルーツバスケット」シリーズ)の初演はちょっと話したけど、この前の「フルバ」も「パラライ」(「Paradox Live on Stage」)も…。
稲垣:喋ってないです(笑)。
一同:(笑)
安里:現時点ではまだどういった関わり方になるかはわからないですけど、今作ではきっと舞台上で話せるだろうと思うので、嬉しいし、楽しみですね。
――ちなみに初共演時のお互いの印象は覚えていますか。
安里:その作品(舞台「Three Rage」)がちょっと荒くれ者系の話だったんですよ。で、僕が薬漬けになっちゃうダメ人間な役で。
そんな僕を成弥の役が上から首根っこを掴んで「お前何してんだよ」って揺さぶってくるシーンがあったんですが、その力がすごくて。もう飛んでいくんじゃないかと怯えていました(笑)。
稲垣:そんなこともありました(笑)。
安里:バンドマンの話で、彼はすっごい練習してましたよ。だからすごく真面目な人だなと。
稲垣:僕としてはその頃からもうずっと先輩でいてくれる人ですね。ずっと先輩でいてくれる人って、実はそう多くないんですよ。
安里:その割には飲みとか誘うと断るよね。
稲垣:いやいやいや! そんなことないですって。筋トレ中とか、手が離せないときは断っちゃいますけど…。僕、プライベートで会う人ってそんなにいないんですが、安里くんとはけっこうプライベートでも会う。すごいめずらしいんですよ。
――稲垣さんが後輩として懐いている?
稲垣:懐いているかどうかわかんないですけど、好きです!
安里:デカいゴールデンレトリバーだな。
稲垣:僕、ゴールデンレトリバーよりデカいですよ。
安里:そりゃそうだろ(笑)。
――読者のみなさんにも2人の関係性がばっちり伝わったかと思います。では最後に、第二弾を楽しみに待っているファンへのメッセージをお願いします。
安里:なんとディノの登場でございます! 前作でキャストやスタッフのみなさんが作ってきたものの力を借りて、僕らはこの第二弾をさらに盛り上げられるように、素敵なAction Stage「エリオスライジングヒーローズ」をお届けできるように頑張りたいと思います。楽しみにしていてください!
稲垣:前作を拝見させてもらったら、すごく面白くて。アクションはもちろん、ダンスあり、歌あり、ストーリーもしっかりしていて、盛りだくさんな内容でした。今回も、そんな見ごたえのある作品を原作ファンの皆さんやエリステを好きでいてくださる皆さんが楽しみに待ってくれていると思うので、期待以上のものができあがるように僕らも頑張ろうと思っています。
登場キャラが大きく変わっていて、また前回とは違ったテイストが楽しめる作品になると思うので、素敵な作品をみんなで一丸となって作っていけたらいいなと思いますし、それを楽しみにしていただけたら嬉しいなと思います。楽しみにしていてください!
***
取材時点では、作品について未確定な部分も多かったのだが、それでも2人からは「楽しみ!」という前のめりな気持ちが伝わってきた。きっとこの第二弾も初演同様、幕が開いてからどんどん司令の熱量が上がっていくような、熱い舞台になることだろう。
取材・文:双海しお/撮影:MANAMI ヘアメイク:佐々木渚香/衣装:手塚陽介
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