インタビュー

山﨑晶吾×高本 学×安井一真×小波津亜廉が語る、配信で見るべき『東京カラーソニック!!』the Stage Vol.2とは!?

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音楽フェス「東京カラーソニック」に向けて切磋琢磨する若者たちの青春を描く『東京カラーソニック!!』the Stage Vol.2が2023年11月に上演された。千秋楽の余韻冷めやらぬなか、U-NEXTでは12月2日(土)からアーカイブ配信がスタート。

2.5ジゲン!!ではUnit.2の宝田伊織を演じる山﨑晶吾と加地春飛を演じる高本 学、Unit.4の倉橋海吏を演じる安井一真と高槻神楽を演じる小波津亜廉の4人にインタビューを実施。アーカイブ配信を楽しみにしているファンに向けて、本作の見どころやバディの魅力などを語ってもらった。

――初演を経ての今作、どんな作品に仕上がりましたか。

山﨑晶吾(宝田伊織役):Vol.1は全ユニットが同じ方向にまとまっていた感じがしたんですけど、Vol.2に関してはペアごとにそれぞれの方向を向いているっていう印象がありますね。

小波津亜廉(高槻神楽役):たしかにね。今回はそれこそUnit.2と4に大きなできごとがあって、ストーリー的にもかなり重たいというか。Vol.1よりシリアスなシーンも多くなっているので、楽しく作りながらも、より繊細になっているんじゃないかなって思いますね。

安井一真(倉橋海吏役):この舞台の中心にある「カラーソニック」が、今回で一区切り着く。そこに向かっていく姿勢がすごく素敵だなって全体を通して思いました。

高本 学(加地春飛役):僕ら役者が頑張れば頑張る分だけ良さが出るような、そんな台本になっているので、稽古の段階からチャレンジすることが大切だなと自然と思えたというか。キャラクターたちの心が動き、それを行動に移していく姿にすごく感動できる部分があるので、そういうところがやっていて手応えを感じましたね。

――配信で注目してほしい見どころを教えてください。

山﨑:カラーソニックが始まって、Unit.1から順番で歌っていくんですけど、最後のUnit.4で亜廉くん(演じる高槻神楽)が挨拶しているときの後ろの一真(演じる倉橋海吏)の日替わりはすごいなと思いました。

安井:はい、いま日替わりになりましたー。

一同:(笑)

山﨑:この記事、アーカイブ配信のときに出るらしいから、言っておかないとって思って。

安井:あそこは日替わりではないです。僕の“気持ちがわり”なんで。でもそうですね、楽しみっすね!(笑)

一同:(笑)

山﨑:あと亜廉くんもあの冒頭のシーンが…。

小波津:人の日替わりを勝手に作らないで(笑)。見どころか~…僕ら以外でいうと、シリアスなシーンが多いなかで、Unit.1とUnit.3がほっこりとするシーンを作っていて。財前未來役の樋口裕太を筆頭に、楽しいシーンなんじゃないかなと思いますね。

――ご自身のシーンでの注目ポイントはありますか。

山﨑:全部ではあるんですけど、楽曲を作って歌うっていう題材の話なので、Vol.1とVol.2を観て、どのシーンでこの歌詞や関係性ができたのかっていうのを色々想像しながら歌を聞いてほしいなって思います。

安井:前回は神楽の、今回は海吏の話が深堀りされているのですが、Unit.4の関係値ってVol.1では0からっていうよりもマイナスからスタートして、今作ではだいぶ(数値的に)上がったと思うんですよ。

でも、出会った初期の超仲悪い時期に遡ったシーンがVol.2にもあって。同じやり取りでもニュアンスの違いが出てくると思うので、ぜひファンの人には楽しんでほしいですね。

高本:僕は晶吾くんと同じ意見で、僕らはVol.1から今作に向けての伏線をすごく張っていたユニットで。冒頭からそう感じられるものを出していくので、Vol.1から観ている方には受け取ってもらえたら嬉しいですね。

あとは、最後の卒業式のシーンがすごく感動するポイントじゃないかなと。僕は演じていてすごく心が軽くなるというか、ここまで頑張ってきてよかったなと思える瞬間なので、そこは見どころですね。

小波津:この作品の1つの魅力が、キャラクターたちの成長模様だと思っていて。Unit.4でいえば、前作でバチバチにぶつかっていた2人が、ある事件をきっかけに神楽が海吏に対して頭を下げる。それってVol.1では考えられないことで。

今作はそういうキャラクターの成長具合が色濃く出ていると思うので、そこは注目してもらえたら嬉しいです。特に今回は海吏の心情的な部分がかなり深掘りされているんですよね。僕らUnit.4って、バチバチに言い合うときは面と向かい合うことが多くて、素直に相手を褒めるような場面では逆にお互いを向いていないんですね。顔は向かい合わせじゃないけど、心は面と向かっているっていうところを、かなり繊細に作っているので、そこも注目して観ていただきたいなと思いますね。

――バディの目から見たお互いの魅力を教えてください。

小波津:海吏ってなんだかんだいってやっぱり優しいんですよね。絶対見捨てないというか。表面では何を考えているかわからないけど、実はものすごく優しい心を持っているんだよっていうのが見えるシーンが今回はあって、そこがすごく魅力的だなって思います。

安井:僕は今回の神楽がすごく好きで。今回は神楽のなかにある「カラーソニックをやりたい」っていう確固たる信念が全部のシーンですごく飛んでくるんですね。終わらせたくない、ここでやめたくないっていう気持ちが伝わってくるので、僕の本来の性格からすると「やろうよ!」って言ってあげたくて仕方ないくらい(笑)。自分だったらすぐにでも助けてあげたくなるくらいの神楽の熱量がすごく好きですね。

山﨑:学が演じる春飛は、感受性が強くて、周りもすごく見えていて、思ったことをちゃんと口に出してくれるっていうのがあるので、すごく信頼しています。前回同様に、千秋楽までの間にどんどん変わっていくんだろうなって思うので、それに対して自分もリアルな反応で返していくっていう関係性がすごく楽しみだし、見どころになっていると思います。

高本:伊織と晶吾くんがシンクロしていて、2人とも根本が優しい人間なんだなっていうのがわかるというか。役者は役を作ると思うんですが、それだけじゃないような気がしていて。晶吾くんの本来の人間性が優しいからこそ、それが役に反映されて、面白いアプローチができるんだろうなと思っています。

Unit.2は、キャラクターとしては他のユニットほど我が強くないと思っていて。あくまでナチュラルに、優しい晶吾くんと伊織に頼りながら、そしてぶつかり合いながら高め合っていければ、僕らは無敵なんじゃないかなと思っています。

――他ユニットの皆さんには以前のインタビューでお伺いしたのですが、Unit.4を演じるお2人を表すカラーはどんな色でしょうか。

小波津:一真とはVol.1で初共演だったんですが、その時からすごく熱い信念が伝わってくるし、お互いに思っていることも言い合える仲で。情熱を持ってできているから、赤とかオレンジっぽい感じがしますね。太陽じゃないけど、青春してるなっていう感覚ですかね。どう?

安井:じゃあ海吏が赤で神楽が紫(のキャラクターカラー)だから赤紫色で(笑)。いや、でも本当に言ってくれた通りで、2人で一緒に帰りながら、お芝居の話とかずっと話していて。そういう話をしようって構えなくても、自然とそういう会話になるんですよ。僕は自分から話を振るのがすごく苦手で、自分との戦いになりがちなんですけど、亜廉くんは自然とそういう空気にしてくれるのですごく心強いです。

――お2人の関係性が見える素敵なエピソードをありがとうございます! では最後にファンへのメッセージをお願いします。

小波津:このVol.2は1つの集大成だと思うので、そこに向けて全員が熱量を持って出し切ったものを楽しんでいただければと思います!

安井:学も言ってくれたように、今回は一区切りとなるラストシーンがあって、今までVol.1から積み重ねてきた笑ったり怒ったり泣いたり、いろんなものが全部そこに向かっていくのが話の流れとしてすごく綺麗で。

なので、ファンの皆さんがこれを観終わったときにどういう感情になるのかっていうのをすごく楽しみにしています。ぜひこの作品を観る直前にもう1度Vol.1を観てから、このVol.2も楽しんでもらえたら嬉しいです。

山﨑:笑顔になってもらいたいのももちろんですけど、共感してほしいなっていう気持ちを持ちながら作品を作っていて。この2作品を通して、4つのユニットがいろんなトラウマと向き合って、それを解決していく話にもなっているので、きっと皆さんにもどこかしら共感して元気になってもらえる部分があると思います。観てくださった皆さんにとっても、なにか意味のある舞台になれたらなって思っています。

高本:表面上だけじゃなくて、こんなにもみんなキャラクターに自然と寄っていくんだなというのを感じる、すごく一生懸命なカンパニーです。作品をいいものにしようという熱量があるので、原作が好きな人にも納得してもらえる作品になっているんじゃないかって思います。よりその熱量を感じていただくためにも、ぜひVol.1を観てからVol.2を観てもらえたら嬉しいです!

***

座談会自体は稽古期間中の実施となったが、本番を迎えての心境を想像しながら和気あいあいと語り合ってくれた。彼らが届けたいと語ったものはどんな形で表現されたのか。この記事をアーカイブ配信のお供に、いろいろな視点から改めて『東京カラーソニック!!』the Stage Vol.2を楽しんでみてほしい。

取材・文・撮影:双海しお

公演情報

タイトル

『東京カラーソニック!!』theStageVol.2

原作

「東京カラーソニック!!」(eternalvoyage)

スタッフ

脚本:伊勢直弘、東妻リョウ
演出:伊勢直弘
音楽:楠瀬拓哉
技術監督:寅川英司
舞台監督:田中翼
美術:乘峯雅寛
照明:田中徹
音響:ヨシモトシンヤ
衣裳:中西永人
ヘアメイク:城本麻紀
歌唱指導:カサノボー晃
振付:相原えみり
演出助手:たはらひろや
宣伝美術:岡垣吏紗
宣伝写真:中村理生
制作進行:杉田智彦

出演

小宮山 嵐役:武子直輝
霧島 宙役:北川尚弥
宝田伊織役:山﨑晶吾
加地春飛役:高本 学
瀬文永久役:北村健人
財前未來役:樋口裕太
倉橋海吏役:安井一真
高槻神楽役:小波津亜廉

田所雪也役:松村龍之介
芦野涼真役:阿部快征

駿河冬一役:輝馬

アンサンブル:桑畑亨成、遠田翔平、藤宮あさひ、吉野斗規

主催

『東京カラーソニック!!』theStage製作委員会

日程・劇場

11月10日(金)~19日(日)
東京・天王洲銀河劇場

公式HP

https://www.marv.jp/special/stage-tcs/

公式Twitter

@stage_tcs

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WRITER

双海 しお
 
							双海 しお
						

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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