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宮城紘大が演じたベストキャラは? 「愛嬌」と「凛々しさ」を兼ね備えた無敵のオールラウンダー

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2020年7月27日に26歳の誕生日を迎えた宮城紘大。クールで知的な役から愛嬌たっぷりのかわいい役……どんな役も、まるで生きているかのように演じることができるのは、彼の根底に存在する芝居への熱量故だろう。

幅広い役柄をスマートに演じているように見えるが、その裏側にはひたむきに積み重ねられた努力がうかがえる。出演を重ねるたびに成長し続ける宮城の誕生日を記念して、2.5ジゲン!!では彼の出演作品にまつわるファンアンケートを実施した。

宮城のこれまでの役者人生の中で、もっとも愛された作品やキャラクターは何だろうか。ファンから寄せられたコメントと共に、彼の歴史を振り返っていきたい。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております

宮城 紘大(みやぎ こうだい)プロフィール
生年月日:1994年7月27日
出身地 :広島県
血液型 :O型
身長  :175cm
趣味  :野球、映画鑑賞、ドラム
特技  :ドラム、アコースティックギター、ベース、ブラインドタッチ(1級)
引用  :宮城鉱大OFFICIAL FANCLUBより

観月はじめ 役/ミュージカル『テニスの王子様』


2015年9月に上演されたミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs聖ルドルフのオーディションを見事勝ち抜き、観月はじめ役として2.5次元の舞台に初めて立った宮城。

話題作への出演はプレッシャーも大きかったと思われるが、宮城は絶妙な塩梅で冷酷さとコミカルな一面を持つ観月はじめを演じてみせ、今もなお多くのファンに愛され続けている。

原作のファンとして、理想そのものの姿を再現してくれたから

優雅で妖艶で上品でミステリアスな反面、勝ちに執着する熱いキャラクターの演技が最高でした。対戦相手の神里くんがパワー系の不二くんだったので、完膚なきまでに叩きのめされる姿は圧巻でした!上島先生お墨付きです!そしてルドルフ公演、山吹公演、ドリームライブ…と公演が進むにつれて観月さんの人格的な成長を演じられていて、宮城さんに観月はじめさんの新しい魅力を教えて頂きました。

宮城くんの俳優人生の始まりの役だと思っています。私の友人が観月はじめ演じる宮城くんを推すきっかけでもありました。宮城くんはコンスタントに舞台に出演されていてお忙しいと思いますが、今まで演じてこられた役の中でも印象に残ってるのではないかなと思います(公演期間が長くて地方公演もあって、キャストさん同士の仲も深まると思っています)。観月はじめと宮城くんの性格は正反対だと思いますが、宮城くんが観月はじめと向き合い、観月はじめのことを考えて出来上がった宮城くんの観月はじめは最高でした!

デビュー作であり、1番のハマり役だと感じたから。紘大君を知ったきっかけだから。

台詞回しも仕草も佇まいだけでもとても観月さん。時に冷酷に、時にコミカルに、ヒールだけれども何だか目が離せず好きになってしまう観月さんでした。
・OPで一瞬だけニヤリと笑う表情
・試合の流れに沿って余裕や苛立ちを細かく表現しているベンチワーク
・S2で形勢逆転がわかった瞬間の表情
・試合後にチームメイトの前で感情を露にする姿
・青く燃える炎の「勝利に向かう~」のダンス
本公演の特に大好きポイントです。

宮城が演じた観月は、集めたデータを基にゲームプランを構築する聖ルドルフの司令塔だ。「勝たなければ意味がない」という信念は誰よりも強く、非情な手段も辞さないという考えを持っている。

味方に対しても見せる冷酷さは宮城自身の性格とは対極かもしれないが、それを感じさせない演技は、宮城が観月はじめとしっかりと向き合って舞台に臨んだからこそだろう。

表情や指先まで計算され尽くした芝居はもちろん、すらりとした品のある立ち姿など、ビジュアル面の素晴らしさも筆者的な推しポイントである。

スーク 役/舞台『メサイア』シリーズ


2017年に上演された舞台『メサイア』にも、多くのコメントが寄せられた。

世界規模の軍縮協定により兵器による戦争がなくなり、情報戦が激化した世界に生きるスパイたちを描いた『メサイア』シリーズ。『-悠久乃刻-』で初出演を果たし、続編となる『TWILIGHT トワイライト -黄昏の荒野-』で、宮城は山田ジェームズ武とW主演を務めた。

ボロボロになりながら心をぶつけ合うような演技にこちらまで感情を揺さぶられたから

初めて宮城さんを観たので私自身思い入れがある作品で、宮城さん自身もたくさん悩んで考えて作り上げた役だと感じるからです。‬特に卒業作となった『トワイライトー黄昏の荒野ー』の時には、途中でひねくれたりたくさん悩んだりうらやんだり、そうした感情の動きがスークと一緒だったとおっしゃっていて、色んな感情が入り混じり、とても難しかっただろうなと察しました。‬それでもたくさんもがいて悩んで涙を流して、そうしてスークという役を演じ抜いていったんだなということがとても伝わって来ました。‬宮城さんだったからこそのスークというキャラクターが本当に大好きです。‬

物語と共にスークの成長する姿が素敵でした

やんちゃで傲慢で好戦的で欲求に忠実なわくわくお坊ちゃまというシリーズの異端児。業の深いキャラまみれの中で、ある種の清涼剤のような存在でした。サリュートを大切な友人と表され否定しながらも、上官や組織や国家より相方を信じ、救おうと奔走するスパイ候補生らしかぬ愚直さ。何かにつけて彼に突っかかり、気にかけ、助け、最後の最後に苦悩の末、望みを叶える際に絞り出したオレはいやだというセリフに込められた、彼の本質と偽らざる魂が、あまりにも切なくまばゆかったです。本当に大嫌いで大好きで大好きで大好きだったんだねと。

少年のような痩躯から放つ軽快なアクションも、殺陣初心者と言っていた初登場時からめざましく、雛森と興じたサンボにマーシャルアーツの戦闘場面は印象的でした。本来であれば飛び級のエリート設定だったそうですが、等身大に苦悩する役者本人の片鱗もより見えて、その成長や変容を応援し、見守りたいと思わせてくれました。またカーテンコールやイベントでの突飛で奔放な言動などは、作品ファンにもたくさん愛されていたのではないでしょうか。

宮城が演じたスークは、彼が演じたキャラクターの中でもとりわけ宮城自身の成長を感じられる役どころだった。『メサイア』シリーズは、シリーズを通して同じ役者がひとりのキャラクターを最後まで演じ続けるのだ。ひとりの男の感情の発露、心の有様が深く落とし込まれており、今までよりも更に一歩深くまで踏み込んだ宮城の芝居を観ることができる。

また、今作ではアクションや殺陣も見どころのひとつ。心から戦いを愛するスークが戦場に立つ際の興奮が、目の輝きからも伝わってくるようだった。

フェンリル=ゴッドスピード 役/「イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のエース フェンリル=ゴッドスピード」


恋愛ゲーム「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」を原作とした通称「レボステ」にも宮城の魅力が詰まっている。

乙女ゲームが原作のためもちろん胸キュン必至の恋愛模様が描かれているのだが、軍同士の覇権争いや裏で手を引く黒幕との闘いなど、アクションも見応えがある作品だ。

かっこいいこともかわいいことも知っていたはずなのに、この作品でかっこよさに惚れ直したから。

宮城紘大という人物を知ったのと、自分にとって初めて観た2.5次元舞台だからです!私の大好きなキャラクターを演じてる紘大くんを観てファンになりました!

私が思う宮城紘大さんは不思議と多幸感を感じさせる俳優さんです。メサイアやヨルハなど重いストーリーの作品でも、彼の演じるキャラクターが絶望の中の唯一の希望のように感じられたりします。中でも、レボステのフェンリルは作中ずっと幸せで楽しい気持ちにさせてもらえる役なので選ばせて頂きました。

何もかもがイケメンで革命が起きていました。キラキラと輝いてまぶしいこーだいフェンリルに撃ち抜かれていました。一生忘れられないすごく素敵な作品です。

宮城が演じたフェンリルは、黒の軍のエースであり特攻隊長。戦闘が大好きな武器マニアで、荒々しさと冷静さを兼ね備えている。男女問わず魅了する――と公式のキャラクター紹介に記載があるように、かっこいいの代名詞のような存在だ。

ヒロイン・アリスは元の世界に帰るために恋をしてはいけないという決まりがある。しかし、アリスとフェンリルが互いに心惹かれていく姿に、涙を流したファンも多いのではないだろうか。

ヒロインを想うひたむきな姿、好きな人と一緒にかわいらしく歌う姿、かっこよく戦う姿etc……たくさんの姿が見られる今作も、宮城ファン必見である。

二号 役/舞台「ヨルハ ver1.3a」


世界的に人気を博したスクウェア・エニックスのゲーム「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」と世界観を共有した舞台「ヨルハ」。数回にわたり再演されたシリーズが、男性キャストのみの構成で再演されたことで話題を呼んだのが「ヨルハ ver1.3a」だ。宮城は、今作で主役の二号を演じた。

突如襲来したエイリアンから地球を奪還するため、人類側が投入したアンドロイド部隊「ヨルハ」。人類たちに代わってエイリアンと戦うヨルハは、戦いの中でたった四機を残して全滅してしまう。地上に残り抵抗を続けていたレジスタンスと合流したヨルハたちは、過酷な指令のもと、決死の戦いを続けていく――という、シリアスなストーリー。

壮大な世界観の中で、キャラクターたちの生々しい生と死を描く展開にふさわしい、熱のこもった芝居が印象的だった。

主演を演じていらした二号の劇中での成長と感情の起伏、絶望の中で壊れそうなほど叫び戦う姿の儚い美しさは一度見たら涙が止まらなくなります。あの日見た舞台の光景がいつまでも消えません。

圧倒的なクオリティをぶつけてくる原作者のヨコオさん、様々なジャンルで活躍される演出家の松田さんを筆頭に、重厚な生演奏で観客に良質な絶望を与えてくれる作品です。宮城さん自身は当該作品で剣を用いた殺陣は2作目と記憶しています。肉弾戦が得意な演者さんだと思っていたのですが、素早く手数の多い殺陣をこなしています。加えて、役柄の内面的成長を彷彿とさせるような序盤と終盤での殺陣筋の演じ分け、仲間の型の模倣までもやってのけてしまいます。ラスト3分半の独壇場はまさに圧巻の一言です。作中、宮城さんが演じられる二号のパーソナルを象徴する、感情が大きく揺さぶられる数々の演出の中には、宮城さん自身が進言し採択されたものもあると伺いました。弱冠20代にして、作品の世界観に入り込み、役の持つ魅力を見事に体現できる役者さんだと感じています。

また、舞台作品としては運動量が多く話もかなりダークで重く、原作ファンも多い作品ですので、関わる全ての役者さんに相当なプレッシャーがあったと思いますが、皆さま口を揃えて「座長が彼でよかった」とおっしゃられるのは、宮城さん自身の直向きに努力をする誠実で真摯な姿が伝わっているからだと思います。再演は残念ながらこのご時世のため叶いませんでしたが、この作品はある種、宮城さんのあらゆる能力の集大成のように感じるので私が一番印象に残った演目です。

宮城さんのお芝居をこれからも観たいなという思いを決定づけた作品だったので。残酷な世界の中で強くならざるを得なかった二号の生き様が、すごく悲しくてやるせなくて、でも確かに美しくて好きです。

今作の物語は、手放しのハッピーエンドとはいかないかもしれない。しかし切なく苦しい二号の生き様は、宮城の繊細な芝居があってこそ光るものとなっていた。

コメントにもあるように、戦いの中で慟哭する二号の姿は一度見たら生涯忘れられない芝居として胸に刻まれるだろう。予定されていた「ヨルハ ver1.3aa」は惜しくも公演中止となってしまったが、また宮城の二号に会えることを、多くのファンが心待ちにしている。

他にもたくさん! 宮城が演じた魅力的なキャラクターたち

唯我 役/「私のホストちゃん」シリーズ
ファンとしてのあり方をたくさん考え模索して、私も成長することができた思い出深い作品だからです。思い悩み色々と思案したことも良い思い出です。俳優側もつらいことがたくさんあったと思いますが、ホストちゃんに出てくれてありがとう。唯我くんはキャラを振り切った姿が本当に大好きです。もしタイムマシーンがあって、過去の出演作品を見に行けるのならまず最初にホストちゃんを迷わず選ぶ位大好きな作品です。

広島さん 役/首都争奪バトル舞台『四十七大戦』
広島出身としての矜持が見えるところが役柄と重なってとっても素敵だったので。あとラップも二丁拳銃での殺陣も見栄えがしてただただかっこよかった。

藤田潤 役/ミラクルステージ『サンリオ男子』
ミラクルステージサンリオ男子(初演)は一般的な作品と構成が異なり、ショートコントがオムニバスで詰め込まれていて、その中でストーリーが展開されていきます。「サンリオおじさん」(教師役!)で漫才を披露したり、歌ったり、踊ったり……夢の国に来たみたいな素敵な作品でした!個人的には漫才で間の使い方がとっても上手くて、「笑われている」のではなく「笑わせている」技巧者なところにきゅんとしました!また出てほしい!!!!

キャラクターと共に成長し続ける姿がファンの胸を打つ

2015年の舞台出演以来、約5年という期間の中で多くのキャラクターを演じてきた宮城。今回コメントが寄せられたキャラクターの数々からも、彼の芝居の引き出しの多さがうかがえる。

無邪気な笑顔でかわいらしい印象が強い宮城だが、最近ではひとつ年齢を重ねるごとに、大人の男のかっこよさにも磨きがかかっている。26歳を迎えた宮城がどのような進化を見せてくれるのか、今後も目を離すことができない。

【お詫びと訂正】
記事初出時、掲載情報に一部誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

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WRITER

水川ひかる
								水川ひかる
							

2.5次元舞台の魅力を全力でお伝えしていきたいと思います。まだまだ駆け出しライター。推しが元気で今日もごはんが美味い!

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