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永田聖一朗が演じたベストキャラは? さらなる飛躍に期待高まる“次世代エース”

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「星の数ほど」というと少し大げさかもしれないが、初舞台を踏む新人俳優が次々と増えている昨今。ともすると、その存在が埋もれてしまいかねない厳しい世界だが、確実にチャンスをつかみ、作品ごとに新たな表情を見せてくれる役者のひとりが、永田聖一朗だ。

彼の演技を見ていると「センス」という言葉が思い浮かぶ。曖昧な表現だが、感情の濃淡のコントロールが抜群で、ステージや客席の温度を感じ取って、スッと自身の役を馴染ませていく柔軟性を感じるのだ。

作品毎に新たな可能性を示す永田は、今日7月9日に22歳の誕生日を迎えた。これからどんどん代表作と呼べる作品や役に出会っていくことが期待されるが、今回は、これまで演じた役の中から「ベストキャラ」をファンアンケートで募った。

誕生日のお祝いに代えて、この記事ではファンから寄せられたコメントを見ていきたい。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

瀬良垣蒼葉 役/脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」

舞台化解禁時、その界隈を騒然とさせた脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」。「どうやって舞台化するのか」と上演前は様々な意見が飛び交った本作で、永田は主人公・瀬良垣蒼葉を演じた。

熱狂的な原作ファンを抱える作品なだけに、原作からのファンのコメントが大多数を占めた。中には海外からと思われる英語で記されたものも。

その言葉からは、作品上演から約半年が経ってもまだ興奮冷めやらぬ、いい意味で人生が“クラッシュ”された人々の熱が伝わってくる。

恋愛ゲームが原作で、主人公は選択肢により5人の相手と恋をします。永田さんは5ルートもの脚本を見事に演じ分けたばかりか、それぞれの恋人たちに決して優劣をつけず全力で恋してくれました。原作のファンとして、永田さんのその姿勢がとてもうれしかったので、選ばせていただきました。

舞台が5ルートに分かれることで、主演の永田さんは台詞量が前代未聞の多さだったのですが、それを少しも感じさせない熱演で感動しました! それぞれの彼氏一人一人をちゃんと見て、愛してくれたのも泣けました……。

約2時間ほぼ出ずっぱり、まさかの5ルート日替わり、確かな演技力と原作から抜け出てきたかのようなビジュアル。ルート毎に微妙にお芝居も変える。舞台化に戸惑う原作ファンをも唸らせるほど完璧な瀬良垣蒼葉でした。

表現力が爆発していました。落差のある二重人格の繊細で難しい、演じ分けが刺さりました。あとは、なんといっても生身の人体表現がすさまじかったので、舞台人としてのパッションをガンガン感じることができて大変感動しました。明るい笑顔がとても爽やかでかわいかったです。もう永田さんからは目が離せません!

原作からそのまま出てきたかのようなビジュアルに衝撃を受けたのはもちろん、二重人格という難しい役を楽しいといって演じられる前向きさ、日々進化し続けるエネルギーに感動したから。5ルート分の台詞を全て頭に入れて、舞台からはけることのない役を完璧に演じ切られた体力、熱量は鬼気迫るものがあった。また、演技やコメントどれをとっても、原作やファンのことをとても大切にしてくださっていることが伝わる真摯な姿勢がとてもうれしかった。

原作が18禁BL、しかも後半5ルート分の舞台で、ずっと壇上に立ち続けていたことが本当にすごいなと思いました。笑顔も所作からも瀬良垣蒼葉を感じましたし、永田聖一朗さんが蒼葉を演じてくださって本当に良かったと心から思っています。たくさんの挑戦と感動を、ありがとうございました。

見た目やしゃべり方がキャラに似ていて、再現度が高いこともありますが、なんといっても5つもあるルートを日替わりで完璧に演じきっていたこと。尋常ではないセリフ量、最初から最後まではけずに舞台に立ち続ける、どれもすごかったです。とあるルートの途中一人芝居のような独白の長台詞があるのですが、引き込まれる表現力でした。あと毎日見に行くたびに芝居が変わっていくので何度見ても新しい発見がありました。

5ルートある舞台でほぼ舞台上にいて、しかも二重人格という設定でポテンシャルを見せつけられた。魅力しかなくて初見でファンになってしまいました。

原作から知っている作品をきっかけに永田さんを初めて見ましたが、演技もダンスの動きもとても良く、蒼葉を素敵に演じてくれてとても感動しました。

多くのコメントで触れられているように、本作は“5ルート”で上演された。主人公がいなければ恋も発展しないため、永田はほとんどステージに出続けている。

恋の相手が違えば、彼が感じることや空気感も変わってくる。それを5人を相手に丁寧につくり上げ、回ごとにステージ上で表現する力。

5ルート上演というアイデアは、それを体現できる役者がいなければ成立しない。永田やメインキャストのあの熱があったからこそ、初日を迎えてからみるみるうちに口コミが広まり、話題の作品となったのだろう。

菊丸英二 役/ミュージカル『テニスの王子様』

今回のアンケートでは2つの役にコメントが集中していた。前述の「ドマステ」瀬良垣蒼葉役と、これから紹介するデビュー作のミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンである。

永田は9代目青学の菊丸英二役を演じ、2016年の六角公演から2018年のドリライまで出演した。この役が彼を応援するきっかけとなったファンも多いだろう。コメントからは、「理想の菊丸に出会えた」という思いが溢れていた。

ダンスの中でも表情が丁寧で感情が伝わり、全身で演じているのがとても印象的だった。

初めは原作、アニメの初めのようにかわいらしさがとてもあった菊丸も、月日をかさね、永田さんも公演を重ねるごとに芯がより一層太くずっしりと構えられた立ち姿などに成長していったのがとても感動しました。

もともと菊丸くんが推しキャラでしたが、永田さんが演じる菊丸くんに出会ってもっと大好きになりました! キャラを心から大切に演じてるのがひしひし伝わってきて、とにかく大好きです!!

好きになったきっかけの役だった。それまで青学にあまり興味がなかったけど、初めて青学の良さやキラキラ、黄金ペアの絆の深さなどに気がつけたし、今でも一番大好きな菊丸

彼は本物の菊丸英二君だと私は思っています。彼の声、身長、アクロバット、仕草全てにおいて私の中の菊丸英二君そのものだと感じています。松村優君が演じる大石と永田聖一朗君が演じる菊丸英二は、本物のゴールデンペアに感じました。そして、卒業の時に流した涙がとてもきれいで印象に残っています。彼が私の大好きな菊丸英二君を演じてくれたこと、本当に感謝してます。

原点であり好きなキャラでもあるので!

とても魅力的な菊丸英二で感情の変化がとても楽しかった。そしてあのキラキラした姿は一生忘れないと思う。

別の俳優目的で観劇したが、試合が始まる前の一幕だけで釘付けにされたから

アクロバティックなプレイスタイルの菊丸役ということで、作中では軽やかなアクロバットも披露していた。アクロバットを観られる作品はそう多くないので、この意味でも貴重な作品である。

今後も彼は様々な作品、役に挑んでいくだろう。それでもやはり、デビュー作というのは人生に一度きりであり、これからもファンにとって特別な作品として心に刻まれ続けるに違いない。

「テニミュ」は3rdシーズンから公演映像がDVDだけでなくBlu-rayでも発売されるようになった。より美しい画質で菊丸を拝めるということだ。

今回のアンケートでは「テニミュ」より後の作品で彼に出会ったというコメントも多かった。彼の演技に引き込まれたという人は、ぜひこのデビュー作から追いかけ直してみてはどうだろうか。

あの主演作も! コメントが寄せられた全作品をまとめて紹介

5ルートを演じきるというポテンシャルを見せつけた「ドマステ」と、デビュー作「テニミュ」。この2作品が二強といった形でコメントが集まる結果となったが、ここからは、コメントが寄せられた全作品を一挙に紹介しよう。

主演作の舞台「銀河英雄伝説 Die Neue These」をはじめ、これまで出演したほとんどの作品にコメントが寄せられていた。

武田信繁 役/歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭
・ヤンデレという難しい役柄のなか、沢山の俳優さんの中でもきらきらと誰よりも自分を輝かせていて、特に2幕では兄の影武者として敵と戦い敗れてしまう一連の場面が溢れるほどに感情が込められていて、観ているこちら側にもその迸りをひしと感じることが出来たから。

・兄上大好き!(ちょっとヤンデレ)という、歴史物ながら強烈なキャラクターに永田さん自身の無邪気であどけないかわいらしさがかけ合わさって、破壊力の高い弟キャラが爆誕していて印象深かったから。クライマックスの殺陣の力強さのギャップも良かった。2部のシゲ様もかわいさ(あざとさ?)極振りのキラキラっぷりで、がっちりハートを掴まれました。

ラインハルト・フォン・ローエングラム 役/舞台「銀河英雄伝説 Die Neue These」
永田君とはイメージが違う同年齢のキャラで、初めて「こういう姿もできるんだ」と思わせてくれた作品だからです。永田君のラインハルト様は本当にかっこよかった。続編はまだ発表されてませんが、今後にも期待しています。

猪八戒 役/舞台「西遊記~千変万化~」
楽しそうに鍬を振り回して戦う姿や、百花羞様にメロメロな姿、いろいろな顔を見ることができてとても楽しかったので…大好きです!!

キスケ(矢野喜助) 役/舞台「俺たちマジ校デストロイ」
マジステが聖一朗くんを知るきっかけになったからです。キラキラ笑顔で踊っているキスケくんがとても印象的でした

マル(丸岡一樹) 役/舞台「タイムトラブルバルコニー」
愛されキャラがここまで似合うのかと驚くくらいしっくりきたから。派手なアクションや大掛かりな舞台装置ではなく、純粋な演技力でたくさん笑って泣かせてもらいました。

大竹明治 役/舞台「野球」飛行機雲のホームラン
2作品目の舞台出演で菊丸以外の演技を初めて見られた作品だったので印象に残っています。永田くん自身はカンパニー内で1番年下でしたが、舞台上ではクールで頼れるキャプテンの役を見事に演じられていました。

天真爛漫な笑顔でジャンプアップ! 飛躍楽しみな役者・永田聖一朗

主演を務めるだけの巧さと華があり、同時に“おいしい”設定のメインキャラクターのひとりを演じることも多い永田聖一朗。

2.5次元作品に出演する俳優陣を見ていると、20代前半から後半にかけて一気に駆け上がる俳優がとても多い。誕生日を迎え、22歳になった永田もきっと、“駆け上がっていく俳優”のひとりとなるだろう。さらなる飛躍を楽しみにしている。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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