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黒羽麻璃央が演じたベストキャラは? ファンを魅了する確かな成長とさらなる可能性

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華のあるしなやかな姿で視線を奪い、繊細さと大胆さを併せ持つ芝居で観客の心を揺さぶる役者・黒羽麻璃央。

2.5次元作品でのデビューからブレイク、そしてグランドミュージカルデビューと、10年に満たない期間にドラマチックな躍動の日々が凝縮されている。

今日7月6日は、そんな黒羽の27歳の誕生日。

2.5ジゲン!!では昨年、彼の誕生日を祝うコラムを掲載したが、今回は事前に「ベストキャラ」に関するファンアンケートを実施。そのコメントを取り上げながら、ファンの胸に刻まれた役について紹介していきたい。

全てのコメントを掲載できないのが心苦しいが、どんな役に、どのようなコメントが寄せられたか、予想しながら読み進めてもらいたい。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

三日月宗近 役/ミュージカル『刀剣乱舞』

2.5次元作品を代表する役者のひとりとなった黒羽。そのブレイクを語る上で欠かせない作品といえば、やはりミュージカル『刀剣乱舞』シリーズだろう。

「刀ミュ」に出演した刀剣男士たちは、CDリリースや音楽番組への出演、さらには「NHK紅白歌合戦」への出陣も果たした。

2.5次元というジャンルに馴染みのない人たちにも彼の名前が届くきっかけとなったのは、「刀ミュ」での三日月宗近役の影響が大きいだろう。だが、この作品に出演したからといって、これだけの人気を得られたわけではない。

原作ゲームの“顔”としての三日月宗近の存在の大きさは計り知れず、作品の柱とでもいうべき存在に、黒羽がリアルな説得力を持たせたのだ。これがブレイクの原動力となったのは確実だろう。

そんな三日月宗近役に寄せられたコメントを見ていこう。

美しかった!! 回を重ねるごとに演技力に厚みが出てきて、まりお君の三日月が、どんどん本当にいる人のように思えてきて、印象に残っています。

刀ミュはトライアルから拝見していましたが、つはもので黒羽さんの三日月像がスッと胸に落ち、本当に大好きになりました。

美しくおちゃめで謎めいた三日月宗近、まりおくんが作り上げた三日月宗近最高です。

初めて観に行った時に、1番印象に残って、それ以来、黒羽麻璃央さんのファンになったから。とにかく所作も声も殺陣も全てがかっこいい!

2.5次元舞台そして黒羽麻璃央さんを応援するきっかけとなった作品です。2.5次元舞台を何も知らなかった私には、とても衝撃的な出会いでした。2次元のキャラを丁寧かつ、麻璃央さんらしさも忘れず大切に演じてくれる、そんな素敵な舞台俳優さんです! これからもたくさん応援していきます!!

印象に残っている作品は色々ありますが、麻璃央くんに落ちたきっかけになった役なので選びました。冗談ではなく、本当に人生が変わるきっかけにもなりました。新しい世界を教えてくれて、感謝しかありません!

元々三日月宗近がキャラとしても推しなのですが、初めて麻璃央くんの三日月を拝見した時、すごくハマり役で、本当に現実に三日月宗近がいるように錯覚しました。初見でインパクトを受けて、黒羽麻璃央という俳優を推すきっかけになった作品です。

何年にも渡って演じてきた役だからこそ、まりおくんの成長を感じられるし、何よりもとても美しい!! まさしくキャラにぴったり!!

トライアル→阿津賀志→つはもの→阿津賀志巴里の進化が演技も歌もすごい!!

最初に観た役ということもあるけれど、やはり特別です。同じ役をずっと観ているので、成長がものすごく分かるのも理由の一つ。何より、“彼”が千穐楽などでしてくれる「約束」は、本当に神様がしてくれる約束のように、私は信じていられるのです。

ゲーム画面の動きのない2次元から飛び出してきた! 感じることができた舞台は久々でした。色んな思いで演じてきたかと思いますが、出会うたびにいろんな顔をが見えて、きっとそれは麻璃央君が長年、その役を通してさまざまな景色を見てきた結果なのかなと感じます。

全く2.5次元の世界、刀剣乱舞を知らない時に観て、演技の上手さ・美しさ・美声に即刀剣乱舞の世界観に引き込まれました。2.5次元舞台に対する偏見が無くなった瞬間でした。

とにかく背中が美しくて、トライアル公演を観た後に沼に落ちました

麻璃央くんが新境地に達する最高のキャラクターと舞台だったと思っているからです。特につはものどもがゆめのあとの時の駆け上がりっぷりが本当に大好きで、誰にもできない、役者としての「黒羽麻璃央」がだんだん確立してきたような気がして本当に興奮しました。

100件を超えるコメントが三日月宗近役に寄せられた。その中でも特に多かったのが、舞台上の三日月宗近を見た瞬間に圧倒されたという内容だ。

三日月宗近が持つ美しさと、歴史の長さが生み出す唯一無二の空気感。それが最初の一声や一振りから客席に伝わったということだろう。

芝居はもちろん、歌にダンスに黒羽さんの魅力とキラキラしたオーラを一番強く感じられる作品と役だからです。

視線の動きや細かい所作が本当に三日月宗近を体現していて、その美しさに惚れ惚れしました。2部での抜群の歌唱力、ダンスも含めて刀ミュの三日月宗近のあり方を感じさせられたからです。

とにかく美しすぎた。そして歌がうますぎた

あつかしの時からも最高でしたが、つわもので三日月宗近としてのまりおくんの演技力がさらにパワーアップしていて、歌も心に響いてきてもう全てが最高でした! まり近大好きです!

人間離れした美しさと強烈な存在感と歌声に引き付けられました。共演者達も強烈な個性の持ち主ばかりなのにその中でも際立っていました。

三日月の世界観を最大限に表現できていて、何よりまだ20代と若いにもかかわらず、三日月の老年の雰囲気を出せているのがすごいと思います。そして、歌が上手い。

この作品で彼を知りました。話が進むごとに演技も歌も、美しさもますます進化していって、彼がこの役でよかったと心の底から思います。

また、「刀ミュ」には欠かせない歌についてのコメントも多かった。2015年のトライアル公演から順を追って作品を振り返っていくと、彼の吸収力や成長力に驚くばかりだ。

このまま彼はどこまでも高みに登っていくのではないか……。役の持つ神秘性と相まって、何だか崇高な宗教画を見ているような気持ちすら湧いてくる。そんな感情を抱いたことがあるのは、きっと筆者だけではないだろう。

黄瀬涼太 役/舞台「黒子のバスケ」

「刀ミュ」とほぼ同時期となる2016年から2019年にかけて出演していたのが、舞台「黒子のバスケ」 シリーズだ。

主人公・黒子テツヤを語る上では欠かせない、元チームメイトで現ライバルの黄瀬涼太役を演じた。今回のアンケートでは、三日月宗近に次ぐコメントが集まった。

キラキラという効果音が聞こえてきそうなキャラクターを、黒羽は重さと軽さの絶妙なバランスを取りながら、原作ファンも納得の黄瀬涼太像を作り上げた。

本当に黄瀬くんが存在する。熱のある姿に目が離せません。

わたしが舞台で初めて大きく心を動かされた瞬間、くろステOVER-DRIVEの海常対桐皇の試合後に黄瀬くんが流した悔し涙のシーン。あの姿が心に焼きついて残っていて、いつまでも忘れることができませんでした。そしてシリーズ最後、ULTIMATE-BLAZEの誠凛対海常ではさらに前作を超えて、「勝つのは俺たちだーっ!」と叫び声をあげながら最後まで全身全霊で戦い抜いてくれた、まさにあの日、あの瞬間……わたしは海常が勝つと本気で信じていました。アニメや原作を超えたリアリティー溢れる等身大の黄瀬くんが、確かにそこにいました。

キャラや物語の解釈が自分とすごく合っていて、とても感動した。また、舞台はビジュアルが全てではないけれど、あれほど顔のいい黄瀬涼太はもう現れないのではと思うほどカッコよかった。彼の黄瀬涼太をまた見たいです。

ビジュアルだけでも完璧なのに、リアルすぎる熱い思いがすごく伝わってきました!

試合中のカッコ良さと、試合に負けたあとの汗と共に流れる涙があまりにも印象的です。観劇の度に一緒に泣きました。大千秋楽ではチームメイトのキャストが泣き止ませようと必死になったと裏話を聞いた時はやっぱり泣いてしまいました。

本人が黄瀬くんを愛していて大事に演じていることがよく分かりました。ビジュアルも完璧で、試合も本気でぶつかっていてすごいなと思いました。

ビジュアルも仕草も身体能力も本当に漫画から出てきたみたいで、演技と言うより本当に自然で、舞台上に黄瀬が生きて存在していました。

はじめて拝見したときに本当に人がキラキラしてる!! って体感しました!! シリーズを重ねるごとに熱さが増し本当に好きな作品とキャラクターです! 黄瀬君は麻璃央君以外にはできない!! と思っています

シリーズ化する2.5次元作品はいくつかあるが、最初から最後まで同じ役を演じ続けることは、実はそう多くない。

青春を懸けた試合を実際に観戦しているような、あの熱狂的な空気の中、初演から最後の公演まで役を全うする姿を見届けられたのは、ファンにとって幸せなことだろう。(3作目「IGNITE-ZONE」は声のみの出演)

菊丸英二 役/ミュージカル『テニスの王子様』

ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンの7代目菊丸英二役は、黒羽の舞台デビュー作。

話し言葉の語尾や元気印の菊丸スマイルからはかわいらしさが漂う一方、試合やダブルスのことになるとかっこよさが際立つキャラクターだ。

いっけー大石とのゴールデンペア最高!

デビュー作であり、周りも同じようなデビュー、年齢の俳優たちに囲まれ、無邪気な姿、頑張っている姿、がむしゃらな姿、今では見られないような姿を見ることができる。アクロバットを披露しているのもこの時が最後。

初々しい演技から役を掴み役者としてスタートラインになったなと感じるテニミュ卒業まで見届けたため。

6代目FarewellParty大千秋楽。初めて彼を見た日、6代目と交代で出てきた7代目の菊丸英二として初めて舞台にたった時、声を震わせながら歌っていたのを今でも覚えています。

理想の菊丸英二がそこにいたと思いました。黒羽麻璃央さんの演じ方はかわいいだけではなく、かなり男前寄りでした。菊丸英二は(子供が憧れるような意味でも)かっこよく、すごいというのを改めて教えられたようでした。黒羽麻璃央さんが菊丸英二を演じているときの独特の声が脳味噌がとけるぐらいに好きです。

初めて麻璃央くんを見た舞台であり、初めて生で見たテニミュで「菊丸ってこんなにカッコいいキャラだったんだ」と衝撃を受けたことが今でも忘れられません。2.5次元舞台の楽しさや凄さを教えてくれた瞬間でした。麻璃央くんに出会えてなければ2.5次元にハマってなかったと思います。

この作品で彼と出会ったファンも多いのだろう。新人としてステージに立った彼に魅了された当時の熱い思いが、コメントから伝わってきた。

マーキューシオ 役/ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

デビュー作である「テニミュ」と同数のコメントが集まったのが、グランドミュージカルデビュー作でもあるミュージカル「ロミオ&ジュリエット」のマーキューシオ役だ。

グランドミュージカルで存在感を刻み付けた作品と役だから。劇場に響いた歌声に感動して泣きました。

麻璃央くんの演じ方がこの作品でより素敵になったと思いました! 歌も更に上手くなっていて目が離せませんでした。

麻璃央くんがグランドミュージカルに取り組んだ記念すべき作品であり、後の歩みに大きな影響を与えたターニングポイントとなった役だからです。どこか狂気を孕んだマーキューシオという役を、麻璃央くん自身が捉えた「孤独」という言葉を軸にとても魅力的な造形に仕上げてみせ、役者としての実力の確かさを見せつけてくれました。また歌声にも磨きがかかっていて、伸び代がまだたっぷりあることにワクワクさせられました。
たとえ普段のイメージとは大きく離れている役であろうと間違いなく自分のものにする姿に惚れ惚れしましたし、ひとたび舞台に立つとぱっと目を引く華の在り方には、麻璃央くんらしさが存分に発揮されていたと思います。

グランドミュージカル初挑戦でもあったこの作品の中で、黒羽さんらしさを余すことなく出し切ってくれた姿に心が震えました。舞台を観ながら「この時間が永遠に続けばいいのに」と思ったのは、この時が初めてでした。それくらい黒羽さんの生きるマーキューシオ、ロミジュリの世界に心の底から惚れていました。毎回毎回、板の上で刹那的な瞬間を生き抜く彼の姿が本当に印象的でした。

初日からどんどん成長していく麻璃央くんを見られたことが大きいです。初日はなにより見るだけの自分も緊張していたのですが、どんどん演技や技術が上がって、のびのび動き回るようになった麻璃央くんが素敵でした。また、死ぬシーンのなんて素敵なこと! 私が権力者ならもっといっぱい麻璃央くんに死ぬ役をやってもらいたい(!!)と思ったくらいです。是非世間の演出家さん、プロデューサーさん、麻璃央くんに死ぬ役をお願いします……!笑

今まで麻璃央くんが演じたことのないタイプで、可能性を広げた役なので

2.5次元作品とグランドミュージカル、優劣をつけられるものでは決してないが、新たなステージでの挑戦というのはやはり、応援しているファンにとって心躍るものである。そして、彼はマーキューシオを通して「可能性」という世界を見せてくれたのだ。

ホスト、人外などなど……コメントがあった全作品を紹介

ここまで、コメントが多く集まった上位4作品を紹介してきた。この他にも、舞台作品や映画作品、または上演がかなわなかった作品などにもコメントが寄せられている。最後にまとめて全作品を見ていこう。

大山金太郎 役/「熱海殺人事件」NEWGENERATION
・2.5次元舞台ではないのですが、涙とか鼻水とかでいろいろぐしゃぐしゃになりながらこの役を演じる麻璃央くんが大好きだからです。綺麗でキラキラしている役もとっても素敵なのですが、少し汚くて男くさい金ちゃんが、わたしは大好きです! 今の麻璃央くんだとどんな風に演じるのかなぁ観てみたいなぁとも思います。

・かっこよく登場したと思ったら、時にコミカルで、時に切なく、時に激しく、麻璃央くんの持ついくつもの顔が楽しめる役でとても印象に残っています。金ちゃん大好き!

・殺意が宿る瞬間の目の強さを、今でも忘れられません。素晴らしかったです!

神宮寺くん 役/タクフェス第4弾「歌姫」
・麻璃央くんの初めて観た2.5ではない舞台で、土佐弁かつ人間味のある役を外見のよさを気にすることなく、舞台の上で涙でボロボロになりながら演じてるのを見て衝撃を受け、ますます彼を好きになった作品だったので選びました。

・歌姫がきっかけでお芝居に対しての向き合い方が変わった(とても意訳)とおっしゃっていたまりおさん。稽古期間中はSNSもほぼ更新がなく、どうしたものかとすこし心配していた記憶があります……(笑)でも、舞台初日を迎えたら、そんな心配する必要がなかったなあ、と。歌姫の世界の中のまりおさん演じる神宮寺くんは真っ直ぐな男の子で、終盤の涙を流しながら手紙を読むシーンは今でも忘れられません。大阪が舞台全体の初日で、そこから歌姫を観るために愛知や千秋楽の新潟まで各地を飛び回ったのは今でもいい思い出です!

璃来哉 役/舞台「私のホストちゃん」
まりおくんを好きになったきっかけだから。この舞台を観劇後、刀剣乱舞を観劇してビジュアルと歌の上手さに驚いて大好きになりました。

仁科譽 役/舞台「男水!」
原作の爽やか水泳部部長のイメージ通りに演じてくれたから。競泳のお話だったので水着姿が多かったのですが鍛え上げられたボディが素敵だったから。

ウルフ 役/舞台『WILD HALF〜奇跡の確率〜』
けなげな人外役は後にも先にもこれだけ。

南山高寿 役/恋を読む「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
演技が自然で、とても感動して涙が出ました。

清祐樹 役/ 映画「Sea Opening」
映画を見て衝撃だった印象を覚えている。見終わったあとは映画に関しての考察で頭がいっばいになった

ルイジ・ルキーニ 役/ミュージカル「エリザベート」
博多で井上芳雄さんと一緒にお誕生日お祝いしたかったです。

1作品毎に見せる確かな成長と躍進、黒羽麻璃央の進む道の先にあるもの

今回のアンケートで寄せられたコメントを目にして感じたのは、黒羽はどんな仕事もターニングポイントに変えてしまえる役者なのだろう、ということだ。

どの作品のコメントからも、彼が演じた役によって、大げさでなく「人生が変わった」という気持ちが伝わってきた。それだけ彼は役に精一杯の魂を込めているのだろう。だからこそ、多くのファンが「楽しい」や「感動した」という言葉では形容できない感情を抱くのだ。

彼の演じる新しい役に出会うたび、その成長に圧倒されると同時に、まだ隠されている伸び代にワクワクさせられる。27歳を迎えた黒羽麻璃央は、次はどんな姿を見せてくれるのだろうか。楽しみでならない。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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