2.5次元ファンが選んだおすすめ舞台を紹介するアンケート企画。「頭を空っぽにして笑いたいとき」「スカッとしたいとき」に続き、今回は「思いっきり泣きたいとき」におすすめの作品を紹介していく。
泣けるようなドラマチックな展開が用意されている作品は多く、今回のアンケートでも多様な回答が寄せられた。
ひと言で「泣ける」といっても、該当するのは悲劇だけではない。嬉し涙や悔し涙、その熱量に圧倒されて感動するなど、「泣く」の裏側には様々な感情が渦巻いている。
読者から寄せられたプレゼンには、どんな思いでその作品を選んだのかが詰め込まれていた。おすすめ作品のタイトルをチェックするだけでなく、ぜひファンが心動かされたポイントも、プレゼンを読んで味わってもらいたい。
もくじ
覚悟を背負う生き様に心囚われる「刀ステ」のあの作品
本日【舞台『刀剣乱舞』蔵出し映像集 ―悲伝 結いの目の不如帰 篇―】BD/DVD発売!
収録内容
〇悲伝 結いの目の不如帰 明治座特別公演 本編
〇蔵出しバックステージ映像(悲伝)
〇BD/DVD発売記念イベントダイジェスト(悲伝)https://t.co/HJwp7r7DbdCMはこちらhttps://t.co/NgJ4xSHbHE#刀ステ pic.twitter.com/Z9QWJBQna9
— 舞台『刀剣乱舞』公式 (@stage_touken) January 22, 2020
舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰
■おすすめシーン:ラストシーンの三日月宗近と山姥切国広の殺陣
とにかく、三日月が………三日月が、切なすぎて辛すぎて苦しくて悲しすぎます。呼吸が苦しくなる、息ができなくなるほど泣きじゃくりました。刀ステシリーズは、その初演作品である虚伝からずっと、独り(一振り)で、とてつもない大きなものを背負って、独りで闘ってきた三日月の物語ともいえます。悲伝は、その最後の闘いの「物語」です。ラストシーンで描かれるばんばちゃんとの約束を果たすために、三日月はずっと闘い続けて………守り続けて……最後の約束の地へと向かいます。
定められた歴史のように、まんばちゃんとの約束を再び果たし、そして、また振り出しに戻るかのように、気の遠くなるような永い時間の流れへと己の宿命を抱えて消えていきます。いつかまた、仲間たちのいる本丸に還るために。そしてやがて再び顕現し、同じ(ように見える)歴史を時間を、約束の地へと向かいながら、同じ結末を覚悟しつつも、同時にその結末を変えたいとも願いつつ、自分無き後の本丸を任せられるほど強くなるように、影ながらそっと寄り添うように、まんばちゃんの成長を導いていきます……「煤けた太陽」に、美しく静かに深く優しい月が寄り添うかのように。
そんな三日月の集大成の「物語」が、本作・悲伝です。他の刀剣男士たちも、何も語らない三日月のことを訝しく思いつつも、三日月を助けたい、救いたいという想いで闘い続けます。各々の男士の想いも涙を誘います。
また、この刀ステ本丸の物語は、三日月宗近が山姥切国広を導き、その成長を見守る物語であると同時に、三日月役の鈴木拡樹くんが、まんばちゃん役の荒牧慶彦くんの成長を見守り座長へと導く物語と重なります。そんな時間を共に過ごしたふたりだからこその、悲伝のラストシーンの迫真の殺陣が可能なのです! とにかくとにかく、バスタオルを用意して観ていただきたい。
刀ステシリーズは、とある本丸の刀剣男士たちの「物語」です。まだ続いていきますが、その本丸の歴史の一区切として、悲伝を観て頂ければと思います。
■おすすめシーン:三日月宗近
とにかく切なく美しく、命が宿った円環の三日月宗近の演技に魅入ってみてください!
「泣ける」「しんどい」と上演時に大きな話題となった舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰。タイトルにも「悲伝」とあるように、その内容は悲しく寂しく儚く、そして美しい作品だ。
この作品だけを観ても、キャストたちの熱演に胸打たれることだろう。
だが、本作はシリーズ初演から続いてきた物語にひとつの答えを導き出した作品だ。かなりのボリュームになってしまうが、心から思いっきり泣くためにも初演から順を追って観ていくことをおすすめする。
また「刀ステ」シリーズからもう1タイトル紹介しよう。
舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜
■おすすめシーン:作品全てを通して見た上での伊達政宗と細川忠興の最後の戦い
役者全員の熱が伝わってきて、役が本当に生きているようで何度観ても大号泣します。舞台『刀剣乱舞』シリーズは伏線が多く、ステ本丸としての一つのストーリーがシリーズ通して描かれているので、作品単体でもシリーズのリピートでも楽しめます。
モノの物語であり、人の物語。ミュージカル『刀剣乱舞』
ミュージカル『刀剣乱舞』 ~三百年の子守唄~
2019年1月より、東京・大阪・京都にて上演決定!
▼詳細はこちらhttps://t.co/t5wn6auTXp#刀ミュ pic.twitter.com/sp7R3SPH5D— ミュージカル『刀剣乱舞』公式 (@musical_touken) October 29, 2018
ミュージカル『刀剣乱舞』三百年の子守唄・葵咲本紀
■おすすめシーン:絶対に2作品続けてみてほしい、そう絶対に
余裕があれば「三百年の子守唄」初演もよろしくお願いします!!! 見ればしんどさが!!! 分かる!!!!!■おすすめシーン:刀剣男士が徳川家康を育て看取る
「三百年の子守唄」で徳川家康を育て看取り、「葵咲本紀」はその途中に起こる時間軸で、とても濃い内容です。「三百年」の曲が「葵咲本紀」で使われていたり、と見ている者にあれは…って泣かせるので二本(三百年は再演もあります)見てください
ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~
新たな刀ミュを感じて欲しい。仇討ち物語苦手な人でも、2部のライブで盛り上がれるし、とても素晴らしい作品です。
「刀ステ」とはまた別の本丸を描くミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ。徳川家康を軸に、人との関わりの中で、刀剣男士としての在り方を見つめ直したり新たに見つけていく「三百年の子守唄」「葵咲本紀」。
また、演劇作品として新たな試みをみせてくれた「髭切膝丸 双騎出陣」に回答が寄せられた。
「刀ミュ」は第2幕にライブパートがある。本編で泣いたあと、ライブパートでHPがみるみるうちに回復していく(もしくはその煌めきに大やけどをしてしまう場合も)。なので、ある意味それが大きな救いとなる。遠慮せずに本編で涙を枯らしてしまおう。
生か死か。重さで殴りかかってくる究極の絆の物語
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本日発売日!!「メサイアー黎明乃刻ー」 のDVD発売日です!!メサイア刻シリーズの集大成を是非おうちでお楽しみください!! #メサイア黎明乃刻 pic.twitter.com/878GT409rU
— メサイアプロジェクト公式 (@messiah_project) March 11, 2020
「メサイア」シリーズ
■おすすめシーン:とくに「暁乃刻」の白崎護(演:赤澤燈)
シリーズを通して描かれるキャラクターの成長に涙すること間違いなしです。もはや親目線。■おすすめシーン:全員!としか言えません…
登場人物みんながそれぞれに十字架を背負っていて、それ故に何かや誰かに依存したり、寧ろ壁を作って遠ざけようとしたり…戸籍も国籍も奪われ、特別殺人権を与えられた、という部分では自分たちとは遠い、つくられたキャラクターと思いがちですが、むしろとても脆い人間味が溢れていて、誰しもが持っている自分の一部とリンクして、とても苦しくなる舞台。でも、その苦しさを求めてしまう。「メサイア」シリーズは、もちろん初めから全部見てほしいですが、どれか一作品見ただけで、絶対惹き込まれます! この役とこの役は前作でこうなったとか、この役はこの出来事を乗り越えて今ここにいるとか、この役のこのセリフはあの日があったからこそ、この役じゃないと言えないセリフだとか。
人間の成長が如実に表れていて、一瞬たりとも見逃せません。演出にいい意味で怒りを覚えることも(これは観客殺しにきてるだろと思えて仕方がない)。この作品ほど、それぞれ役が抱えるものを、役者自身が全身全霊で抱えて、背負って、まっとうしている姿を見れるものはないと思います!
舞台「メサイア―悠久乃刻―」
■おすすめシーン:物語の終盤、加々美いつき(杉江大志さん)が記憶を書き換えられた有賀涼(井澤勇貴さん)に対して、記憶を取り戻させようとして、撃たれてボロボロになりながらも高い熱量で訴えかけ、有賀が記憶を取り戻すまでのシーン
メサイア刻シリーズは悠久乃刻に限らず、暁、月詠、黎明(スピンオフ、映画は除く)どれもバディの絆が美しく、最後には役者さんの熱量に激しく心動かされて号泣できる作品になっていると思います。時間が許されるのであれば、シリーズ最初の暁乃刻から順を追って見てくれると、絆が出来上がる過程を見てから卒業や死を見ることができるので、さらに泣けるレベルが上がると思います。まだメサイアを経験したことのない人にこそ、ぜひこの機会にメサイアに触れてもらいたいです!
サクラと呼ばれるスパイたちの命懸けの暗躍を描く「メサイア」シリーズ。映画やドラマ、舞台と展開され、2019年に「刻シリーズ」完結の運びとなった。
サクラは、命を預け合う唯一無二のパートナー・メサイアを得る。騙し合い、殺し合いの世界の中で、物語をときに希望にときに絶望にいざなうメサイア同士の絆が、ダークな世界観の中で描かれていく人気シリーズだ。
「当て書き」と呼ばれる、その役者のために作られた登場人物たちが多いのも特徴的だ。それだけに、役者と役がシンクロし、役者は大きなものを背負いながら、その人物を生きていくことになる。
最初から独立したキャラクターが存在していることがほとんどの2.5次元作品とはまた違った重みを楽しめる作品だ。アクションシーンも素晴らしいので、ガンアクションなどが好きな人にもおすすめしたい。
耽美な世界に酔いしれ、滴る涙
遂に…!!!「ミュージカル『黒執事』~NOAH'S ARK CIRCUS~」すべてのキャストのビジュアルが公開です!魅惑的で華麗な煌めきのステージ…の予感!どうぞお見逃しなく!https://t.co/dBZSENCxyk pic.twitter.com/KuN0QsFlxZ
— ミュージカル「黒執事」公式アカウント (@namashitsujijp) July 16, 2016
ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス-
■おすすめシーン:マダムレッドの劇中歌
歌のレベルが高い!!! グランドミュージカルを見ているかのような充実感や、物語のクオリティの高さ、原作への忠実さで、きっと見終わった後のあなたは涙でびちゃびちゃでしょう。ぜひご覧ください
ミュージカル「黒執事」〜NOAH’S ARK CIRCUS〜
■おすすめシーン:ドールが昔を思い出しながら「そんなかわいい名前、俺には似合わないよ」って言いながら死ぬシーン
目から入ってくる映像美と、耳から伝わってくる歌唱力。それらに心揺さぶられ、ストーリーの感動が数倍にも膨れ上がるのがミュージカル「黒執事」シリーズだろう。
原作を知っている人もそうでない人も、ミュージカル作品が好きならぜひ観てもらいたい作品だ。
舞台だからこそより浮かび上がる名シーンの存在
【お知らせ】お待たせ致しました!遂にメインビジュアル・キャスト他、詳細情報解禁です!
舞台「文豪ストレイドッグス 黒の時代」
<出演>織田作之助役:谷口賢志 太宰 治役:多和田秀弥 坂口安吾役:荒木宏文 ジイド役:林野健志 森 鴎外役:窪寺 昭 種田山頭火役:熊野利哉 江戸川乱歩役:長江崚行 他 pic.twitter.com/yYbEruMIrU— 舞台「文豪ストレイドッグス」公式 (@bungo_stage) June 22, 2018
舞台「文豪ストレイドッグス 黒の時代」
■おすすめシーン:子供たちがさらわれてからの一連のシーン
・原作、アニメでも泣かずにはいられないけど、目の前であのシーンを見せられると、しんどさしかない。良さを語れる程の語彙力がないけど、とにかく一度観てほしい。・原作通りではなく、少し変えてあったんだけど、逆にこっちの方が良かった! もうこのシーンは号泣です。
同じシーンに対するプレゼンが届いたのは、舞台「文豪ストレイドッグス 黒の時代」だ。初演から時代はさかのぼり、過去のエピソードを描く本作。織田作之助役の谷口賢志による、実にベテランらしい圧巻の演技は必見だ。
設定無限大!? 自由な世界観から生まれる泣けて心温まるストーリー
☆Episode 3「ROMEO – in the darkness -」(ロミオ イン・ザ ・ダークネス)☆
2019年4月25日(木)~5月6日(月・祝) /全18公演
会場:ヒューリックホール東京(有楽町)
「例え、この身が滅んでも、君に伝えたいことがある。」
チケット好評発売中!#ロミオネス#スケステhttps://t.co/OCprLgaliQ pic.twitter.com/KqyYnXPdys— S.Q.S(スケステ)公式 (@sqstage) April 19, 2019
2.5次元ダンスライブ「ALIVESTAGE」 Episode 2『月花神楽 -青と緑の物語-』
■おすすめシーン:地震を止めるためにとった衛と空の行動に注目して欲しい
ALIVE STAGEはep1の時も、人との絆を考えさせてくれる作品で涙が溢れましたが、ep2はその上をいった…。
2.5次元ダンスライブ「S.Q.S」 Episode2『星芒の彼方-月野百鬼夜行綺譚-』
■おすすめシーン:青公演ラストシーン 柊羽(蛟)の涙
途中日替わりなど笑えるシーンもありつつ、ラストシーンは涙無しには観られません……。青公演はライブパートまで通して観ると、柊羽さんの「Pale Moonlight」で更に泣けます!!!! 全人類観て!!!!!!
2.5次元ダンスライブ「S.Q.S」 Episode3『ROMEO – in the darkness -』
■おすすめシーン:RED回もBLUE回もロミオやジュリエット、ジュリオが乗り移ってそれぞれが伝えたかったことを涙ながらに伝えるところ
RED回は、無理やり引き離されたロミオとジュリエット……。そのふたりが大と里津花に乗り移り再会して泣けます。そこからロミオ(大)が上手く言葉が見つからないけれどなんとかジュリエット(里津花)に伝えたかった愛を伝え、ジュリエット(里津花)が頑張ったねと言うところで涙腺が崩れます。自分の経験から感情移入するのではなく、自分には第三者が乗り移ったかのようで、勝手に涙が溢れてきます。BLUE回は、ロミオの伝えたかったことを自分たちで伝えてあげたい…という壱星とこれだけ迷惑を掛けられたのにわざわざそんなことしなくていいと反対する壱流で考えが対立し、何としてでも伝えてあげたい壱星が声が出なくなってしまったため、手話で力強く説得するところで泣けます。
その後、生き別れの双子であるロミオとジュリオ……その2人が壱星と壱流に乗り移り再会し、こちらもそこで泣けます。ジュリオの幸せを祈るロミオ(壱星)に対し、共に幸せにならなければ俺は嫌だとジュリオ(壱流)が叫ぶところでも泣けます。ジュリオ(壱流)の気持ちを聞いたロミオ(壱星)が涙を流し、それを見て更に泣けます。
RED回では「恋愛」、BLUE回では「家族愛」を感じることができます。最後には両回ともほんわか楽しい雰囲気で終わるのがとても素敵です。
「ツキステ。」から広がった2.5次元ダンスライブシリーズの輪。その中から、今回は「イブステ」と「スケステ」から3作品に回答が寄せられた。
原作のキャラクターや世界観を踏襲しながらも、様々な「if」の設定でキャラクターたちを動かすことができるのが、本シリーズの強み。コミカルに振った作品もあれば、ハートフルなストーリーもある。
原作のドラマCDなどでは描ききれないキャラクターの魅力を、新たな設定の中で再確認させてくれるのも本シリーズの大きな魅力だろう。
特にここに挙げられた作品は、グループ内の絆の強さが見えてくる作品ばかりだ。メンバー同士の関係性を知りつつ、2.5次元ダンスライブの世界に足を踏み入れたいという人におすすめしたい。
ファンの熱がこもったプレゼンを一挙紹介
まだたくさんの作品が残っている。ここからは、「観てほしい」という気持ちあふれるプレゼンを一気にまとめて紹介していこう。
脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」
■おすすめシーン:主人公の蒼葉が各ルートのトラウマをどのように解決するのか、5ルートで全く違うので全部見てほしい
脚本、演出、キャスティング、音楽などなどどれをとっても原作ファンにとって最高の舞台化です。原作が18禁BLということで色々と表現が難しいのではないかと思っていたのが、蓋を開けてみれば再現度が高い上にエンターテイメントとして本当に優れた作品でした。5ルート全部日替わりで舞台化ということで、特に主人公の蒼葉役のキャストの方が膨大なセリフ量なのですが、完璧に演じていらっしゃるのがすごいです。各ルートの攻略キャラクターのみなさんもそれぞれ魅力的で、特に暴露の場面の演技は胸に来るものがあります。原作は続編もありますので舞台も再演や続編を切実に願っています。
『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA PartⅠ・Ⅱ-
■おすすめシーン:戦う理由が異なるXANXUSとツナが9代目を見つめるシーンは2人の表情のわずかな対比にとても切なくなります
新作決定おめでとうございます!! あらたなリボステ旋風を楽しみにしています!!
ミュージカル「ヘタリア~In the new world~」
■おすすめシーン:プロイセン(演:高本学)です。ドイツ(演:上田悠介)との息ぴったりの掛け合いは必見
3作目『ヘタリア〜In the new world〜』(以下NW)は本当に泣きました。当然、原作を知っていて、かつ今作で初登場のプロイセンが推しである、という贔屓目もあるのでしょう。しかし、NWはそれを抜きにしても、現代を生きる人間に一番「刺さる」のではないでしょうか。ヘタミュには、全作を通して「平和」という一貫したテーマが存在します。NWでも例外なく、それが描かれます。
導入は第二次世界大戦後、枢軸国が解散したところから始まります。「ばらばらだからさようなら」と言うドイツと日本。それに対して「ばらばらでもなんとかなる」とイタリアは訴え、「ばらばらでなんとかやってきた」神聖ローマ帝国の時代を思い出していきます。
さらに、再び戦火を巻き起こそうとするドイツに危機感を覚えたプロイセンの「俺様日記」、焼け野原になり桜が燃え尽きた日本での出来事、星空を桜に見立てた青空会議を通して、観客は確かに「平和」のきっかけをつかんでいくのです。
ばらばらの国が、心一つになっていく姿は、我々が考えていかなくてはいけない未来の姿ではないでしょうか。NWは、さまざまな出来事を通してそれが表現されているところが素晴らしいと思います
「舞台 ヨルハVer1.3a」・「舞台ヨルハ ver1.3aa」
■おすすめシーン:終盤の、司令官がクリーニングを受けて、以前の司令官の行動について他人事のように語るシーンの司令官とワカバ。カアラ山のエレベーターハッキング後のシーンの21号
・人類会議の言いなりかと思われていた司令官が、実は自分の使える手は全て使って、影ながら仲間を必死に守っていたということが、全てが終わって、守ろうとした仲間も誰もいなくなり、自身もクリーニングで別人格となり、別人として姿だけ同じ司令官の口から語られることで明らかになるという演出に胸が締め付けられた。唯一残されたワカバがその話を聞いて、その後どうなっていったのか気になる。・人間ではないからこその命の使い方に泣いた。ある意味、純粋な心を持ったアンドロイド達だからこそ、終盤の戦いのシーンで観ているこちらの心をえぐってくる。結末を全て知ってから観たら余計にえぐられる。なのに何度も観たくなる。
「Fate/Grand Order THE STAGE -絶対魔獣戦線バビロニア- 」
■おすすめシーン:エルキドゥ・ギルガメッシュ
原作のゲームを知らなくても、知ってても、知りすぎてても、泣けます。原作を知らなくても、ストーリーや登場人物の関係性で泣けます。(既にゲームプレイ済の方は一度だけでいいから記憶消してこの舞台観たいと悔しく思います。)原作の「Fate/Grand Order」の該当章「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」をクリア後に観ると、自分と共に戦ってきたキャラクターが目の前で心身削って戦っている姿や歌に込められた思いで泣けます。
「Fate/Grand Order」の第一部最終章をクリア後に見ると滝のように泣けます。バスタオル必須です。とあるキャラクターのとある歌で号泣します。
アンサンブルの方含め舞台に立っている一人一人の歌、踊り、演技が素晴らしいです。特に演技は、バクステ映像か発売記念イベントかで本当に精神を削りながらの演技だった(うろ覚え)とお話がありましたが、それに深く納得できるほどのものです。鳥肌立ちます。
ミュージカルが苦手な人でも舞台化が苦手な人でもそうじゃない人でも、観たことがない人には是非一度観てほしい。そして泣いてほしい。そう思う作品です。
「MANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN & WINTER 2019~」
■おすすめシーン:冬組の劇中劇
A3には、色んな時に助けられました。特にエーステは、本当にどの公演も泣けます。
ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~
■おすすめシーン:2幕のラスト。イタチとサスケのシーン
初演再演も思いっきり劇場で泣いた作品。あんなに舞台見て泣いたのはこの作品以外ない。もちろん原作でもアニメでも小説でも泣いた。号泣を通り越しての号泣。とにかく泣けるそして切ない。自分にこんな感情があったんだと気づかされた作品であるのは間違いない。
舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZE~
■おすすめシーン:洛山vs秀徳の試合、海常vs誠凛の試合
3時間の間に沢山の試合が詰め込まれているのですが、一つ一つの試合がとても熱くて感動します。何より試合が終わったあとに「ありがとうございました!!」と観客に向けて礼をする時、選手が大号泣していて、思わず貰い泣きをしてしまいます。試合が終わる度に泣きます。ぜひみてください
『あんステフェスティバル』
■おすすめシーン:初代fineと初代紅月のラストステージ
今まで、あんステカンパニーを支えてきた初代fineと初代紅月の卒業回ということもあり、キャストさんのあんスタ、あんステ愛が溢れている素敵な公演です。キラキラのアイドルの明星スバルくんや笑顔がかわいい紫之創くんなど見てほしいところは沢山ありますが、一番はfineのラスト曲を聞いてほしいです。歌詞やキャストさんの表情、歌声が本当に儚いし、つられて泣いてしまいます。また、最後はあんステらしく笑顔でアンコールを終えてくれるので、これから頑張ろうと背中を押してもらえる作品です。
最後に、2.5次元作品ではないが、2.5次元作品でも活躍する役者が多数出演している作品へ寄せられた回答も紹介したい。
bpm EXTRA STAGE『ESORA』
■おすすめシーン:主演の宮崎秋人さん演じるバートンの細かい表情の変化、他にも魅力溢れるキャラクターがたくさん出てきてとても面白いです
前半はクスクスっと笑えるシーンが多く、とても面白いです。でもだんだんと雲行きが怪しくなっていく。絶望の中での“生きている”“きっと楽しいことがある”といった台詞。好きだから…幸せになってほしいから…それだけの想いで手放した愛する女性。エソラゴトといわれた夢を最高の贈り物として覆し、ひとり空へと昇ったバートン。涙無しでは見れないシーンがたくさんあります。舞台最後の台詞には考えさせられるものがたくさんあります。ただ悲しいだけではなく、観終わった後は少しの晴れやかな気持ちが残るので、たくさん泣いてたくさん笑ってほしい作品です。
TRUMPシリーズ『COCOON 月の翳り星ひとつ』
■おすすめシーン:月編はアンジェリコのぶっこわれ具合。星編はダリ卿のお戯れ。ラストのダリ親子。月星ともに、ラファエロの弟への想いが全く届かないところ
TRUMPシリーズを観てなくても、作品の面白さは伝わると思うので、是非観ていただきたい。COCOONに関係しそうな数作品を観てから観ると、しんどさが半端なく、特に星編は冒頭から嗚咽が出るほど泣ける。ラストに向かうにつれ、泣きすぎて頭が痛くなる程。観た後は、救いのない世界観に呆然とするけど、「とんでもないものを観た」と思えるはず。
舞台「駆けはやぶさ ひと大和」
■おすすめシーン:土方歳三
漢と漢の戦い。感情のぶつかり合い。全員が涙を堪えながら、舞台の上で生きていた。舞台である以上、この物語がフィクションであることは重々承知をしているが、目の前で起こっていることが「歴史の中で起こった事実ではないのか」そう錯覚してしまうくらいの熱量があった。
人は泣くとき、大きく感情を揺り動かされている。それだけに、その想いを伝えようとすると「語っても語り尽くせない!」という状態になるのだろう。
他の2テーマに比べても長文のプレゼンが多かった今回の結果を見ていると、きっとまだ語り尽くせていない想いがあるのだろうと思えてならない。
知っている作品も、他の人が語っている観点から再度観劇してみると、また違った見え方がするだろう。もちろん、今回の記事をきっかけに新しい作品との出会いが生まれていれば、これほど嬉しいことはない。
今回は3回に渡り、「笑いたいとき」「スカッとしたいとき」「泣きたいとき」におすすめの2.5次元作品を紹介してきた。まだ思うように劇場に足を運べないもどかしい日々が続くことになりそうだが、ぜひおうち時間の充実に役立ててほしい。
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