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KIMERUが演じたベストキャラは? 年齢さえ変幻自在、遊び心と愛あふれるベテラン俳優

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2.5次元というジャンルを牽引してきた役者のひとり・KIMERU。ベテランという立ち位置ながらそれを感じさせないフレンドリーな人柄と、同時に先輩として多くの後輩たちに背中で語る圧倒的な存在感。その両方を兼ね備え、役者仲間にもアーティスト仲間にも愛されている人物だ。

2020年6月17日、KIMERUは40歳の誕生日を迎える。「2.5ジゲン!!」では、事前にファンアンケートを実施。「KIMERUが演じたベストキャラ」について回答を募った。

今回は、その結果を発表しながら、寄せられたコメントを紹介していく。

40歳というひとつの節目の年齢を迎えた彼がこれまで演じてきた様々なキャラクターたち。果たしてどのキャラが、ファンの心に深く刻まれているのだろうか。

西武池袋線・銀座線・常磐線 役/ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』

今回のアンケートでもっとも回答が集中したのが、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』だ。

初演と2作目「信越地方よりアイをこめて」では、西武池袋線を担当。3作目「延伸するは我にあり」では、さらに2役増えて銀座線 役と常磐線 役の計3役を兼役で演じた。

さらにシリーズ初スピンオフ「すべての路は所沢へ通ず」では、KIMERU演じる西武池袋線の魅力がこれでもかと炸裂するエピソードが展開された。

まずは「鉄ミュ」愛にあふれた乗客たちの声を見てみよう。

演じている姿が、とてもキラキラしているから。西武池袋線そのものです、万歳!

鉄ミュでKIMERUさんは銀座線や常磐線も演じているけど、西武池袋線を演じている時のKIMERUさんが一番輝いて見えるから。あとビジュアルが、原作の西武池袋線そっくりでそのまま漫画から出てきた感じがするから。

テニミュの存在は知っていましたが、2.5次元舞台は鉄ミュが初めてでした。原作のガチなファンで不安を抱えて観に行った私を圧倒的な出来でノックアウトしてくれたからです。凄い、西武池袋線がいる…!そして歌が上手い!原作、脚本演出、キャストに全てのスタッフ。こんなに幸せなカンパニーはめったにありません!なお、鉄ミュでKIMERUさんは他に常磐線、地下鉄銀座線等の兼ね役も演じています。そちらも同じくハイクオリティです……!原作ファンとして、KIMERUさんが作品への深い愛を持って演じてくださってるのありがたいです。感謝しています。鉄ミュ4はコロナで延期になってしまったけれど、開演の日を熱烈にお待ちしています!

狂気じみたところまで再現されていてまさに原作の通りのキャラでした。同作品で常磐線も銀座線も演じられていますが、西武池袋線がダントツの再現率だと思います。

会長への信仰心の塊かと思えば意外と常識も持ち合わせているところが大好きです。西池そのもの!って感じがして素晴らしいと思います!

自分が初めて青春鉄道を観に行った際に演じられていた役は3の銀座線と常磐線でした。しかしながらスピンオフ公演で西武池袋線を演じられていたKIMERUさんは、エネルギーに満ち溢れており激しく…とてもかっこよく美しかったのです。

スピンオフ公演が余りにも素晴らしすぎました、会長万歳!!

青春鉄道何役もやっててどの役も素敵なんですけど、西武池袋線の狂気をあそこまで再現できてるのすごいと思う(褒めてる)。
あと鉄ライの時にとても凄いファンサをみてしまって、『そうさ君も西武グループ』のリズムにのって西武の民になりそうになったから。西武池袋線はすごいよ………。

キメ様の会長万歳はもはや鉄ミュ名物!これなくして鉄ミュは出来ない!

2.5次元未体験の原作ファンだったのでミュージカル青春鉄道初興行の際「テニミュの同窓会」と大きく盛り上がっていた事で「何となく取り残された気持ち」で舞台に足を運びました。開始直後の西武池袋線の「会長!!」と叫ぶお姿が原作そのままだったので一気に舞台の世界観に引き摺り込まれました。夢見るような気持ちで最高に楽しみ、何故か記憶が無いようなフワフワした状態で舞台の沼に落ちました。本当にありがとうございます。

1人3役が見事でした!演じてる人は同じなのに全く別のキャラクターが出来上がっていて、その中でも特に西武池袋線は原作そのままのキャラクターで感動しました。

第3弾から乗車し、劇場で初めて観劇したのですが、銀座線が歌う悲しみと怒りが混じった歌声に、感動しました。KIMERUさんの歌声はすごく綺麗で、西武池袋線も銀座線も常磐線もそれぞれのキャラ毎歌い分け、歌い方も、原作のキャラが歌ったらこんな感じなんだと感じるほどにキャラにあっていて素敵でした。

彼は3役演じているが、やはり1番コメントが多かったのは西武池袋線 役だ。

全身からあふれでる会長への愛はもちろんだが、片目だけであれだけの熱情を放ってみせる表現力はさすがのひと言。

この作品へは、熱烈な原作ファンからのコメントが多かったのが印象的だ。2.5次元作品を初めて観たというコメントも多く、そんな観客を一気に作品の世界観に引き込んだのだと考えると、やはりKIMERUの目には見えない人を惹き付けるパワーを実感せずにはいられない。

ステージ上にたくさんの役が並んでいたとしても、思わず視線を奪われる。そんな力が彼にはあるのだろう。

もちろん彼の生まれ持った資質という部分もおおいに関係すると思うが、それ以上に、彼の作品への愛があの存在感につながっているのではないかと思う。

原作への深い想いは、クオリティ高い兼役の完成度からも伺える。銀座線 役と常磐線 役に寄せられたコメントも見てみよう。

<銀座線>

あのオーラはキメ様にしか出せません。昔の尖ってた時代と今の柔らかいけど人を従わせたくさせるあの空気感が大好きです。

歌の美味さと気品さとが凄い原作の銀座様まんまでしたのでb

元々原作ファンで銀座線推しなのですが、原作のイメージそのままの銀座様がそこにいたので……作中では他の役(西武池袋線・常磐線)も演じていますが、その演じ分けもすごいと思いました。

やって欲しいと思っていたら、決まった役なので。

<常磐線>

常磐線のストーリーは重くて、自分の中でも消化しきれず目をそらしていましたが、KIMERUさんが演じる常磐線を見ているうちに、向き合えるようになっていきました。
今では大好きなキャラクターのひとりです。

表面をなぞっただけの理解度では、兼役もあわせてこれだけ絶賛される演技をすることは、きっとできないだろう。

最新作「九州遠征異常あり」は残念ながら公演延期となってしまったが、上演が叶う際は、きっとよりパワーアップした3線に会うことができると信じている。

不二周助 役/ミュージカル『テニスの王子様』

2.5次元作品ブームのはしりといわれる「テニミュ」。その初演キャストのひとりがKIMERUだ。初代青学の不二周助役、また「Remarkable 1st Match」では越前リョーマ役を担当。

本編後は、彼のデビュー曲でありアニメ版EDテーマ曲の「You got game?」をアーティストとして熱唱している。

初めて見た2.5次元舞台だったのですが、KIMERUさんの纏う雰囲気がキャラクターそのものでとても驚きました。

初めてみたときの衝撃。美しさと歌唱力の高さが忘れられない。不二の優しさと強さが歌声にあらわれていた。私にとって、唯一無二の神様です。

チケット争奪戦という言葉とは無縁の、初演ならではの苦労も多かったはずだ。当時、困難ともいうべき状況もあったが、それでも真摯に演じる役と向き合っていく彼らの姿は、ある種のDNAのように脈々とジャンル全体に受け継がれているように思う。

「テニミュ」は公演を重ねるなかで進化し洗練されていったが、ふと初代の公演を見返すと、原点に触れられるような気がする。

初演の上演は2003年。実に17年が経っているが、いまなお愛される彼を代表する役のひとつだ。

チビ太 役/舞台『おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME〜』

美形キャラをこなす一方、難なくコミカルな役をこなすのは、KIMERUのすごいところだ。

そうくるか、とファンを驚かせたキャスティングのひとつが舞台『おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME〜』シリーズだろう。おでん屋台の店主でべらんめえ口調のチビ太役を好演している。

ビブラートの伸びがただただすごい!!拍手をせずにはいられないほどです。

6つ子とのやり取りが面白い!おでんの歌やビブラートはKIMERUさんじゃなきゃできない!

6つ子が繰り広げる騒動に、絶妙なさじ加減で笑いと美声を添えているKIMERU。コメントにもあるように、劇中でのビブラートシーンは必見だ。

徳川慶喜 役/超歌劇『幕末Rock』

超歌劇『幕末Rock』には、徳川慶喜役で出演。幼く純粋無垢でありながらも、それだけでは終わらない二面性のある役どころだ。

ちっちゃい子にしか見えない!演技力に驚きました。天歌(ヘブンズソング)を歌うときの豹変ぶりもすごい。かわいくてカッコいい慶喜様が大好きです!

可愛いらしい一面もありながらクライマックスのラスボス感は鳥肌が立ちました。

本作も、KIMERUの持つ歌声の力が感じられる作品のひとつ。彼の歌声が、作品の設定に説得力を持たせていた。

等身大のキャラからミステリアスキャラまで。コメントのあった作品をまとめて紹介

最後に、コメントのあったキャラクターをまとめて紹介しよう。

2011年に主演を演じた「少年ハリウッド」、アダム役で出演したLive Musical『SHOW BY ROCK!!』-深淵のCrossAmbivalence-、2017年上演の超脱獄歌劇『ナンバカ』の3作品だ。

柊剛人(ゴッド) 役/少年ハリウッド
出演当時、ほぼ等身の年齢でアイドルやる姿がとても輝いていたので。

アダム 役/Live Musical『SHOW BY ROCK!!』-深淵のCrossAmbivalence-
原作に存在するものの、詳しい設定が明らかになっていなかったアダムというキャラクターにKIMERUさん(と相方役の吉岡さん)が息を吹き込んでくれたので。歌もパフォーマンスもキャラクターもとても好きです!

三葉キジ 役/超脱獄歌劇『ナンバカ』
舞台を見て「あぁーまんまキジさんだわ…」と思った。

進化し続ける役の幅とオンリーワンの輝き

年齢を重ねると、演じる役の幅も次第に狭まりそうな気がする。しかし、年齢という概念を打ち破り、赤ん坊や少年を演じる機会が年々増えているのがKIMERUという役者だ。

うちから溢れ出る好奇心と遊び心が、どんな役もこなしてしまう柔軟性へとつながっているのだろうか。

誕生日を迎え新たなステージに一歩踏み入れたKIMERU。これからもきっと、ファンが予想もしていない活躍をみせてくれるに違いない。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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