歌には人の魂を震わせる力があり、人は美しいものに心囚われる。それを実感させてくれるのが、輝馬という役者ではないだろうか。
スタイル抜群で見目麗しい俳優が並び立つ2.5次元作品でもなお、彼はかき消されぬ存在感を放っている。
6月6日は、そんな輝馬の誕生日である。「2.5ジゲン!!」ではお祝いの気持ちを込めて、事前にファンアンケートを実施した。
ファンが選ぶ彼の「ベストキャラ」は果たしてどの役なのか。ぜひどんなキャラクターやコメントが登場するのか想像しながら楽しんでもらいたい。
もくじ
土方歳三・誠仮面 役/超歌劇『幕末Rock』
幕末Rock大好き。本当に心から。 pic.twitter.com/k7mYX1sPJ3
— 輝馬 (@teruma_0606) December 3, 2017
僅差ではあるものの、今回のアンケートでもっとも多くのコメントが寄せられたのが、超歌劇『幕末Rock』の土方歳三役だ。
ライブ公演も含めて全4作品すべてに土方歳三役として出演。さらに後半2作品では「誰もが知っているが誰も知らない」という設定の誠仮面役も担当している。
まずはコメントを見てみよう。
輝馬さんの歌をはじめて聴いた舞台でした!新選組のバランスもちょうどよくてまさに最高愛獲!!
歌がたくさん聞けて楽しかったので!あと誠仮面(一人二役)が面白すぎました。
本当にかっこよかった!(役柄がトップアイドルなので)ずっとただのファンとして応援できる。特にライブが、本当にかっこよくて、一緒に歌ったりコーレスに叫んだり、楽しくてずっと泣いていた。
初めて輝馬さんを生で見た作品であり、公演ごとに歌唱パートのクオリティが上がり続けていったことが印象深かったため
輝馬さんの高い身長と長い手足、ブレがなく力強く音域の広い歌唱力、キレのあるダンスや殺陣などの身体能力をフルに活かした役で大好きです。元々幕末Rockが大好きでしたが、土方さんを輝馬さんに演じていただけて本当に嬉しいです。土方さんのキャラとカーテンコールでの素の輝馬さんのギャップも素敵です。
はまり役ばかりなので選ぶのはとても難しいです。新たに輝馬さんにはまった人には出演作全て見てほしい。しかし選べと言われればヒジゾーさんのキャラクターの魅力はもちろんの事、舞台の演出や曲諸々すべてが最高の舞台だったので総合的にこちらで。最高に盛り上がるタイミングで歌に突入する快感を味わえます。何も知らなくても楽しめますのでご覧になってない方はぜひ!
ゴリゴリのRockを気持ちよさそうに歌う輝馬さんがとっても輝いていたのが印象的でした!
(誠仮面 役)圧倒的な歌唱力を生かしつつコミカルなシーンも演じきれる幅の広さが魅力です!
超歌劇『幕末Rock』シリーズの醍醐味は、なんといっても“雷舞”シーンだ。キャストのロックな熱を浴びて、客席もどんどんボルテージが上がっていき、共鳴しあう高揚感がある。
コメントからも、劇場で感じた興奮を忘れられないという気持ちが存分に伝わってきた。
歌唱力の高さもあり、歌唱シーンのある作品に出演することが多い輝馬。作風や演じる役によって様々な曲調を歌いこなすが、なかでもこの作品はライブシーンで客席も一緒になって盛り上がることができる。
その相乗効果もあって、興奮とともにより深く記憶に刻まれているのではないだろうか。
乾 貞治 役/ミュージカル『テニスの王子様』
テニミュ観劇させてもらった。
心の底から楽しく懐かしく幸せな時間をありがとうございました‼キャストの皆がキラキラしてるのも凄かったけどお客さんが本当に嬉しそうに幸せそうに観てて幸せでした😋
個人的にはダブル乾で海堂挟んだの好き(笑)明日の千秋楽まで怪我無く走り抜けて下さい! pic.twitter.com/9dim5dblHw
— 輝馬 (@teruma_0606) September 30, 2017
多くのコメントを集めた作品のひとつが「テニミュ」の乾 貞治役だ。輝馬は6代目青学の一員として出演。
自身が出演する前から「テニミュ」のファンだったというエピソードは有名だが、その作品愛あふれる熱意で作り上げられた乾像に多くのファンが心打ち抜かれたようだ。
輝馬さんの生まれ持った溢れ出る理系感はまさにナチュラルボーン乾!
彼を知った作品だから理想的で大好きな乾さんがそこにいた
原点。輝馬さんに落ちたきっかけなので。
輝馬さんを知った最初の舞台だったので。その後の乾キャストさんの中でも輝馬さんの乾を意識したような演技をされる方もいて、大きな影響を感じました。
テニミュの乾貞治を観て輝馬さんを好きになったから。
舞台初出演作とあって、「テニミュ」が彼のファンになるきっかけだったというコメントも目立った。
山南敬助 役/ミュージカル『薄桜鬼』
薄桜鬼。京都初日あけました!!
山南さん好き。 pic.twitter.com/CbFtjsnjNk
— 輝馬 (@teruma_0606) April 18, 2019
乾 貞治役とほぼ同数のコメントが寄せられたのが、「テニミュ」と並んで2.5次元界で長い歴史を持つ「薄ミュ」である。
輝馬は2015年上演のミュージカル『薄桜鬼』黎明録から出演。以降、山南敬助が登場する作品ではキャストに名を連ねている。
出演予定だった最新作「相馬主計 篇」は残念ながらプロジェクト中止となってしまったが、これまでシリーズ4作品に出演してきた。彼が演じている役のなかでも、とくに長い付き合いとなっている役である。
山南さんの歌が好きです!
知的かつミステリアスな存在で、かつ歌の表現力が凄まじかったから。
変若水を飲んだあとの山南さんの迫力は鳥肌モノでした、もう山南さんは輝馬さんの姿と声で脳内再生されます。
歌唱力と容姿が完璧な上にキャラクターの解釈、表情づくりがとても良かった。ぜひヒロインと結ばれる姿を観たい。
大好きです。輝馬くんの山南さんで山南篇が観たい!という声が挙がるほど、本当にハマり役だと思います。
山南さんはイケメンなら誰でも似合うわけではない難しいキャラデザなのですが、輝馬くんの山南さんは息を飲むほど美しいです。どの衣装も大好きですが、個人的には特に羅刹の白髪で洋装の姿がすさまじい美しさだと思います。特に評価されているのが歌唱力で、ただ歌が上手いだけではなく、山南さんの気持ちが痛いほど伝わるまさにミュージカルとして輝く歌声です。演技面も回を増すごとにどんどん原作の山南さんの優しい部分に演じ方が近づいてきて見る度に感動が増します。
成長度がすごい役者さんです。最初に拙いところから成長する…というのは2.5次元ではそこまで珍しくないのですが、輝馬くんは最初に演じた「ミュージカル『薄桜鬼』黎明録」からクオリティが高かったです。けれどそこで完成されてしまうのではなく、演じるごとによりパフォーマンスが圧巻に、より薄桜鬼の山南敬助になっています。
もっともっと彼の山南さんが観たい!山南敬助篇が観たい!と願っています。
「薄ミュ」では、変若水を飲み羅刹と化すシーンがひとつのみどころとなっているが、このシーンのおかげで役者の豹変っぷりを楽しむことができる。
とくに山南敬助は誰のルートが上演されるかによって、その置かれる立場が変わるキャラクターだ。「薄ミュ」というひとつのシリーズのなかで、彼の繊細な演じ分けや表現というものを味わえる。
ファンも待ち望んでいる「山南敬助 篇」上演が実現する日が楽しみである。
ウィリアム・T・スピアーズ 役/ミュージカル「黒執事」
ミュージカル黒執事
福岡終わりました
沢山の人が来てくれて嬉しす
ラーメン食べれてうれしす
最高の福岡での公演でした pic.twitter.com/8Bu1Kf5n6W
— 輝馬 (@teruma_0606) December 4, 2016
スタイルの良さも彼の大きな武器のひとつだが、それが遺憾なく発揮されている作品にミュージカル「黒執事」が挙げられるだろう。
死神のひとりウィリアム・T・スピアーズ役で再演含め4度出演した。死神たちが纏う黒のスーツ姿が美しく、その脚の長さに目を奪われた人も多いだろう。
ウィリアムの堅物さが原作とそのままだった。
過去4回出演されていて、見る度にどんどん歌が上手くなっていくのを見て毎回驚いたから。メガネ役の多い輝馬さんですがその中でもキャラは輝馬さんにしか出来ないと感じたから。
輝馬さんを初めて知った作品だから。原作が好きでウィルというキャラクターも好きで、3次元にウィルがいる!と2.5次元を好きになったきっかけにもなったから。
「テニミュ」卒業後の初めて出演する2.5次元作品であること。また原作の人気の高さから大きな注目を集めた作品である。
偶然にも、「テニミュ」に続き眼鏡キャラクターを演じることとなった。彼が演じるクールな眼鏡キャラへの圧倒的な信頼感が根付いた作品ともいえるだろう。
ウェラー卿コンラート 役/魔劇『今日からマ王!』〜魔王再降臨〜
【情報解禁】皆様、お待たせいたしました。ビジュアル第2弾解禁致します! 美麗なビジュアルを是非ご覧くださいませ!(1/2)
コンラッド役/輝馬
ヴォルフラム役/樋口裕太
ヨザック役/進藤学
リック役/杉江大志#まおみゅ #まるマ pic.twitter.com/aRRZmRhKwW— 魔劇「今日から㋮王!」オフィシャル (@MaomyuOfficial) July 17, 2015
アクの強いキャラ、ヒール役などを演じることが多い輝馬にとっては珍しい役どころとなったのが魔劇『今日からマ王!』〜魔王再降臨〜で演じたウェラー卿コンラート、通称コンラッド役だ。
どの舞台も自然にそこに居て細やかな演技で魅了してくださるので1つに選ぶのは大分苦労したのですが、輝馬さんの大きな魅力である歌声が、この作品で歌い方が変わったというかとてもランクアップして、ぜひ本格的ミュージカルでこの歌声を聞きたいと思わせてくれた作品です。
コンラッドは最近の輝馬さんがよく演じているヒールなキャラクターとは180°異なる、王道キラキライケメン王子です。なので輝馬さんといえば…!というキャラクターではなく、だからこそとても印象に残っています。
特にソロ曲の「魂の還る場所」はコンラッドの優しさを表した曲で、劇場で聴いたときはもちろん、今でもDVDであの歌を聴くと自然と涙が溢れてきます。また、ビジュアルがヨーロッパ系のイケメンです。
かっこいい王子様の役をかっこよく演じてくださいました。劇中のは輝馬さんだからこそ歌えた曲だと思います。
王子様然としたビジュアルで、優しく懐の深い役どころのコンラッド。優しい笑みに癒やされたい。そんなときに思い浮かぶキャラクターではないだろうか。
タケミツ 役/少年社中『モマの火星探検記』
モマの火星探検記
終わってしまった…大好きな毛利さん始め、こんな素晴らしいキャストスタッフさん達と作品作れたことが本当に幸せで幸せで。自分に足りないものも沢山あったと思うけどこれからも日々精進していくっす!
我々は孤独ではない、私たちは家族だ。 pic.twitter.com/7cRVLu6eJB
— 輝馬 (@teruma_0606) August 20, 2017
コメントが多く集まった作品のなかで、唯一2.5次元作品ではなかったのがこの少年社中の『モマの火星探検記』。輝馬は2017年上演版に出演している。
まずはコメントを見てみよう。
完璧で優しい船長でした!
輝馬さんの新たな魅力が感じられる役だと思うからです。タケミツは火星探索に向かう宇宙船の船長という役どころです。今まで演じられてきたキャラクターとはまた一風変わって、船員を束ねる船長らしい堂々とした佇まいと穏やかで温かな雰囲気、年齢不詳のミステリアスさにグッと引き込まれます。劇中にあるダンスシーンでは、すらっとした手足が振りに映えていてとても格好良いです。個人的に輝馬さんの言葉を発する際の抑揚が堪らなく好きなのですが、タケミツを演じる上でそれがよく発揮されています。舞台上で紡がれる言葉に確かな芯とずっしりとした重みを感じます。2.5次元作品ではありませんが、輝馬さんの魅力が詰まった本当に素敵なキャラクターです。
元々輝馬さんと少年社中さんが好きで、2.5で毛利さんの作品にも数多く出演されているのためいつか出てくれないかなと願っていた夢のような作品。
役柄も今まで演じられてイメージとは違う新しい一面を観れたこと、毎公演違う感情でぶつかってくるガーシュウィンをしっかりと受け止める姿は本当に素敵でした。
輝馬が演じたのはモマら宇宙飛行士たちが乗り込む宇宙船カムイの船長・タケミツ役。既知の仲であった少年社中の毛利亘宏が、彼の持つ年齢不詳感とクレバーな一面からこの役に抜擢したという経緯がある。
「薄ミュ」や「黒執事」で一緒に時間を過ごしてきた毛利によって、輝馬の新たな一面が引き出された作品といえるだろう。
コメントのあった作品をまとめて紹介
①アイオーン=輝馬
②アイオーン=闇の太陽神
②を①に代入する
闇の太陽神=輝馬
∴ 輝馬=闇の太陽神
が答えです。 pic.twitter.com/FqOdSiGG7w
— 輝馬 (@teruma_0606) August 31, 2018
とくに多くコメントが寄せられた6作品をここまで紹介してきた。ここからは、コメントのあった作品をまとめて一気に紹介したい。
いずれもファンからのコメントでその役の魅力がしっかりと語られているので、じっくり読んでもらえたらと思う。
アイオーン 役/Live Musical「SHOW BY ROCK!!」
・輝馬さんのスタイルが際立つ公式設定超絶イケメンでありながら、どこまでも自由に心から笑わせてくれるところ。そしてライブシーンになると輝馬さんの持ち味の声量と声質の良さが際立つところ。・アドリブ多発でとても笑わせてもらった。顔はかっこよく、ライオン耳は可愛いかった。ギターを弾く姿や歌う場面は色気があって素晴らしかった
顕如 役/「錆色のアーマ」
・年齢不詳性別不明の美形僧侶という得体の知れない妖艶なラスボスで舞台上に現れるたびに美〜!怖〜!となったため。祈る姿は美しく歌声も素晴らしいのに明智光秀を籠絡するシーンで怖すぎて光秀早く逃げて…!って思うくらい異様な存在感がありました。・設定・ビジュアル・色々凄かったし歌がめちゃめちゃ素敵だった!
心宿 役/ミュージカル「ふしぎ遊戯-蒼ノ章-」
・西洋鎧とロングマントがかっこいい。歌が印象的な舞台で心宿のラストシーンの歌が圧巻でした。・原作からそのまま出てきたようなビジュアルと圧倒的な歌唱力、最高でした
国木田独歩 役/ 舞台「文豪ストレイドッグス」
銃を使って戦っているのがかっこいい‼︎
コヴリン 役/旅するリーディングシリーズ 劇場で海外文学 VOL.1 ロシア. 「魅惑のチェーホフ」
朗読劇だったのですが、狂気じみた役で、観ていて良い意味で恐怖を感じたからです。
中村徹也 役/ロックミュージカル『ONE LOVE』
輝馬さんの全力の歌、お芝居、演技を堪能できたからです。
長嶺雅紀 役/音楽劇『金色のコルダ Blue♪Sky Prelude of 至誠館』
輝馬さんを知るきっかけ、ファンになるきっかけの役でした。同名のキャラクターは原作のゲームにも出てきますが、舞台で取り扱われた時期にいったい彼らにどんなことがあって、彼らが何を考えていたのかは原作では描かれておらず、初めて知る物語の中での輝馬さんの長嶺の演技は衝撃的でした。原作の世界、原作の長嶺からは知ることのできない、キャラクターの繊細で複雑な心情が表現されていて、自分にとっての金色のコルダ3の世界観に深みとリアリティをくれた、素晴らしい作品の特別な役です。
妖しく美しく“魅入る”瞬間生み出す計算された演技力
朝日が…エロい(黙れワシ) pic.twitter.com/OgTjn6ZPZX
— 輝馬 (@teruma_0606) May 14, 2020
自身の魅せ方を理解し、それを「魅力的」だと感じられる方法で確実に届けてくれる役者・輝馬。そこに見え隠れするのは、彼の持ち味でもあるクレバーな一面だ。
「彼が演じるのなら間違いない」という確信にも似た安心感を得られるのも、そういった一面が影響しているのだろう。
そしてなにより、彼自身が自ら「オタク」といっているように、作品への愛情の持ち方がとても深いのだ。演技の端々から作品や役への愛情がほとばしり、観ているこちらを幸せな気分にしてくれる。
最近はステイホーム時間を利用して、凝った手料理写真をSNSに掲載してくれることも。料理ひとつからも、彼のこだわりや緻密さがうかがい知れる。演技以外の部分から、その人の“らしさ”が感じ取れるのも、この期間ならではかもしれない。
誕生日を迎え31歳となった輝馬は、これからどんな芝居を見せてくれるのか。次なるチャレンジを楽しみに待ちたい。
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