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鈴木拡樹が演じたベストキャラは? 次元突き破り役の“生”をまとう憑依型俳優

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近年、市民権を得てきた2.5次元作品。舞台から離れたメディアで、その呼称を聞く機会も多い。そのなかでもトップクラスの知名度と人気を誇り、2.5次元作品以外でも幅広く活躍している役者のひとりが鈴木拡樹だ。

“カリスマ”や“憑依型”……そんな枕詞で紹介されることも多い鈴木だが、役者としての知名度や評価がうなぎのぼりに上がっていくなかでも、当の本人は地に足をつけ、目の前の作品・役とただひたすらに真っ直ぐに向き合い続ける。そんなイメージの強い役者である。

堅実でストイックで情熱的な芝居への姿勢は、作品を通して観客の胸に届けられる。彼自身は本番までの苦悩を語ることはほぼない。

しかし、目の前に突きつけられる“圧倒的な完成度”という現実が、そこに至るまでの道のりが決して平坦でないことを想像させる。そして次の瞬間には、そんなことを考える余裕も奪い去るように、観客を作品の世界へいざなうのだ。

前置きが長くなってしまったが、6月4日はその鈴木拡樹の誕生日である。「2.5ジゲン!!」が事前に実施したファンアンケートでは、実に400件近いコメントが寄せられた。

熱のこもったコメントも非常に多く、できるだけたくさんのコメントを紹介しながら、ファンそれぞれの思い描く「ベストキャラ」を見ていきたいと思う。

三日月宗近 役/舞台『刀剣乱舞』

舞台『刀剣乱舞』シリーズの三日月宗近役は、その神がかった“在り方”で多くの審神者にインパクトを与えた。

今回のアンケートでも、実に半数がこの三日月宗近役へのコメントとなった。2015年ごろから主演作が続々と上演され、彼の実力が世に広がっていったが、その勢いの追い風となったのは間違いなくこの三日月宗近役だろう。

出演しているタイトル数が多いこともあり、ここではタイトル毎にコメントを紹介したい。

「虚伝 燃ゆる本能寺」及びその再演

人生で初の舞台観劇で、全身に震えが走りました。あまりの演技の素晴らしさに、凄い…この人は、人の見た目をしているけれど、人じゃない…一振りの刀だ…と感動しました。

キャラクターを演じているのではなく、キャラクターそのものとして、そこに立つ姿にゾクッとした

人外にしか見えなくて、素の役者さんが全く透けて見えなかった。衝撃が凄すぎて暫くは三日月のことばかり考えてた。2.5にはまる切欠。

拡樹くんの舞台を初めて見た作品だからです。雷鳴と同時に話し出した瞬間、鳥肌が立ちました。あの高揚感を一生忘れないと思います。

「義伝 暁の独眼竜」

ゲームの世界でしか観られないと思っていた三日月宗近がそこにはいた。

「悲伝 結いの目の不如帰」

あんなに悲しくて美しくて切なくて、強くて優しい三日月宗近は、きっとずっと忘れられない。劇場では悲しくて打ちのめされましたが、何度も見て、あの作品が、あの三日月宗近が愛おしくてたまらなくなりました。素晴らしかったです。

これまでの刀剣乱舞以上に美しい三日月宗近でした。鈴木拡樹さんが三日月であったからこそ生まれた最高の刀剣乱舞でした。

刀でありながら人の身と心を得た存在の、しかし人外の美しさと円環に捕らわれた哀しみを余すところなく表現されているから

あれほどの緩急溢れる展開の中、三日月宗近を演じきった鈴木さんが頭から離れません。それくらいの衝撃でした。2年たちますが未だにあの舞台観劇後の衝撃から抜けられない気がしています。

鈴木拡樹という人を知っていたつもりだったのに、声も顔も佇まいもどこにも鈴木拡樹というヒトがいなかったこと。実年齢も知っていたのに、間違いなく千年を経た刀でしかないと思いました。落ち着いて考えたら、やっと上記のように言葉にできますが、当時は嗚咽こらえて泣きながら観ていたので理由どころの騒ぎではなかったですね。それも含めての最上位です。

所作・言い回し・殺陣、どれを取っても平安刀で美しい天下五剣であることが初見でもわかり、とにかくずっと見ていたいくらい美しい。加えて悲伝は舞台であることが最大限に生かされたシナリオになっており、それを見事に意図して変化させた演技技術に感服しました。

鈴木拡樹さんが舞台刀剣乱舞でずっと演じられてきた三日月宗近の集大成とも言える作品だから。

どの作品も好きですが、本当にキャラクターが居ると思わせてもらえましたし 初日から千秋楽までの公演で少しずつ演技が変わっていくのが凄いと思えました

平安刀らしい優雅で気品に溢れ尚且つ力強い殺陣と仕種、臓腑にまで染み入るような声で語る言葉は正に三日月宗近でした。

シリーズを通して重い秘密を抱えてきた三日月宗近の演技が余りにも凄味が溢れ、それまで鈴木さんの舞台を生で観たことがなかったのですが、一気に引き込まれてファンクラブに入会するに至りました。

鈴木拡樹さんのお芝居は、その役の人生がにじみ出たかのような表現が魅力です。表情・発声・殺陣や所作などさまざまな演技にその役ならではの歴史を感じますが、三日月宗近はその極みだと思います。特に白三日月は本当に千年生きてきたような柔らかさと厳しさと深みがあり、印象に残っています。

シリーズ全般

そのキャラのらしさというか、見た目若いのに中身はおじいさんなところとか、鈴木さんが演じている、その雰囲気が好きで、「あぁ、ほんとにこういうキャラなんだろうな」というのが、スっと心に入ってきて好きだからです。

初めて劇場で見た時、目の前に「三日月宗近」という神がいるという感覚が今にも不思議に思いますので、選びました。

動作、表情、雰囲気すべてが三日月宗近の“それ”でしかないから

視線や立ち居振る舞いで空気を変えられる俳優さんに初めて出会ったため

三日月の所作や殺陣から、初めて人間はこんなにも「美しい」動きができる生き物だったのかと感じたため。

圧倒的な存在感。後から後から発見のある伏線をそれと見せずに演じきる力量。そして狩衣での殺陣の美しさ。何をとっても美しく、素晴らしいから。

みんなの事を思い儚く、優しい三日月宗近を見て好きになりました。舞台と映画で三日月宗近でも雰囲気や所作など微妙に演じ分けてるのが凄く印象に残ってます。

唯一無二の圧倒的な存在感。三日月宗近という確かで不確かな存在を、ここまで演じきれる方がいらっしゃるとは。虚伝の初演で初めて観たときに撃ち抜かれました。数々のお芝居を拝見しましたが、役を愛し、役に寄り添ってくださる鈴木さんの真骨頂を観た気がしました。

容姿だけでなく、立ち居振る舞いがまさに三日月宗近。一振りで重荷を抱える強さと、いまにも消えそうな儚げな感じにやられました。

初めて観た演目で、最初、三日月=鈴木拡樹だとわからなかった。この人は一体誰?と衝撃を受けました。

作品そのものの魅力と相まって、これまでの作品での三日月宗近の多大な印象と、まだ未完という点でこれからの行く末や帰着点を見届けたいキャラクターだから。

推しキャラは別にいるのですが、舞台上での存在感がとてつもなくて三日月が出てくる度に自然と視線が吸い寄せられてしまってました。初演からシリーズを重ねるごとにストーリー的なものもあったとは思いますが拡樹さんの演じる三日月宗近は一挙手一投足見逃せない、そんな視線泥棒なキャラクターでした。

本当に千年生きたと言っても信じるレベルでとても貫禄のある三日月でした。またステ本丸戻ってきてほしいです!

PVで拝見した殺陣が素晴らしくて、この方が三日月役でなければ2.5次元作品を観るきっかけが掴めないままだと思います。インタビューやカテコでの、お人柄も素敵です。

どの作品に対してもそうでしょうが、三日月宗近というキャラに真摯に向き合い演じている姿が好きです。立ち姿、腰の落とし方、お辞儀の仕方、歩き方、振る舞い方全てがゲームから三日月宗近が飛び出してきたかのようです。なかでも、殺陣が1番好きです。重みのある一振一振が遠くの座席から見ても風を感じてるように思います。鈴木くんが演じる三日月宗近が大好きです。

デビュー作から拝見しており、昔の作品にも思い入れがあるのですが刀剣男士という人外の存在を自然に演じてみせる役者としての力量に改めて感動したので選ばせて頂きました。

強さと儚さ、優しさと恐ろしさ、柔らかさと硬さ。相反する要素が繊細なバランスで成り立つ三日月宗近という刀剣男士を、原作ファンをもってして「まるでそのもの」と言わせるほどの表現で演じきっている。

刀の一振り、わずかな一瞥、重心の移動。まとった空気を感情で震わせるような芝居は、同シリーズに神性をももたらしているといっても過言ではないだろう。

また彼が主演を務めた映画『映画刀剣乱舞-継承-』では、舞台とは違った見せ方が求められる映画という土俵で、レンズを通しているからこそ伝わる演技というものを見せてくれた。

普段2.5次元作品とは無縁な人にもこの作品は広がり、舞台界にこれだけの逸材がいることを知らしめる結果となった。

そういった意味でも、三日月宗近役は彼を代表する役といえるだろう。

玄奘三蔵 役/『最遊記歌劇伝』

三日月宗近役が彼をさらなる大海へ導いた役だとするなら、『最遊記歌劇伝』シリーズの玄奘三蔵役は鈴木拡樹の歴史の傍らにあり、共に歩んできた相棒のような存在だ。

2008年、舞台「風魔の小次郎」で初舞台を踏んだ鈴木。彼はその半年後『最遊記歌劇伝 -Go to the West-』で初主演を務めた。

玄奘三蔵は、金髪美女にも間違われるほど容姿端麗でありながら、酒好き・タバコ好きの破壊僧。唯我独尊なところがあり、言動はあらっぽい。ツッコミ時には原作通りコントのようなハリセンを振るう。

いい人エピソードがあらゆる方面から聞こえてくる鈴木とは対象的なキャラクターだ。

2008年から2019年まで6作に出演。初主演作が10年以上シリーズとして続いていること自体が奇跡的だが、キャスト変更をせず玄奘三蔵役を演じていることも奇跡的である。

長年演じている役とあって、コメントからも役や作品への深い愛を感じられた。

私が鈴木拡樹さんのファンになるきっかけとなった作品です。本編も勿論クオリティが高くて楽しい作品ですが、拡樹さんご自身にかなり思い入れがあるようで、毎回楽しんで演じておられる姿がとても印象的でした。

10年以上も続くシリーズ作品が昨年再び上演されたのは胸が熱くなりました。

拡樹くんが特別な想いを抱いてる(と思ってる)作品なので、観ているこちら側も特別に思っています。

まだデビューして間もない頃から今まで玄奘三蔵とともに鈴木さんの演技もパワーアップしているから。

元々原作が大好きで、その流れで舞台を興味本位で見ました。拡樹さん演じる三蔵がもう三蔵そのもので衝撃を受けました。また、初主演作ということで、拡樹さんが大きな愛をもって演じてくださっているのがより伝わってくるので、大好きです。

思い入れの深さと、アニメであんなに再現が難しい三蔵の造形を生身で表現してくれるところが最高です。原作にないシーンや反応も、拡樹くんが演じるとやりそうだなあと素直に思えます。

最遊記歌劇伝は全作品好きだけれど、この作品の中で痛々しいくらい精神的にボロボロになっているところから、ふっきれて本来の玄奘三蔵らしさを取り戻す瞬間のシーンに衝撃を受けたから。(-Burial-)

難しいキャラクターながらに、拡樹さん自身が長年模索しながら三蔵様に寄り添って演じられているところ。拡樹さん演じる三蔵様の背中が大好きです。

拡樹さんの演じるキャラはどれも素晴らしいのですが、やっぱり最遊記歌劇伝は1番ですね!初座長作品でもあるし、拡樹さんから歌劇伝愛も感じられます。何年経っても裏切らずに、三蔵を演じて下さってありがとうございます。それと拡樹さんがTwitterで三蔵の誕生日をちゃんとお祝いするとこも嬉しいです!なかなかTwitterしないのに(笑)

好きな役が2.5舞台に限らずたくさんありすぎて迷いましたが、やはりずっと演じ続けてきただけに三蔵はしっくりはまっていると思います。アクションからコミカル、シリアスまで、とてもわくわくする舞台です。楽曲も圧巻です。三蔵が真っ白い法衣を翻してのアクションがやたらとかっこよくて一番の見どころだと思っています。。

出会いは三日月宗近ですし、他にも色々あって非常に悩みました。けれども、過去現在未来ずっと世界を紡いでいくということを考えると、やはり最遊記かという結論になりました。三蔵の成長とともに、ご本人もいい時間を重ねていけるのではと思います。

初演からずっと拝見していることもあり思い入れも深いのですが、推しが推しを演じてくれた最初の作品だからです。

天魔王 役/劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season月 下弦の月

オリジナル舞台での活躍も目覚ましい近年。そのなかでも、今回多くのコメントを集めたのが劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season月 下弦の月の天魔王役だ。

高い人気を誇る演目での抜擢とあり、ファンにとっても大きな期待と不安がいりまじる作品だったのではないだろうか。幕が上がってからはそんな不安もたちどころに消えたのだろう。

コメントには、役者・鈴木拡樹への圧倒的な信頼感があふれていた。

初めて観た拡樹さんの舞台だったのですが、その時は認知をしていなかったにも関わらず、一気に魅了されてしまう演技力と存在感でした。

役の表現、声、熱量、全てが最高に好き

地の男が天魔王となり、また地に引きずり降ろされた際の弱い人間に戻ったような様がとても印象に残っているから。

別人かと思うほどの衝撃があった。ハプニングにも機転を利かし対応する実力。何度見ても釘付けになります。

お美しいお顔があのように不気味に醜く歪むことに驚いた。それまで演じた事のないような、感情移入しにくい情けない哀れな人間を演じられるのを初めて拝見し、衝撃を受けたため。

すぐには鈴木拡樹さんだと分からないぐらい天魔王だったけど、どこか人間らしさもあってとても良かったです。

今までにはない役柄。悪役、冒頭のダンス、声音、配役を知らなかったら鈴木さんとは分からなかったと思います。

初めて鈴木さんを観た作品で、それまで全く存じず(申し訳ない)、「この人なんなんだ!」と度肝を抜かれる天魔王だったのです!

拡樹さんが制約なく全力で演じているのを感じ、生き生きと楽しそうなところ。

荒北靖友 役/舞台『弱虫ペダル』

もうひとつコメントが集中していた役が、舞台『弱虫ペダル』の荒北靖友役である。2012年の初演から6作目まで出演。ドラマ版にも同役で出演している。

演じるというフィルターを通すことで、役者はここまで表情を操れるのか、と。彼の“化け”の振り幅の広さを、またひとつ実感するキャラクターとなっている。

弱ペダのアニメより先に舞台がはじまったので、セリフの話し方など原作を読み込んで作り上げた拡樹くんの荒北だとおもいます!とにかくかっこいい!

初めて観た鈴木拡樹さんだったんですが、インパクトが凄かったです。あんな美しい響きの濁音罵倒初めて聞きました。後から知ったご本人の雰囲気とも顔とも全然違うキャラクターなのにめちゃめちゃ原作通り且つオーラみたいなキラキラ度が凄くて、その後も弱虫ペダルの舞台に通いました。原作もぼんやりとしか知らなかったのに、一気にハマりました。

生で拡樹くんを初めて見た作品で一瞬にして心を奪われる演技だった為、マイベストは何年たっても揺るぎません!

拡樹くんに落ちたのがこの作品!スカパーで入っていたのを見たのがきっかけです。荒北靖友が大好きだったから、イメージ崩れたら嫌だなって思っていたのに、動き方や体のフォルムまでピッタリで!即シリーズのDVDを大人買いしました。そのあとに色々調べてご本人を知ったら、ふわふわでニコニコで、なんなのこの可愛い生き物は!!ってびっくり!!あの激しさが全部演技だったことに驚愕しました!!

勝負をしてる時の鬼気迫るものが凄かった。普段の拡樹くんは穏やかなのに、正反対なキャラクターで印象に残ってる。

作品自体が2.5次元舞台を牽引してくれた。中でも荒北は、鈴木拡樹という役者が演じる役に寄り添い、愛情と想像力で枝葉を広げ、漫画のキャラクターから実在する人物へと肉付けし、原作ファンを虜にしてくれた。彼の2.5次元界隈での真骨頂だと思う。

マイクトラブルがあった回に観劇してキャラクターならこう動くだろうなとか考えて舞台上で動いてて荒北が居る…!って思った!

百鬼丸・狛枝凪斗……怪演光った6作品

これまでの出演作が多いとあって、多数の役名が挙げられるアンケート結果となった。とくに多かったのが上記の4作だが、ここで紹介する6作品もまとまった数のコメントが寄せられていた。

百鬼丸 役/舞台「どろろ」
・目が見えない義足義手と体の制限があるキャラクターの身体表現がバケモノそのものだった。

・2.5次元的でありながら独自の役作りに驚きました。

・本当の人形のように瞬きもしないで演じている姿、そして少しずつ感情が芽生え表情が出てくるところがすごく印象的だった。

・どの役に対してでも言えることなのですが、百鬼丸は特に役作りの徹底ぶりに鳥肌が立ちました。目を取り戻すまで瞬きをほとんどされていなかったのにびっくりしました。造り物の身体から本物の身体に変わっていく演技が本当に素晴らしかったです。拡樹くんにしかできない役なんじゃないかなと心の底から感じました。

・初めて舞台で鈴木拡樹さんを観たのがこの舞台でした。百鬼丸は身体が欠損していてそこから身体や感覚を取り戻していく役で演技がとても難しかったと思うのですがきちんと演じておられ、また殺陣も物凄い質量でしたがそちらも綺麗にこなされていて。圧倒されるし感動する素晴らしい舞台でした。百鬼丸は鈴木拡樹さんにしか出来ない役だったのではと思っています。是非沢山の方に観て欲しいと思っています。

お嬢吉三 役/少年社中 第32回公演『三人どころじゃない吉三』
・ファンになったきっかけの作品と役柄。台詞回し、身体表現、ビジュアルなど全てが衝撃的な魅力でした。

・今まで見た中で一番好きな作品です。とにかく鈴木拡樹の魅力全部乗せ!といった感じで最初から最後まで目が離せず、見た後ずっと、今でもお嬢の魅力に取り憑かれています。出てきた瞬間には白い着物に頭に白い花飾りをつけた女装姿のあまりの美しさに息を飲み、高めの声ではんなり喋りながら柔らかい表情でしなをつくる様が本当の女性よりも女性らしく、かと思えば次の瞬間にはドスの効いた低い声で盗みを働く盗賊へと変貌し、情熱を秘めた漢気溢れる姿、絶望に濡れる表情、最後には最高の笑顔と、ひとつの作品でこんなに魅せてもらってしまっていいのだろうかと思うくらい魅力が凝縮された作品です。昔からお世話になっている毛利さんだからこそ、といったところでしょうか。作品としても、鈴木拡樹としても大好きな舞台です。

・お嬢吉三のかわいらしい声や仕草から低くドスの効いた声への切り替えが一瞬で行われるのが凄くて、美しくて、本当に大好きです。女性の装いをしたまま刀を振って戦う姿が鈴木拡樹さんだからこそ為せる演技だなあと思ってよく見返します。細かい仕草にも意図が込められていて何度も何度も見てしまいます。

・拡樹くんの演じるお嬢吉三がとても美しくはんなりしてると思ったら、後半は江戸っ子のような力強い男性の演技も見せてくれて、拡樹くんの魅力をぜーーーーんぶ詰め込んだような役だったので!

宇喜多秀家 役/舞台「幻の城~戦国の美しき狂気~」
・狂人と老人の演技が素晴らしかったです

・殺陣も素晴らしかったですが、狂気すらも美しく何度も観たいと思います。

・本編でもその迫力に圧倒され目が離せなかったのですが、暗い舞台袖で出番に備えて役に没頭する姿に「もっとこの人を見ていたい」と思わされた作品でした。

九泉晴人 役/『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice』
・今まで鈴木さんの出演作を多く観てきましたが、世界観のみ踏襲したオリジナルのキャラクター達の舞台というのが新鮮で、物語の完成度としても大変高く、一生心に残るような作品だったからです。

・初めて見た鈴木拡樹さんの出演作がサイコパスでした。最後まで観た後、ブレのあるキャラクターが九泉晴人という存在を表現するための計算の内であることに驚き、以来ファンになりました。特に、場面の切り替わりで纏う雰囲気すらコントロールできる演技力の高さは、今までに出会ったことのない感覚に陥り、本当に魅了されました。

・まず、スーツ姿が格好いい。いつもの優しさあふれる鈴木さんも好きだが、眉間にシワ寄せてる九泉みたいな姿も格好いい。ボケをかます共演者達に鋭くツッコミをいれる鈴木さんを観ることができて楽しかった。

・徒手格闘術のアクションがかっこいい!珍しくスーツを纏った姿も素敵

山県昌景 役/DisGOONie presents vol.3『Sin of Sleeping Snow』
・2.5次元の神様といわれる彼ですが、2.5次元以外のオリジナルの作品での彼もすごく魅力的です!
武田軍の季節の移り変わりを描いたこの舞台ですが、殺陣も物語も熱量もものすごいです!
彼は役に合わせて殺陣を考えるということをいつもしていますが、この山県昌景の殺陣はthe鈴木拡樹という感じです!色々なものを背負い死地へむけて駆け抜けていく姿がかっこいいし、なんといっても美しいです!鈴木拡樹の十八番である倒れ芸が一番見られるのはこの舞台だと思います!
2.5ではないからこそ、もととなるキャラクターがいないからこそ、彼自身の感覚と解釈で作り上げられた役をいろんな人にみてもらいたいです!

・圧倒的ヒーロー感のまま4時間立ち続けるかっこよさに打ちのめされ、体が勝手に恋して更に失恋した状態になってしまい観劇後体調を整えるのに苦労しました。途中1シーンだけグズグズに崩れるさまも忘れられません。2.5の演目ではありませんが、是非紙面で紹介してほしいです。

・静と動の演技に感動し、殺陣特に足捌きにまでこだわっているのに感心しました。

狛枝凪斗 役/スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE
・見た目も喋り方もアニメキャラとピッタリ。綺麗な見た目なのに狂気を孕んだ演技がすごい。

・ビジュアルから声音までそっくりで、また狂ったときの演技が、ザ・狛枝 で、ゲームもアニメも見ていた私にとって、キャラクターへの愛が凄く感じられた作品だと思いました。

・初めて鈴木拡樹さんを生で見たのがこの舞台で「それは違うよ」って言う声が緒方恵美さんですごいなと感動しました。

・鈴木拡樹さんの演じる役の中でも異質で改めて演技の幅の広さに驚いたから。

コメントのあった作品を一挙紹介! ファンが語る見どころとは?

2.5次元界を牽引する人気俳優とあって、名作・代表作と呼ぶにふさわしい作品はまだまだある。懐かしい作品から最新作まで、コメントのあった役を残らず紹介しよう。

南雲 薫 役/ミュージカル『薄桜鬼』 沖田総司 篇
・初めて鈴木拡樹さんを知った作品だからです。原作ゲームやアニメを知っていたので、薫くんの狂気的な部分を舞台でどう演じるのか気になっていましたが、いざ舞台を見てみると、鈴木拡樹さんの「目」や「視線」の演技力に終始圧倒させられました。廣瀬大介さん演じる沖田総司との殺陣は安定感があり、台詞や歌などでも目立つ部分があるけれど主役を殺さない程よい存在感が素晴らしかったです。舞台の中央にいなくても、限られた台詞や歌・演技でも、ご自身の見せ場や役どころを理解し、最大限のパフォーマンスをして下さる、とんでもなく素敵な役者さんだと思っています。

・狂気(演技)や最後後ろに倒れる時の倒れ方が凄くて、女装(着物姿)も綺麗で流石でした。

・女性としての南雲薫の振る舞いと男性としての南雲薫の立ち振る舞いをひとつの作品の中で演じ分ける芝居の幅広さに驚かされたから。

シーモア 役/ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』
・初の本格ミュージカルに挑んだ拡樹さん、沢山歌のお稽古をされたのだろうと感じさせる程、伸びやかでより感情が込められていて、その歌声に感動しました。気弱で優しいシーモアに心癒やされつつも、植物の事になると饒舌になる“植物オタク”な面もうまく表現されていてとても楽しく観劇しました。しかし、それだけでは終わらず、人を愛するが故に罪を犯してしまう、その沼に入り込んでしまう狂気や絶望感といったゾクッとする演技も観られて、拡樹さんの演技の幅や魅力を沢山楽しめる、新たなシーモアが誕生した事に拍手を送りたいです。

・観たかったのに日程の関係で観られなかった作品です。苦手なお歌をイチから頑張って作り上げられていたのと、再演を心から願う気持ちも込めて、このキャラクターを選ばせて頂きました。
関西のローカル番組で、稽古途中や公演の映像が流れた時、とても楽しそうに演じていらっしゃったのが印象的でした。

蔵馬 役/舞台「幽☆遊☆白書」
・元々、原作のキャラが大好きで、3次元である推しの鈴木さんがそれを演じることになり、裏切ることなく蔵馬を演じてくれたから。

・原作そのもの。立ち振る舞いが完全に再現されていて、衝撃でした。

石田佐吉 役/舞台「煉獄に笑う」
・真っ直ぐな忠誠心と優しく誰より馬鹿正直で真っ直ぐな姿がとっても素敵でした!原作のスタイリッシュな主人公そのままのビジュアルの美しさが素晴らしかった。(不自然に固められがちなウィッグもこの作品ではとても自然でした。)

・主人公のひたむきな真っ直ぐさ優しさと役者本人の生き様が重なって胸を打つものがありました。

マコーレイ 役/THE BUTTERFLY EFFECT CHRONICLE 〜Blood Heaven Final Tale〜 ≪Innocent World≫ 千年の夜と百億の邂逅
・孤独な吸血鬼の役で、ミステリアスで儚げなのに強くて…拡樹君にぴったりでした。

・数々の人外を演じてきてる彼ですが、ヴァンパイア役は少し狂気を感じて素敵でした。

ダイナ 役/ルドビコ★Vol.8『Little Alice-少年アリスの時間割』
猫を演じている鈴木さんは沼でした…始まりから終わりまで猫ポーズで歌って踊ってお芝居をしているんですが、セリフがない場面も目が離せません!細かい猫の仕草にテンションが上がります。

麗羅 役/舞台「風魔の小次郎」
デビュー作かなー 大好きでした!

艶之丞 役/少年社中15周年記念第三弾『贋作・好色一代男』
キレッキレなキャラクターながら、色っぽさやいじらしい純情さも存分にあって大好きです。

鶴田省二郎 役/舞台「愛が殺せとささやいた」
他にも好きなキャラがたくさんいてとても迷ったのですが、個人的にすごく可愛い子だと思っているので選ばせていただきました。

夜ト 役/舞台「ノラガミ」
夜トの飄々とした雰囲気といざとなったら頼りになる頼もしさの両方を絶妙なバランスで演じてくださったのがとても印象的だったからです。夜トが画面の中から出てきた!と思えるほどキャラそのものでした。
また、拡樹さんが演じることでアニメや原作とはまた違うキャラクターの一面も見ることができてより夜トが魅力的に感じました。
おちゃらけた感じがとてもチャーミングなのでぜひいろんな方に見ていただきたい作品です。

伏見猿比古 役/舞台『K』
少し猫背、気だるい感じ。美咲にたいしての執着した感じが好きです。

また、複数の役を挙げたうえで、下記のようなコメントも寄せられていた。

荒北靖友(舞台「弱虫ペダル」)・ジュリエット(少年社中『ロミオとジュリエット』)/普段の姿からは想像できない荒々しい役所が印象的だから

百鬼丸(舞台「どろろ」)、三日月宗近(舞台『刀剣乱舞』)、艶之丞(『贋作・好色一代男』)、ジュリエット(少年社中『ロミオとジュリエット』)、ジャン(ルドビコ★Vol.5『ROMEO 〜午前0時の訪問者〜』)、グリフォン(ルドビコ★Vol.4『Little Alice -少年アリスの時間割-』)、お嬢吉三(『三人どころじゃない吉三』)/どれも、健気さ、はかなさ、強さ、清らかさを、これでもかというくらい表現していただけているので

想像では追いつかない、極上の観劇体験が鈴木拡樹の立つ場所から生まれる

2.5次元作品でトップを走りつづける役者・鈴木拡樹。彼は、“挑戦”と呼ぶにふさわしい新たな役・仕事に絶えず挑み続けている。それは35歳を迎えたこの日からも変わることはないだろう。

これからもファンが「観たい」と感じた景色と、そしてその想像よりもはるかに色鮮やかな世界を、彼の芝居で描き出してくれるに違いない。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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