劇団ひまわり所属の塩田康平は、2020年3月31日に30歳を迎える。頼れる兄貴分や、一本筋の通ったヤンキーなど、男気溢れる役を時に熱く、時にコミカルに演じてくれる姿が印象的な役者だ。
日替わりネタなども任されることが多く、引き出しの多さには感心してしまうこともしばしば。塩田のアドリブに、思わず笑ってしまったことがあるファンも多いのではないだろうか。
そうしたアドリブも、確かな演技力があってこそ。「彼がいるならば、きっと楽しい舞台になるに違いない!」個人的に、筆者がそんな信頼を寄せている役者の一人である。
今回「2.5ジゲン!!」では、誕生日を記念してファンアンケートを行った。コメントともに、人気のキャラクターを振り返っていきたい。
※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。
塩田康平(しおた こうへい)プロフィール
出身 :香川県
年齢 :29歳
身長 :174cm
特技・資格:普通自動車免許、大型自動二輪車免許、日本舞踊、水泳、バスケットボール エレキベース
引用 :(劇団ひまわりオフィシャルサイト)より
もくじ
田中 龍之介役/ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズ
今回もっともコメントが寄せられたのは、演劇「ハイキュー!!」シリーズの田中龍之介役だ。塩田は2015年の初演から田中先輩を演じており、2018年の〝最強の場所(チーム)〞で惜しまれつつも卒業をした。
わたくし塩田康平の田中龍之介カードゲット┐(´∀`)┌
演劇ハイキュージャージも!
良い感じ! pic.twitter.com/SmIdHkszCX— 塩田 康平 Kouhei Shiota (@0331Kouhei) April 25, 2017
明るくて力強くて頼もしい田中先輩を本当に体現してくれていたから!
そのままの田中パイセンだったなって思った!
初めて塩さんを観た舞台で、本当に漫画から飛び出てきたような田中先輩でびっくりしたから。カテコでもずっと田中先輩でそういう方なんだろうなあと思っていたら、卒業公演の大千秋楽カテコで初めて塩田康平さんとしての落ち着いた挨拶をしていて、カテコを含めて舞台上でずっと田中先輩として生きていてくれたんだな、と泣いたのを今も覚えています。
塩田が演じた田中は、主人公・日向が所属するバレー部の先輩。坊主頭で口調は荒く、一見近寄りがたい雰囲気だが、チームメイトたちからは信頼されている。意外と面倒見もよく、日向をはじめとした後輩からも慕われていることがよくわかる。
特筆すべきは鋼鉄のメンタルであり、切り込み隊長として味方を鼓舞する姿はチームメイトたち、そして観客の心も湧き立たせた。試合中は誰よりも声を出し格好いい姿を見せる一方、烏野高校のマドンナであるマネージャーの潔子さんにデレデレの表情を見せたりもする。
感情を常に表に出してくれる親しみやすさは、塩田の人柄がそのまま滲み出ているようでもある。キャラクターが持つ人間性を、塩田は声で、表情で、全身で表現してくれていた。
コメントにも寄せられている通り、塩田が演じる田中はまるで原作から飛び出してきたような、誰もが認めるハマり役だった。後輩を時に優しく、時に熱く支え、味方の士気を上げてくれる田中の姿には塩田自身の魅力も重なっている。
キャラクターと役者が似ているということはよくある話かもしれないが、田中に限っては似ているという表現だけで物足りない。田中龍之介が、そこに生きていた。そう言っても過言ではないだろう。
男気があって、気は荒いけれどとても優しい。塩田だからこそ表現できた田中に、ファンからの称賛が集まった。
ジャッカル 桑原役/ミュージカル「テニスの王子様」
一勝負してきますか(°▽°)(°▽°)(°▽°)!
プラチナペアのコンビネーションみせたります(  ̄▽ ̄)ンフッ pic.twitter.com/TI1psaX89Q— 塩田 康平 Kouhei Shiota (@0331Kouhei) December 27, 2014
塩田が演じたジャッカルは、与えられた仕事を黙ってこなし、結果を残して見せる男。ラテンの血を引く立海大附属の盤石守護者。
ちなみにご存知の通り、田中に続きジャッカルも坊主である。自他ともに認める坊主俳優の始まりともなったジャッカルは、時が経った今も多くのファンに愛されている。
康平くんを初めて観た役だったので
坊主頭のジャッカル役、頭の形がシュッとしてとてもキレイでした。熱い役柄を熱さそのままに演じてくださって、嬉しかったです!ステージ以外の場所でもチームのムードメイカーになってくださったので、そういう意味でも「はまり役」だと思いました!
思わず坊主という外見を称賛してしまうが、もちろん塩田が演じたジャッカルの魅力は外見だけではない。立海の試合は、キャラクターが持つ重い気持ちに胸が締めつけられるような展開も多い。
笑顔の印象が強い塩田だからこそ、プラチナペアが敗北した時の悲痛な表情は特に涙腺を刺激された。
長期公演で負けを演じることには精神的にも体力的にも辛いことがあったかもしれないが、最後まで全力で舞台に立ち続けてくれた姿に感動したファンも多いだろう。
塩田は、テニミュのことをブログで「全ての始まりで全てを教わった大切な場所」と語っている。役者になってよかったと、そう思うきっかけの作品でもあるのだと言う。塩田康平という役者を知るうえでは、やはりミュージカル「テニスの王子様」は欠かせない作品だ。
青木 勝役/舞台「はじめの一歩」
情報解禁です!!
リアルファイティング
はじめの一歩The Glorious Stage
青木勝役で出演します(^^)この役は楽しい!!絶対に楽しい!笑
原作ファン皆様から愛される青木さん、
皆を笑顔に出来るよう塩田らしく精一杯演じたいと思います。宜しくお願いいたします(^^)
次はパンチパーマ!笑 pic.twitter.com/roEbeLL1dT— 塩田 康平 Kouhei Shiota (@0331Kouhei) September 18, 2019
ハイステの田中先輩役も大好きですが、青木役もぴったりでした!鍛え上げられた肉体も素晴らしかったです。ステラボールならではの距離感で、あの熱い舞台を観劇できてよかったです。
圧倒的な肉体美を披露してくれた、舞台「はじめの一歩」の青木勝は記憶に新しい。非常にトリッキーな戦い方が印象的な青木は、対戦相手から「こんなに精神力が強い選手は見たことがない」と評されるほど。強靭なメンタルを持ち合わせる男が、やはり塩田はよく似合う。
OPのカエルパンチから、心臓を掴まれたファンも多いのではないだろうか。鍛えられた筋肉はもちろんのこと、その肉体に収まりきらない魅力が溢れた青木だった。
いつだってムードメーカーを担うことが多い塩田だが、はじめの一歩でもその魅力は健在。キャラクターの魅力を無限大に広げてくれる、安心感と安定感を改めて感じさせてくれた。
塩田が演じた、人気キャラクターたち
上記作品にコメントが集まったが、もちろんまだまだ魅力的なキャラクターは存在する。ファンからのコメントとともに紹介していこう。
スミス 役/舞台「銀河-流れ星 銀-」
スミス役の塩田さんは、ダンスのリズムが抜群でした!キャストの皆さんダンス上手だったのですが、リズムの撮り方が独特なのにバシっとハマっていて、素直に「かっこいい!」と感じました。おちゃめなセリフや日替わりシーンも安心して見ていられました。安定感のある役者さんだと思います!
足立 実康役/舞台「この音とまれ!」
少しヤンキー気味な役の多い塩田さんですが、この役もそうでした。でもすごく真摯でまっすぐで、箏に対する真面目さと一生懸命さと、チカへの友情の厚さがひしひしと伝わってきました。演奏は、本当に大変だったと思います。上段のはしで、チカをあたたかく見守ったり、全体を見てリズムを取っているような動きで、リズム感のいいサネらしくてとても好きでした。
坂本 竜司役/「PERSONA5 the Stage」
舞台ならではのアクションやラップで、キャラクターの持ち味を最大限に引き出していた姿が印象的でした。とくにラップ!あのシーンのおかげで、原作では気づかなかった竜司のかっこよさを知ることができました!
コメントの中にダンスやリズム、ラップといった単語が見えるのが印象的だ。芝居だけではない、アーティストとしての一面もうかがえる。
塩田は演劇「ハイキュー!!」での共演をきっかけに、山崎賢人とロックユニット「BUCKS」を結成した。2020年の8月にはワンマンライブも予定されているので、もしまだBUCKSの塩田を見たことがない方はぜひ参戦していただきたい。以前筆者はBUCKSのライブに足を運んだことがあるのだが、観客の熱狂も巻き込む最高に熱いライブにふらふらになりながら帰宅した。役者塩田とはまた違った姿を見ることが出来るので、全力でおすすめさせて欲しい。
頼れる皆の兄貴分の、これからの活躍にも期待!
BUCKS AFTER PARTY~塩田誕生日会~
ご来場いただきまして、誠にありがとうございました。
本当に皆様にお祝いしてもらえた時間が幸せすぎて、リアルに涙を我慢しました。沢山のプレゼントやお手紙、おめでとうの言葉、本当にありがとうございます。
今日の日を胸に、しっかりと頑張っていきますね。 pic.twitter.com/nwmMlsY4tf— 塩田 康平 Kouhei Shiota (@0331Kouhei) March 31, 2019
2019年の5月1日に令和婚を報告し、公私ともに絶好調の塩田。年々演じる役にも深みが増しており、「次はどんな芝居を見せてくれるのだろう」と期待せずにはいられない。
芝居という枠だけに収まらず、活動のフィールドを広げ続けている塩田の姿は、いつだってファンに元気を与えてくれている。30代という新たなフィールドに足を踏み入れた塩田の背中を、これからもずっと追いかけていきたい。
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