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赤澤燈が演じたベストキャラは? 生命力あふれる芝居で観客の心揺さぶる感動の創造者

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陽のパワーを放つ太陽のような笑顔と繊細な演技で、ファンを魅了する俳優のひとり・赤澤燈。年々、色気や渋さといった魅力が加わり、奥行きのある芝居を観せてくれる彼は、3月14日に誕生日を迎える。

「2.5ジゲン!!」では事前に、彼が演じる1番好きなキャラクターについてファンアンケートを実施した。

これまで主演作も含め数多くの作品に出演してきた赤澤だが、ファンの記憶にはどの役がより深く刻まれているのだろうか。

ファンから寄せられたコメントを紹介しながら、彼へのお祝いのメッセージとしたい。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

白崎 護 役/「Messiah メサイア」シリーズ

今回のアンケートでもっともコメントが多く寄せられたのが、舞台「Messiah メサイア」シリーズの白崎 護役だ。まずは寄せられたコメントを見てみよう。

白崎護は燈くんそのものだと思います。白崎の真っ直ぐさ、優しさ、メサイアへの想い…どれをとっても素晴らしいです。
初めて燈くんの演技を見たのがメサイアだから余計に思い入れがあるんでしょうが、あんなに心揺さぶられたのは観劇初でした。

燈くんの熱量ある演技にずっと涙がとまらなかったので。死んだ方が楽なくらいの辛さを乗り越え、前に進んでいく姿が本当に格好よくて、そんな燈くんを見れてとても幸せでした。またいつの日かサクラコートを着た彼が見たいです…!

ともるくんの魅力である「笑顔」を全面的に使うのではなく大切なシーンのみで使うのですごく映える。またアクションがお見事すぎた。それとやっぱり赤澤燈のやられる演技、追い詰められた芝居が本当に好きなのでやっぱり1番特別なキャラクターです。

どちらかというと可愛かったりおバカな感じの役柄を演じることが多かったけど、白崎護は珍しく赤澤さんの中でも正統派というか正義感のあるキャラクター。それまではテニミュ等でただただ「可愛い!」だったのが「かっこいい…」と素直に思えた。

作品自体が1人1役で当て書きに近く、役と役者の結び付きが強かったこと。また、2人1組を主軸とする舞台シリーズの赤澤さんの卒業公演で、たった一人主役として立っていた姿が忘れられないから。

真面目な中にふざけた明るさもあって、でもそれも全部周りの誰かに向けた優しさであるところが赤澤さんにピッタリだなと思った。

白崎護という役だけでなく、役者赤澤燈としても舞台に立ち、物語の全てを背負って戦う姿がとても素敵でした。

赤澤が出演したのは、「紫微ノ章」「影青ノ章」「翡翠ノ章」「鋼ノ章」「深紅ノ章」「暁乃刻」「極夜」の計7作。ドラマ・映画・舞台に出演している。

また本編への出演はないものの、「刻」シリーズの集大成となった「黎明乃刻」では、ラストに白崎として映像出演もしている。

ひとつの役、それも当て書きで用意された自分の分身のような役と、これだけの数の作品をともに生きられることはそうそうない。それだけ、この役に思い入れの強いファンが多いことがコメントからもうかがえた。

白崎がチャーチに入るまでを描いた「紫微ノ章」が上演されたのが2014年。彼の卒業ミッションを描いた「暁乃刻」が2017年。そしてサクラとしていまも世界のどこかで任務遂行している姿が映像だが映し出された「黎明乃刻」が2019年。

赤澤が役者として羽ばたいていきた20代のその傍らには、この作品があったということだ。

このシリーズは1作品のなかで登場人物の葛藤や絆を描きながら、シリーズ全体を通して、そのキャラクターの成長も描いていく。その成長は、もちろんその役の成長でもあるし、同時に伸び盛りな若手俳優たち自身の成長でもある。

コメントからは、作品を通じて成長していく姿を見せてもらえた、という感慨深さが滲み出ていた。

決して明るい作品とはいえない「Messiah メサイア」シリーズ。身を削られるような運命のなかで、観客も息が詰まっていくような感覚を覚える作品だ。

それだけ重さのある作品において、特別な存在感を放ち最後まで駆け抜けてくれたこと。それが多くのファンにとって、忘れられない観劇体験になっているのだろう。

三好一成 役/MANKAI STAGE『A3!』

こちらも多くのコメントが集まった役である。エーステの三好一成役だ。これまで、初演となった春夏公演と夏単独公演に出演している。

まずはコメントを紹介しよう。

一成の笑顔(嬉しい時と悲しさを隠す時)の表現が文句なしに完璧でした。

カズナリミヨシが存在していたから!天才パリピだけど繊細なカズくんを演じられるの燈くんだからだと思います!

最初に舞台上に立っているのを見た時にあまりの再現ぶりに時が止まりました。

原作のゲームでは描かれていない部分(やりそうな癖など)も考えて演じていられて、三好一成だと強く感じられたから

キャラクターの解釈がとっても好きで、ゲームから更に一成のことを好きになれたことが大きな理由です。仕草、声色、表情全部が大好きなキャラクターを更に大好きにしてくれました。

みんなの前では元気いっぱいのパリピだけど実は繊細で周りのことをよく見てる、そんな一成の性格をよく理解して寄り添った上で演じられていて、一成のことがもっと大好きになりました!

再現度の高さに驚く声が多いのが特徴といえる。

三好はMANKAIカンパニーいちのパリピキャラで、いつも場を明るくしてくれる。一方で、笑顔の下に本音を押し込めてしまうようなところがある。

そんな彼の繊細さを、赤澤は笑顔の演じ分けで丁寧に演じていた。

とくにシリアスなシーンでぐっと場を引き締める力が強いのだ。夏組では、同じく舞台経験豊富な陳内将や本田礼生とともに、それぞれ違うベクトルの表現力で舞台ならではの夏組を組み立てていた姿が印象的である。

三好一成が初主演となる第5回公演「SHI★NO★BI珍道中」が、エーステで上演される日がただただ待ち遠しい。

チャクロ 役/舞台「クジラの子らは砂上に歌う」

舞台「クジラの子らは砂上に歌う」のチャクロ役にも複数のコメントが寄せられた。

チャクロの優しくて強いところが燈くんに合ってた。

演技が素晴らしい。内容が大好きで、演劇の力を感じる舞台でそんな中で赤澤さんが主演をやっていることに誇りを感じる

生きること、大事な人を護ることへの一生懸命さがよく表現されていて、何回みても泣ける。そして、顔が良い。

泣いたり、笑ったりなどのチャクロの豊かな「感情」を全力で演じられていた姿がとても印象的でした。
応援しようと思ったきっかけの作品です。

全身全霊で生きる。チャクロはまさにそんな少年だ。それを赤澤は、瑞々しく強く、そして優しく演じていた。

この作品は、舞台上の演技の波が、客席に広がりだすような、砂の波紋が大きくなっていくような、伝播力を感じられる作品に仕上がっていた。その中心で、主演として立っている姿に心揺さぶられたファンも多いことだろう。

2016年に初演が上演され、2018年には再演が上演された。

ファンとしてはこの期間の空いた2作品を観ることで、赤澤の役者としての力を再確認することが出来たのではないだろうか。

少ハリ・テニミュから日替わりゲスト出演のキャラまで。時を経てもファンに愛される役たち

ここからは、コメントが寄せられたキャラクターをまとめて紹介していこう。10年近く前に上演された作品から、最近の作品まで。主演かどうかに限らず、様々な作品にコメントが寄せられていた。

ルパン 役/DisGOONie Presents Vol.7 舞台「PSY・S」
一挙一動がとにかく美しい。おしゃれでスマートな怪盗紳士。圧倒的な殺陣もありかっこよくないわけがない!オリジナル作品のため赤澤燈さんの魅力を最大限に魅せた役だと思います。「確かに♪」という決めゼリフとともに変身したルパンが正体を明かすシーンは息が止まるほど美しかったです。

芥川慈郎 役/ミュージカル「テニスの王子様」
はじめて赤澤さんを見た舞台でしたが、自分の思うジローそのままを演じていらしてすぐに大好きになりました

ジューゴ 役/超!脱獄歌劇「ナンバカ」
ジューゴの脱獄以外何も出来ない所やムサシとの戦いの時のジューゴの感情が分かりやすく演じていてすごいと思ったから!

小金井晴美 役/舞台「男水!」
こんなにも可愛くでもちょっと癖のあるおねえ役を演じられるのは演技力が高いのでは?と思いました。個人的に中村倫也さんの女性役がとても好きなのですがそれを彷彿とさせる方だなと思いました。

山手線 役/ミュージカル「青春-AOHARU-鉄道」
日替わりのゲストでも個性を醸し出していて素晴らしいなと思ったからです

富井 実 役/舞台「少年ハリウッド」
笑顔がとても眩しくて本当にアイドルでした! 彼の為に人生初めてのうちわを作りました。

マルタ 役/マグダラなマリア〜ワインとタンゴと男と女とワイン〜
早口の「今学校では二次関数を習っています!」のくだりが忘れられません。何度観ても面白いです!

箱根有基 役/美男高校地球防衛部LOVE!活劇!
どの舞台のどんな役もハマっていて素敵とおもうのですが、私の観た中で良い意味で1番衝撃的な舞台だったので印象に残っています。当時ボケとツッコミが大変そうだなーと思っていました笑

ライト 役/エン*ゲキ#02『スター☆ピープルズ!!』
完全な善人でも悪人でもなく、腹に一物抱えてる感じがリアルに演じられていたから。

2つの武器で染め上げる赤澤燈の芝居の世界は、また次のステージへ

幅広い役にコメントが寄せられた今回のファンアンケート。それだけ、赤澤燈の表現力が変幻自在であることの表れなのだろう。

2020年3月14日の誕生日で30歳を迎える赤澤。天性の笑顔という武器にくわえ、長年の経験で培ってきた表現力という武器。この2つの武器を手に、30代になりまたひとつ大人のステージを上がった彼は、どんな芝居を観せてくれるのだろうか。

これから、彼が放つ煌めきがどんな色で、どんなふうに観客の心を染め上げるのか。楽しみと期待は尽きない。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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