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前山剛久が演じたベストキャラは? ただならぬオーラで観客の心を射抜く、静かなる闘志の塊

元気いっぱいだが隠しきれず溢れ出る気品に、内からにじみ出るような闘志が印象的な俳優・前山剛久。

デビュー作からしばらくは、やんちゃで元気なD-BOYSの愛され年下組というイメージが強かった彼だが、年齢や経験を重ねるたびに、表現者としての深みは一層増している。

そんな彼の演じた役のうち、どんな役のどんな部分がファンの心に残っているのか。2月7日に誕生日を迎える前山へのお祝いの気持ちを込めて、今回は事前に実施したファンアンケートの結果とコメントをお届けする。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

天祥院英智 役/『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』

今回のアンケートで半数近くのコメントを占めたのが、あんステの天祥院英智役だ。前山は2017年から2018年までに上演された3タイトルに出演。

天祥院英智はfineのリーダーにして夢ノ咲学院の生徒会長。柔らかな物腰ながら、策略家であり、その策略の裏には熱い理想を胸に抱いているという役どころを好演した。まずはファンからのコメントを見ていこう。

ジャッチメントの英智が印象的でかっこよかった!卒業の時は、本当に「生徒会長」って思った!

金髪王子様系×ラスボス役で最高にはまり役だったからです。主役のトリックスター(小澤廉さん他)にの前に立ちはだかる生徒会室での演技に鳥肌が立ちました。ライブシーンを含め、アイドル役の前ちゃんをものすごく堪能させていただきました。

前山さん自身の優雅さや高貴さが役柄にとてもマッチしていた、ただ者ではない手強い『ラスボス感』も見事に演じきった前山さんの天祥院英智が大好き

キラキラと輝くアイドルであり英智さんの儚くも美しい姿を見事に演じてくれたから。ただの傍若無人の皇帝ではなく英智さんの信念があり自己犠牲的であるところをしっかりと感じることができたから。

あんスタ!のメインストーリーの中で英智が、「僕がアイドルを、文化という高みにまで引きあげる。」と宣言する場面があります。前山さんは2.5次元ミュージカルの第一線で活躍されている中で、共演者さんやファンの方々から“熱い役者”だと評されるのを各所で耳に挟みますが、まさに英智のアイドル業界に対する想いと、前山さんの2.5次元ミュージカルに対するまっすぐな姿勢とが重なる言葉だな、と深く感銘を受けた記憶があります。卒業が決まった際にご自身のブログにも、前山さんは「僕はあんステを2.5次元で一番面白い作品にしたいと思っています。」とおっしゃってくださいました。今は魅力的な2.5次元ミュージカル作品が沢山存在する中、ご自身が携わったあんステに対する情熱を真摯に語る前山さんは、夢ノ咲学院のアイドルの未来を明るい方向へと導こうと奮闘する英智の姿と本当に似ているな、と感激して泣きそうになってしまいました。前山さんが英智を愛を持って演じてくださったおかげで、さらに英智とfineが大好きになった思い入れのある作品であり、一番好きなキャラクターです。

この役では、アイドルとしての一面を楽しめるのはもちろんだが、それに加えてキャラクターの複雑な内面への理解と再現性がステージから伝わってきたことが多くのファン心を動かしたようだ。

「ラスボス感」という言葉からも分かるように、彼の芝居には目には見えないオーラが漂っている。それはほんの一瞬、ささやかな視線、立ち方、声の抑揚といった、ひとつひとつは小さな表現のつながりである。小さなピースがはまり、最後は彼を包む空気感を形成していくのだ。

彼のインタビューなどを読んでいると、確実に丹念に役を積み上げていく姿勢が見て取れる。ひたむきにとことん追求することができる彼だからこそ、天祥院英智に限らず与えられた役をあれほどまでに完成度高くつくりあげることができるのだろう。

天祥院英智役はすでに卒業してしまって、いまからではこの役を演じている姿を直接観ることはできない。

あんステ卒業後に前山剛久の魅力にハマったという人がいれば、ぜひDVDで彼の背筋がぞくっとする演技を味わってみてほしい。多くのファンがコメントを寄せる意味がきっと感じられることだろう。

鶯丸 役/舞台『刀剣乱舞』

次に多くのコメントが集まったのは舞台『刀剣乱舞』の古備前派の太刀・鶯丸役だ。

古来から宝物として扱われてきたとあって、品のある佇まいが特徴的な刀剣男士を熱演。観察対象であり兄弟のような存在である大包平(演:加藤 将)との関係性も含め、コメントが寄せられた。

美しい外見はもちろん、品があって穏やかでミステリアス、でもお茶目な所がとてもはまり役だったと思います!相方の大包平(加藤将くん)との相性もバッチリで理想の古備前でした!

もともと鶯丸というキャラが好きだったので2.5次元化にあたって理想がものすごく高かったのですがそれを軽々と越えてきたので初見の衝撃がずっと忘れられません。

相方の加藤将さんの大包平と理想の古備前だった。そこから続いてる中の人としてのあの2人の仲の良さもすごく好きです。

前山さんを本格的に応援するきっかけとなった作品だからです。それまで前山さんはいわゆるラスボス(最後の敵)系や儚い役柄が多かった印象がありましたが、強くもあり品もある演技にとても魅力を感じ前山さんにぴったりな役柄だと感じたからです。弟分のような役柄の加藤将さんとのやりとりも可愛らしくて釘付けになりました。(前山さんが所属しているグループでは年上の俳優さんが多く、どちらかというと前山さんは弟寄りのポジションに感じていたため新鮮でした)

穏やかにお茶をすすっているかと思いきや、剣を抜けば鬼気迫るものがある。そしてその迫力に気圧されていると、今度はお茶目な部分が顔を出す。そんな底の知れない存在感を見事に表現していた。

とくに近年は一見穏やかだが、内になにか隠し玉を持っているような、一筋縄ではいかないクセのあるキャラクターを演じることが増えてきているように思う。

彼自身が持つ、内面に秘めた熱のようなものが、キャラクターを呼び寄せている。そんな気さえしてくるほど、彼が演じた役は、ぴたりと前山の空気に重なっていく。

ロザリンド 役/Dステ19th「お気に召すまま」

ここからはほぼ同数のコメントが寄せられた3作品を紹介していく。

まずは前山が所属するD-BOYSのDステから、Dステシェイクスピアシリーズ第3弾として上演された「お気に召すまま」のロザリンド役。女性役を演じるというのは、2.5次元作品ではあまりない機会だ。それだけに、このロザリンド役は彼の演技の幅を実感できる役どころといえる。

初めて前山さんの役の姿を見たときに、ただ綺麗だけじゃなくて凛として目が離せませんでした。

初の女性役で女の自分が本気で可愛いと思えるほどの可愛さで演技も一つ一つの仕草も品があり、女性らしく素敵でした。

結城蔵人 役/東映ムビ×ステ『GOZEN』

映画と舞台のメディアミックスプロジェクトとして始動した東映ムビ×ステの第1弾『GOZEN』に前山は出演した。結城蔵人役として映画『GOZEN-純恋の剣-』と舞台『GOZEN-狂乱の剣-』の両方に同じ役で出演。同じ役を映画と舞台、両方で楽しめるというのは、ファンにとってはフルコース料理のような特別感があるのではないだろうか。媒体が違うことによる、演じ方の違いや見せ方の違い。同じ役でも、違う部分・同じ部分、それぞれの魅力を味わいながら楽しんでみてほしい作品だ。

殺陣と演技がよかった。この作品からファンになったから

どの作品、どの役も前山さんが演じると素晴らしいですが、前山さんが演じてくださったことでより前山さんを、そのキャラを好きになった作品だったので。

槙島聖護 役/舞台版『PSYCHO-PASS Chapter1 -犯罪係数-』

原作アニメ1期でのラスボスとなる槙島聖護役を、圧倒的な存在感で演じた。自ら手はくださず寄ってきた人間たちを駒のように動かす役どころから、劇中ではステージ上に構築されたセットの高いところから見下ろすシーンが多かった。客席から距離はあるものの、その冷徹で不気味な視線に射抜かれた人も多いのではないだろうか。

リアル槙島聖護だったから

普段のキラキラとした雰囲気とは違って、氷のような冷たさと、触れたらやけどしそうな雰囲気を纏い、登場から圧倒的な存在感がありました。指先まで神経が研ぎ澄まされ、そこにいるだけで崇高な輝きを放ち、迷いのない姿にとても色気を感じました。続編があるならぜひまた出演してほしいです。

最後に、コメントが寄せられたほかの作品も紹介しよう。

グラハム・エーカー 役/舞台「機動戦士ガンダム00 –破壊による再生ーRe:Build」
キャラクターの熱い性格と前山さんの熱い性格がマッチしていた。金髪がとても似合っていた。

奈良悠介 役/御茶ノ水ロック
女の子好きのお調子者なキャラクターは珍しいと思いましたが、普段のノリの良さとかが存分に活かされてるしこういうキャラクターもやっぱり合うなと思ったからです!とってもかわいい養いたい…。あとはギターを弾いている姿がかっこよくてギャップにやられます!!

気品あふれるオーラで観客の視線を奪う底しれぬ実力派・前山剛久

本人の人柄が前面に出ている元気な役はもちろん、ミステリアスな役も見応えのある俳優・前山剛久。2020年2月7日に誕生日を迎え、29歳となる。この1年、今度はどんな役で観客をゾッとさせてくれるのか。その活躍に期待したい。

WRITTER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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