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鈴木勝吾が演じたベストキャラは? 深い思考とこだわりで築き上げる唯一無二の表現者

2月4日に誕生日を迎える鈴木勝吾。彼の芝居への飽くなき探究によって“生”を吹き込まれたキャラクターたちは、その役を“舞台で表現する意味”を観客に伝えてくれる。

演じる役に生命力を吹き込むパワーと、観客の視線を奪っていく巧みなうまさが唯一無二の表現をつくりだす俳優・鈴木勝吾がこれまで演じてきた役たち。ファンの熱いコメントとともに、事前に実施したファンアンケートの結果を見ていこう。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

風間千景 役/ミュージカル『薄桜鬼』

今回のアンケートでもっとも多くのコメントが寄せられたのがミュージカル『薄桜鬼』の風間千景役だ。

鈴木がはじめて出演した2.5次元作品であり、現在までにもっとも多く演じた舞台上のキャラクターがこの風間千景である。彼は2012年の初演「斎藤一篇」から2016年の「HAKU-MYU LIVE 2」まで8タイトルに出演。新選組キャストがひとりまたひとりとキャスト変更になっていくなか、彼は次第に座組の軸となっていった。

2014年には「風間千景篇」で記念すべき舞台初主演を体験。まさにオリジナル・2.5次元作品含め舞台で活躍している“いま”につながる、彼の軌跡をつめこんだシリーズといえる。

勝吾さんにハマるきっかけの舞台でもあり、歌や殺陣のシーンなど勝吾さんの魅力が全てが伝わる役だったと思ってます。勝吾さんといえば歌唱力の高さと、とても丁寧で素早い殺陣だと思うくらいには殺陣が大好きです。風間千景を演じてくれて本当に感謝してます。

声は全然原作と違うのに佇まいが本人そのものだったから

とても鈴木勝吾に合っていたから。切なく伸びる歌声も笑わない動作も全てが風間のまんまだったので3次元でこれだけ表現できるのがすごいと思ったから。

舞台役者としての鈴木勝吾さんにどハマりしたきっかけの作品とキャラクターです。それまでの明るいヤンチャなイメージから一新、ダークヒーローとして初演の斎藤一篇から作品毎に成長する過程も素晴らしい。

キャラクターへの思い入れもそうですが、歌も殺陣もこの役を通して何倍にも進化した姿をシリーズを通して見せて貰えたから。

ミュージカル薄桜鬼・風間千景役を通して、役者として成長していく様を見れたことです。どんどん素敵は役者さんになっていく姿を見ることができたことは、いちファンとしてとても幸せな時間をいただきました。今も役者として成長(スキルアップ)している鈴木勝吾さんの今後がとても楽しみです。

ファンからのコメントにも、シリーズを通して彼の進化を追えたことへの喜びが多数つづられていた。また、「原作そのまま」というよりも「薄ミュの風間千景としての生き様」に心打たれたというコメントが多く、印象的である。

初めて挑んだ2.5次元作品で、彼が風間千景というキャラクターに向き合い、表現したものが、多くの観客に伝わったことの証拠なのだろう。

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ 役/ミュージカル「憂国のモリアーティ」

久々の主演舞台となった2019年上演のミュージカル「憂国のモリアーティ」ウィリアム役にも多くのコメントが寄せられた。モリアーティ兄弟の“静”なシーンに響く彼の歌声はまさに圧巻。

勝吾君ならではの歌唱力が100%生かされた。コミックでは奇抜すぎるように感じたストーリーが、情感込めた歌で一気に共感出来る人間ドラマになった。これこそリアルに血を通わすミュージカルや舞台の力だと思う。勝吾君自身も実際モリアーティの想いや考えに共感する所が大きいのではないか。はまり役だと思う

鈴木さんのことを知るきっかけになった作品です。オープニング曲を聴いた途端に「うわっ歌上手い」と鳥肌が立ちました。難しい楽曲が多かったと思うのですが、それをきっちり歌い切る歌唱力と声量と音域、そして演技力にも引き込まれました。続編も楽しみにしています!

気高さと悪魔的な歌唱力に圧倒され、この方にしか出来ないと感じたため。

原作に込められている想いを、素晴らしい演技力で説得力を持たせて体現しているところ

難しい役だと思うのに、平民への優しさと不平等に対しての厳しさを観せてくれたのと、とにかく歌声が美しく頭の中でリフレインしています。何度BDを見ても飽きないし、役柄とは言え気品ある振る舞いは難しかったと思うので、一番推しています。続編も今から楽しみです。

もともと原作漫画が好きで、ミュージカルはどんな感じだろうとDVDを予約し、買ったのが運の尽き。どなたのファンにもなるまいと誓って見始めたのに、登場からの第一声で心臓を持っていかれました。まずお声にものすごく惹かれました。圧倒的な声量と歌唱力、自然と耳がいく華のあるお声がとても素敵です。最大の魅力だと感じたのは、ウィリアムの感情がこちらの心に痛いほど流れ込んでくるところです。貴族の犠牲になった命の一つ一つを尊んで、その死に心を痛めているのがこちらにも痛いほど伝わってくる、「血の通った人間としてウィリアムがそこにいる」感覚がすごくて鳥肌がたちました。歌が最高に素晴らしいのはもちろんですが、とても丁寧にウィリアムの「心」を表現される、その演技力に一番惚れ込みました!

宿敵となるシャーロック・ホームズ(演:平野 良)との掛け合いは、2人の力量の高さも相まって、非常にみどころのあるシーンに仕上がっていた。鈴木にとって新たな代表作のひとつになりそうな本作。2020年夏の新作モリミュでの続投も決定しており、はやくもいまから上演が楽しみである。

佐川官兵衛 役/もののふシリーズ第2弾 舞台「瞑るおおかみ黒き鴨」

ここから紹介する3作品は、いずれもほぼ同数のコメントが集まった役どころである。

まずは「もののふシリーズ」2作目として上演された舞台「瞑るおおかみ黒き鴨」の佐川官兵衛役。作・演出を手掛けた西田大輔氏のドラマティックで押し寄せる大波のような感情のうねりが、鈴木の熱さとシンクロし、まさにはまり役となった。

殺陣の手数も多く、見ごたえのある殺陣の素晴らしさに触れるコメントも多い。激動の時代を生きた武士の生き様に心揺さぶられる作品である。

役もご本人も熱くて真っ直ぐな人だから。殺陣もかっこよくて、泣き姿も死に様もかっこよくて、最初から最後まで勝吾くんだからこその官兵衛さんでした。

殺陣捌き、死に際の演技、髭と結い髪のビジュアル

見事な生き様を見せていただいた。一途に想いながらも最後まで戦い散っていったその生き様に涙なしでは観ることができなかった。

三好 役/舞台「ジョーカー・ゲーム」

舞台「瞑るおおかみ黒き鴨」と同じく西田氏が脚本・演出を担当した舞台「ジョーカー・ゲーム」では、スパイのひとり三好を演じた。この作品では、一見ひょうひょうとしていながらも、優秀なスパイという役どころを好演。

とくに初演第2幕のエピソードでは、日頃はスパイとして存在感を消しているが、死んだことで優秀なスパイとしての存在感が増す、という難しい三好としてのあり方を見事に表現していた。

スパイという無のキャラクターなのにじわじわと印象を刻み込まれそのキャラに釘付けになってしまいました。

証拠があるとわかってる時の「あるんでしょ?」がぞわっとした。得たいの知れないもの感がすごく伝わる。あと、柩(のエピソード)は基本的に死体だったけど、すごく良かった。

はまり役だったため。再演があるのであれば同じ配役でお願いしたい。

天花寺 翔 役/ミュージカル『スタミュ』

原作ファンから熱のこもったコメントが寄せられたミュージカル『スタミュ』の天花寺 翔 役では、初演・2作目に出演。

プライドの高い梨園出身の同役を演じ、渋く熱い演技以外の引き出しも見せてくれた作品といえる。歌舞伎界を背負って立つという覚悟を決めている彼の強さと、はじめて級友たちと切磋琢磨する日々への喜び。そういったものが伝わってくる演技に、原作ファンからの称賛の声が集まったのだろう。

ちょっと偉そうで、でも心は熱くていいやつな天花寺くんは勝吾くんに通じるところがある気がしました笑。愛猫タヴィアンが迷子になってしまったシーンの「Angel Lost」という曲がとても素敵でした!

初めて観た2.5次元作品、その中で一際存在感があり目が離せなかったので。終演後、すぐお名前を検索してこの役がきっかけでファンになりました。

ミュージカルスタミュで初めて鈴木勝吾さんを知りました。それまで舞台は見た事がなく、俳優さんは誰も知りませんでした。初めて勝吾さんの歌声を聞いたときはとても衝撃的でした。元々アニメの天花寺くんが大好きだったので、天花寺くんが3次元にも存在してる!と衝撃を受け、舞台の天花寺くんと演じている勝吾さんも大好きになりました。

シンケンジャーから少年社中まで、コメントが寄せられた作品

2009年「侍戦隊シンケンジャー」での鮮烈なデビューから10年以上、歩みを止めることなく走り続けてきた俳優・鈴木勝吾。映像作品やオリジナル舞台にも多数出演してきた彼だけに、ほかにも多数の役に対してコメントが集まっている。ここからは、コメントとともにコメントがあった全タイトルを紹介していこう。

谷 千明 役/侍戦隊シンケンジャー
元気をもらえるから。辛い時に彼をみると頑張ろって思えるから

月宮翔太 役/古代少女隊ドグーンV
反抗期でピュアな役が可愛かったから

レイ 役/コーサ・ノストラの掟
キャラクターもストーリーも最高に良かった!!もう一度見たいけど見れないので特に思いがあります

西尾 錦 役/舞台 『東京喰種トーキョーグール』
主役ではないのにあの存在感!鈴木さんの人間味溢れる演技には衝撃を受けました!

ルパン 役/パラノイア★サーカス
DVDではありますが、初めて勝吾さんの舞台演技を見た役でもうとーーーってもチャーミングで美しくキラキラと夢のようで反則技のようなその様に惹かれたため。

マクベス 役/少年社中×東映 舞台プロジェクト『ピカレスク◆セブン』
良心を曲げてしまうような苦しい過去故に悪へと堕ちて行ってしまったキャラクターをあくまで極悪人なのに見え隠れする悲しみを見事に演じ切っていて、観ていてとても引き込まれたから

謎の男 役/少年社中『トゥーランドット~廃墟に眠る少年の夢~』
ダンディなルックス、佇まいがとても好み

テレスコープ 役/少年社中×東映『モマの火星探検記』
私は生駒里奈さんのファンなので生駒さんと共演した舞台しか観てないのですが、モマは2017年にも演じた役なのにまるで違う人が演じているように思えました。良い意味で度肝を抜かれました。他の作品もいろいろ観てみたいです。

ヘロデ・アンティパス王 役/エン*ゲキ#04『絶唱サロメ』
ヘロデ王は悪役だと思いますが、どこか憎めない人間臭さ、エロティックを感じてとても好きです。

芝居への深い思考とこだわりが築き上げる“鈴木勝吾”という唯一無二の存在感

2.5次元作品に出演した際、鈴木勝吾がよく口にする言葉がある。「この作品を通じて、原作ファンの方には舞台の魅力を、役者ファンの方には原作の魅力を知ってもらえたら」と。自分たちの演技で、作品で、そう思ってもらいたいと彼は静かに、しかし確かな熱を宿してそう語る。

自身の芝居に、架け橋としての役割も課すストイックな姿勢。そしてそこから生まれる芝居には、彼がその役を演じる意味に対する深い思考が読み取れる。緻密に組まれた役作りと、舞台のうえでの大胆でパワフルな表現の化学反応が生み出す、表現者・鈴木勝吾の芝居は、これからもさらに観客を魅了していくのだろう。

WRITTER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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