コラム

梅雨の時期にこそ観たい!雨のシーンが印象的な2.5次元作品を3つピックアップ

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梅雨の時期は意外と観劇に向いている。観劇といっても、劇場に赴くのではなく、自宅でのDVDや配信での観劇だ。

外に出るのが億劫な日は、観劇Dayとしてまだ観たことがない作品に触れてみるのはどうだろうか?

今回は梅雨にちなんで、“雨”が印象的な2.5次元作品をいくつか紹介したい。

ミュージカル『テニスの王子様』青学vs氷帝学園(全国氷帝)

「雨」「2.5次元作品」と聞いて真っ先に思い浮かべた作品がテニミュである。

テニミュといっても数多くの作品があるが、そのなかで雨によって試合が中止になってしまう……というストーリーがある。

それが全国氷帝と呼ばれる公演だ。

雨のシーンで歌われる不二周助と跡部景吾による「ヘビーレイン」は1stシーズンから歌い継がれている。

身近にテニミュファンがいれば、大雨が降ると不意に「へ~び~れ~♪」と口ずさむ姿を見たことはないだろうか?(筆者はつい豪雨の際にやってしまうタイプだ)

1stシーズンではとくに凱旋公演での不二周助役の古川雄大と跡部景吾役の加藤和樹による「ヘビーレイン」のデュエットが、その歌唱力の高さから話題となった。

そして歌い終わりに、この雨で中止となった試合に出る予定だった青春学園の黄金ペア大石・菊丸が雨の中で練習するシーンが描かれる。

この雨のシーン、本物の水を使い雨を降らせているのだ。初めてこのシーンを目にしたときの衝撃はかなりのものだった。

雨のシーンのあと休憩になるのだが、キャストはその間に服を着替え髪を乾かしヘアメイクをやり直していると言っていた。

1stシーズンでは大石が、2ndシーズンでは大石に加え菊丸も雨に打たれる演出となっていたが、3rdシーズンではプロジェクションマッピングに。

演出の変遷を楽しめるのも、シーズン化して公演が続いているテニミュならではの楽しみ方だろう。

イケメン革命◇アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のエース フェンリル=ゴッドスピード

テニミュから一転、胸キュンを楽しめるイケメンシリーズからこちらの作品を紹介しよう。

レボステこと『イケメン革命◇アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のエース フェンリル=ゴッドスピード』だ。

19世紀のロンドンを舞台に、ヒロインのアリス(竹内夢)がクレイドルという魔法が発展したもう一つの世界に迷い込んでしまい、そこで黒の軍のエース・フェンリル(宮城紘大)と恋に落ちてしまう……というストーリー。

イケメンシリーズなのでもちろん恋模様が描かれるのだが、クレイドルでの黒の軍と赤の軍の覇権争いや裏で手を引く黒幕の組織なども登場し、アクションも見応えがある作品だ。

次の満月の日、つまり1ヶ月後まで元の世界に帰れないアリスのために、フェンリルは最高の思い出をつくってあげようとクレイドルのあちこちにアリスを連れ回す。

そんな平和な日常のシーンのなかに、雨の日が登場する。

憂鬱な気持ちになってしまう雨の日も、傘をさして2人で出かければ最高にハッピーになれる。

そんな気持ちを「傘ひとつの魔法」という楽曲に乗せてアリスとフェンリルが歌うのだが、相合い傘をしながら街を散策する振付や、前向きになれる歌詞がとにかく可愛いのだ。

アリス演じる竹内夢のハツラツとした笑顔に、観客まで幸せをおすそ分けしてもらったような気持ちになれるだろう。

元の世界に戻るためには“恋”という魔法にかかってはいけない。だから2人は最初に恋なんてしないと約束するのだが、それでもどうしようもなく惹かれ合ってしまうことは止められないと分かる、大事なシーンでもある。

雨の日は憂鬱で苦手……そんな人も、このシーンを観ていると「雨も悪くないな」と思えるのではないだろうか。

舞台『刀剣乱舞』外伝 此の夜らの小田原

演出という意味での雨ではないが、作品を語るうえで雨とは切っても切り離せないのがこの刀ステ特別公演、舞台『刀剣乱舞』外伝 此の夜らの小田原だろう。

2017年11月に小田原城天守閣前にて上演された、2.5次元界でも稀な野外公演である。

山姥切国広(荒牧慶彦)やへし切長谷部(和田雅成)、小夜左文字(納谷健)、骨喰藤四郎(北川尚弥)、同田貫正国(武子直輝)、山伏国広(横山真史)、日本号(成松慶彦)、博多藤四郎(木津つばさ)、ソハヤノツルキ(飯山裕太)の9振りが出陣。

しかしこの日は朝から生憎の雨。

かなり強い雨が降り続き、制作陣は直前まで演出の変更や微調整に奔走していたようだ。

雨が降るなか野外公演は幕開けとなり、濡れた足元と息が白くなるほどの寒さという過酷なコンディションのなか小田原を舞台とした物語が紡がれていった。

稽古をしてつくりあげたものをそのまま上演できなかった作り手の気持ちを考えるとなんとも言えない切なさが込み上げるが、実際に歴史に刻まれてきた土地での上演はやはり他ではあじわえない時間である。

公演DVDには大ボリュームのバックステージ映像も収録されている。野外公演といういつもとは違う環境での上演に向けて、裏側にはどんな努力があったのか。

雨に濡れながら演じられた本公演の映像とともに、楽しんでみてほしい。

雨でやる気が出ない。

そんな日は、舞台の世界に入り込んでどんよりした気分を晴らしてみてはどうだろうか。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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