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懐かしい青春の記憶が蘇る。心にグッとくる2.5次元学園もの4作品

春になると街には新品の制服に身を包まれた新学生たちであふれる。フレッシュな彼ら、彼女らを見ていると無性に観たくなるのが学園ものの作品だ。

ということで、今回はテイストの異なる4つの学園もの2.5次元作品を紹介したい。

ミュージカル『忍たま乱太郎』

2010年からスタートしたミュージカル『忍たま乱太郎』、通称「忍ミュ」。ご長寿アニメ『忍たま乱太郎』を原作とした作品なので、なんとなくでも原作を知っている人がほとんどだろう。

忍術学園を舞台に、6年生を中心とした物語が展開する。現代の学園生活とは大きく異なるが、委員会活動や学校行事、先輩と後輩の関係性などはいまにも通じる部分がある。

「忍ミュ」の魅力のひとつはアクションだろう。特撮のスタントなどをおこなうJAEの俳優が多数出演していて、忍者らしい動きを再現している。

そして、なんといっても学園の生徒たちの友情と絆が熱い。普段いがみ合っていても、いざという時には助け合う、学園ものとしてのベースが活かされている。

ラストは“校歌”である『勇気100%』を会場一体となって歌えるのも「忍ミュ」ならでは。学園に入園した気分を味わえるだろう。

長く続いているシリーズなので、メインキャストも定期的に交代している。同じキャラクターでも歴代で数人のキャストがいるので、過去作を見返してお気に入りのキャストを探してみるのもいいかもしれない。

『美男高校地球防衛部LOVE!活劇!』

続いて紹介するのは、同じくドタバタ感がクセになる『美男高校地球防衛部LOVE!活劇!』。アニメがヒットし、出演声優たちを一躍有名にした作品でもある。

箱根有基役の赤澤燈、鳴子硫黄役の高崎翔太、蔵王立役の荒牧慶彦らが出演。

原作で繰り広げられたギャグにギャグを力技で被せていくテンポのいい作風を、舞台作品として昇華。なんともいえないゆるさとクセになる可愛さを凝縮した作品になっていた。

一応(?)れっきとした地球防衛部という部活動の話なので、今回は学園もの作品としてピックアップしてみた。

学校でのシーンもそうだが、放課後に温泉に集まってゆるゆると過ごしている姿なんかは特に学生の特権という感じで和んでしまう。

ゆるい地球防衛部に対して、生徒会で構成された地球征服部は高貴な雰囲気が漂う。草津錦史郎役の前山剛久や有馬燻役の伊万里有らの整った顔立ちと気品あるふるまいも、この作品に染まるとなんだか面白くみえてくるから不思議だ。

原作を知らないと少しおいていかれるかもしれないが、キャラクターたちの可愛いがたくさんつまった作品なので、ちょっとおバカで可愛い学園ものが観たいときにはおすすめしたい。

観終わった頃には、すっかりあなたもラブメイキング!されているだろう。

『學蘭歌劇 帝一の國』

古屋兎丸による人気漫画をミュージカルにした『學蘭歌劇 帝一の國』。昭和の時代、超エリートたちが集う海帝高校の生徒会長の座をかけた仁義なき選挙戦を描くストーリーで、実写映画版も話題になった。

主演の赤場帝一を木村了、その親友の榊原光明を三津谷亮、大鷹弾を入江甚儀が演じているが、それ以外のキャラクターもとにかくビジュアルの再現度が驚くほど高い。

原作の美麗なタッチに負けないビジュアルの美しさで観客を圧倒する作品である。

客観的にみているとシュールなギャグにも見えるのだが、それはすべてキャラクターたちの必死さから生まれている。大真面目に取り組んでいるからこそ、一周回って面白く感じる部分もあるが、根っこにあるのはとにかく真っ直ぐな熱意だ。

汚い手を使おうとしたりもするのだが、そこまでして生徒会長になりたい気持ちはピュアとしか言いようがない。社会人が社長の座を目指して……というのではきっとダメなのだろう。学生だからこそ生まれるドラマなのだ。

舞台版は歌劇とあってとにかく歌う。世界観に沿った楽曲ばかりなので、どこかムーディーな雰囲気が漂う。

アイドルのようにキラキラした作品とはまたちょっと違った趣向のものがいい。そんなときにおすすめの作品である。

舞台『おおきく振りかぶって』

最後に高校生らしいザ・青春ものを紹介しよう。ひぐちアサ原作の高校野球マンガ『おおきく振りかぶって』の舞台化作品である。

主人公の三橋廉役を西銘駿、バッテリーを組む阿部隆也役を猪野広樹(初演、2作目はWキャスト)が演じた。

2.5次元らしい濃いメイクはせず、セットや演出もかなりシンプル。だからこそ、ダイレクトに高校生たちの青春が伝わってくる作品といえる。

スポーツものでもあると同時に、選手たちの心情を丁寧に描いている分、人間ドラマの比重がとても大きい。

原作で感じた青春の眩しさを、舞台上に静かに再び灯してくれるような印象を抱いた。「おお振り」が青春の1ページだという読者には、ぜひ観てほしい作品である。


多岐にわたる学園もの4作品をピックアップしてみたが、気になる作品や好きな作品はあっただろうか。

気になる作品があれば、ぜひその学校の生徒になった気分で作品を楽しんでみてほしい。

WRITTER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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