ファンサ舞台の初心者に贈る、「応援グッズ」の準備を手助けするコラム第2弾。第1弾ではボタンをポチッと押せばたちまち会場を灯す光のひとつになれるペンライトについて紹介した。
第2弾となる今回は「うちわ」について紹介しよう。ペンライトはカスタマイズする場合をのぞけば、基本的に電源を入れるだけでライブシーンに対応できる。一方でうちわは事前の準備が必要になる分、初心者にとっては少しハードルが高いように感じるかもしれない。
だが、もし手元にあるファンサ舞台のチケットが前方や通路席に近いなら、ぜひうちわづくりに挑戦みてはどうだろうか。
基本的な作り方
(1)デザインを考えよう
まずはどんなうちわにしたいか、を考えよう。推しキャラの名前+ファンサ用メッセージにするか、とにかくキャラ名を目立たせたものにするか……。
「舞台 ファンサ うちわ」などで検索すると、歴戦の猛者たちの様々なアイディアがつまったうちわ画像が出てくるので参考にしてみよう。
文字はいざ作るぞ! となった段階で変更することもできるので、とにかくこの段階では「色」を優先的に決めておくのがいい。
黒のうちわに何色の文字を置いて、囲み文字にするなら何色で囲むのか。上記のように画像を探してイメージを膨らませてもいいし、アプリ「うちわ文字作成」や、WEB上でうちわのカラーシュミレーションができるサイトを活用するのも手だ。
色のイメージが決まれば、買うべき材料が決まる。
(2)材料を揃えよう
最近の100円均一ショップは若手俳優オタクや観劇オタクにも優しいラインナップを取り揃えている。ファンサうちわの材料もほとんど100均で揃えられるのだ。
- うちわ
- 文字用の蛍光シートやカラーボード
シンプルなうちわならこの2つとハサミや糊があれば対応できる。うちわを作る機会は今後そうそうないだろう……そういう場合はまずはこのシンプルなうちわから挑戦してみるのがおすすめだ。
裏面がシールになっている蛍光シートはとくにおすすめ。文字の形に切り取ったらあとはうちわに貼るだけなので、糊でうちわが汚れたり、使っている間に端っこから剥がれてきたりといったリスクが低い。
ただ、色展開がそう多くないので、推しキャラクターの色によっては100均では対応しきれないこともある。そんなときはハンズのような大型文具店に行ってみよう。カラーバリエーションも多く、推しにぴったりの材料が見つかるはずだ。
(3)文字を用意しよう
フリーハンドで文字を作るなら、この工程はとくに不要だ。
フォント文字を用意したい場合は、パソコンで用意した文字データをプリントアウトして使うといいだろう。
フォントサイズやうちわのサイズを考えるのが面倒! というときは、「うちわ文字作成」のようなコンビニのマルチコピー機に対応したアプリがおすすめ。アプリで文字を作成し、コンビニでA3サイズで出力。そうすればうちわサイズの文字が手に入る。
これを型紙として(2)の材料を切り抜いて、うちわに配置すれば完成だ。
もっと手軽に作りたい人へ
先程から何回か登場しているアプリを使おう。さきほどは印刷した文字を型紙として使ったが、背景や文字・画像などをすべて配置して印刷すれば、まるまるうちわの一面が印刷される。
あとはそれをうちわの形に切り取って、貼り付けるのみ。1枚の紙を貼り付けるだけなので、うちわを作る時間がなかった、急きょ観劇することになったけどうちわは持っていきたい、というときの強い味方になってくれる。
画質はそれほど良くないし、印刷しているだけなので蛍光色などの発色もやや弱め。といっても、案外遠目から見ると違和感なく普通のうちわに見えるので、強いこだわりがないならこれが一番簡単な方法だろう。
ドーム級のコンサートなどでは、たしかに蛍光色で視認性が高くないとうちわの文字をアーティストに見てもらいにくい。
しかし、ファンサ舞台での客降り(キャストが通路に降りること)時は、キャストが歩きやすいように客席側の照明がやや明るくなることが多い。さらに1メートル前後の至近距離からうちわを読んでくれるため、派手でなくても読みやすい色の組み合わせ・文字の大きさを意識するといいだろう。
推しの目に優しい読みやすいデザイン。筆者がうちわを作る際は、この点をとくに気をつけている。
手作業が苦手ならプロに任せよう
細かい作業や工作は苦手! そんな人はプロに任せてしまおう。
例えば有名なところだと専門店の「もじパラ」がある。それ以外にも、ネット上を探すと専門業者がいくつも出てくる。
文字だけを買えるところや、全面のデザイン込で納品してくれるところ。いくつかタイプがあるので、値段を考慮しつつ注文してみてはどうだろうか。
うちわで伝えたいものはひとつじゃない、奥深いうちわの世界
うちわは作品上演中に、推しへの思いの丈を伝えられる数少ないツールだ。持ち込みOKの舞台なら、ぜひ持っていきたいアイテムといえる。
推しに目を止めてもらって「好き」を伝えたい人、周りへの推しアピールとして持つ人、とにかくファンサが欲しい人。なかにはひとつの創作物として、作品の世界観やキャラクターの特徴をうちわに落とし込み、いかにあの狭い面積のなかで表現するかにこだわる職人のような人もいる。
それだけ奥深い世界なのだ。まずは手始めに1作品、うちわ持参で観劇してみよう。新たな世界が拓けるかもしれない。
ちなみにうちわはかなり大きい。普段のかばんに入らない可能性もある。大きめのトートバッグなど、うちわがしっかり入るサイズのかばんの準備も忘れずにしておこう。
広告
広告