人気作品の舞台化は、とにかく大きな話題となる。最近は、ひと月に1度は大型タイトルが解禁されて、その地に生息する住民たちに大きな衝撃を与えている。
今回はそんな大型作品のひとつ舞台「鬼滅の刃」について触れてみたいと思う。「鬼滅の刃」を知らない俳優ファン、逆に作品は知っているが役者名を見てもピンとこない原作ファンが、舞台「鬼滅の刃」に触れるきっかけとなってくれたら嬉しい。
もくじ
予習するならどこまで? ストーリーの範囲を予想
メインビジュアル解禁!作品世界観を感じさせる絵画のようなビジュアル、ぜひご覧ください! さらに本日より「少年ジャンプ+」アプリ内で、週刊少年ジャンプ定期購読者限定のチケット最速先行
の受付を開始。 チケットや公演日程はこちらより御確認ください。 https://t.co/4t1HQy47Gg #鬼滅の刃 pic.twitter.com/dZs8zURCwf— 舞台「鬼滅の刃」公式 (@kimetsu_stage) November 11, 2019
解禁された登場キャラクターを見るに、舞台化されるのは原作の1〜4巻あたりまでだろう。
愛する妹のために鬼殺隊への入隊を決意した竈門炭治郎が、2年の修行を積み、最終選別をクリアして鬼殺隊になるまでを描く序盤。修行の仕上げに欠かせない錆兎や真菰もキャスティングされている。
そして、ラスボスである鬼舞辻無惨との邂逅、さらに彼を追う珠世と愈史郎との出会いと、仲間となる我妻善逸・嘴平伊之助との再会が描かれていくのだろう。
炭治郎の最終選別の際、案内役を務めた黒髪・白髪も舞台版に「黒髪」と「白髪」として登場することからも、鬼殺隊入隊までの流れが丁寧に描かれるのではないだろうか。
これから原作をチェックするという場合は、漫画なら4巻、アニメなら14話あたりまでを予習しておくのがおすすめだ。ここまでの内容で、おそらく今回の舞台化部分がカバーできるだろう。
鬼殺隊のメインキャスト3人ってどんな人?
ここからは作品のメインとなる3人のキャラクター&キャストを詳しく見ていこう。なにも知らずに観るのもひとつの楽しみ方だが、基本情報を知っていることで楽しめる場合もある。キャラクターや俳優を知るきっかけのひとつにしてみてほしい。
竈門炭治郎 役/小林亮太
【情報解禁】舞台「鬼滅の刃」
竈門炭治郎 演じさせていただきます。
この作品に携わる全ての方への愛と、想いを背負い。彼のように、己を鼓舞し、命を懸けて、守り闘う覚悟です。
“胸を張って生きろ” あの言葉を
いつかもらえるように精一杯努めます。何卒。よろしくお願いします。#鬼滅の刃 pic.twitter.com/0snL2eTknK
— 小林亮太 (@ryotakobayashi_) October 21, 2019
竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、優しさを強さに変えて戦う家族思いの少年。強い意志を瞳に宿し、鬼に向かっていく姿が印象的だ。言動に裏表がなく、自分の思いに真っ直ぐ。ときどき、その真っ直ぐさが頑固と評されることもあるが、根の優しさから周りにもすぐ好かれる人物だ。
演じるのは、舞台初主演となる小林亮太。彼はもともと子供時代から芸能活動をしており、一時期はBOYS AND MENにも所属していた。役者を目指し上京し、「ZIP!」レポーターや「仮面ライダーアマゾンズ」に出演。
2.5次元作品ではミュージカル「忍たま乱太郎」シリーズに諸泉尊奈門役で出演したほか、舞台『パタリロ!』★スターダスト計画★などにも出演。
最近では「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageへの出演が記憶に新しい。同作では、もう1人の主人公ともいえる爆豪勝己役を熱演。彼の内側に秘めたコンプレックスと、蒸気のように立ち上がるプライドを見事な熱量で演じていた。
炭治郎は優しいがゆえに、強い。その部分を、人気作の主演という重圧を背負いながらどう演じるのか。期待が高まる。
我妻善逸 役/植田圭輔
舞台「鬼滅の刃」
善逸のビジュアルが解禁されました。そして少年ジャンプ+では別のビジュアルも公開されてます。
いろんなポーズ、いろんな表情もしっかり撮ってもらいました^ ^
お楽しみに!! pic.twitter.com/drIgDs07yk
— 植田圭輔 (@uechan_0905) October 25, 2019
炭治郎と同じ最終選別を受け合格した鬼殺隊のひとり、我妻善逸(あがつまぜんいつ)。普段は怖がりで、ネガティブなヘタレキャラ。自分が鬼を倒せるほど強いとは思っていないが、実際は眠りに落ちている間に、本来の実力を発揮し敵を倒している。ギャップが激しいキャラクターともいえる。
そんな善逸を演じるのは、植田圭輔。公式サイトで、舞台化するならこの役は自分だろうと感じていたほど、原作を読んでいるときから善逸にシンパシーを感じていたという。
彼の演技の幅は広く、これまで様々な2.5次元作品に出演してきた。「おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME〜」シリーズの松野チョロ松役、舞台「弱虫ペダル」シリーズの真波山岳役、舞台「K」シリーズの八田美咲役、MANKAI STAGE『A3!』シリーズの御影密役など、代表作を挙げればキリがない。
憑依型とでも評すべき演技で、演じるというよりもそこに「いる」という感覚を与えてくれる俳優のひとりだ。原作ファンだという彼が、漫画を読みながら「演じるなら自分」だと感じた役こそが善逸である。おそらくステージ上で、見事にヘタレで、見事にかっこいい。そんな善逸の姿が観られるだろう。
嘴平伊之助 役/佐藤祐吾
舞台「鬼滅の刃」
伊之助と善逸、二人のビジュアルが解禁されました!
猪の頭のクオリティが凄かった…✨
肉体も衣装!引き続き身体作り頑張ります。 pic.twitter.com/pIkVcKZgnq— 佐藤 祐吾 (@satoyugodesu) October 25, 2019
もう1人の同期の鬼殺隊で、ともに行動することとなる嘴平伊之助(はしびらいのすけ)。猪の頭皮を被っており、常に上裸の彼は、見た目通りの野生児だ。山の中に捨てられ猪に育てられた、非常に好戦的な性格をしている。猪の被り物のなかの素顔は、女性と見間違えるほどの端整な顔立ちで、鍛え抜かれた体や粗暴な言動とのギャップが大きいキャラクター。
猪を頭に被り、インパクト大な伊之助を演じるのは佐藤祐吾。声優・俳優として活動している人物だ。俳優としては、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの木更津淳・木更津亮役で一躍有名に。2016年のライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」ではロック・リー役、「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageでは上鳴電気役を好演。
佐藤は、身体能力の高さを感じさせる役を演じることが多い。特技のダンスや剣道を通じて培ってきたものを、いかんなくステージ上で発揮している。猪突猛進で爆発力のある伊之助を演じるうえで、彼の身体能力は大きな武器になるだろう。
実力者で築く舞台「鬼滅の刃」の世界
今回は泣く泣く絞って、鬼殺隊として活躍していくこととなる3人を紹介した。これ以外のキャストも、もちろん「観たい!」と思わせるキャスティングである。
柱のひとり冨岡義勇は、THE CONVOYメンバーになるほどのダンスの実力とアクロバットを得意とする本田礼生。涼し気な目元が印象的な愈史郎は、人間離れしていると感じさせるほど整った顔立ちの佐藤永典。最大の敵・鬼舞辻無惨は、ミステリアスを身にまとうのがうまい佐々木喜英、などなど。
ここで語り尽くせなかった各キャストの魅力は、ぜひ劇場で、その目で確かめてみて欲しい。
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