コラム

高崎翔太が演じた「ベストキャラ」は?キャラクターに“リアルな生き様”を生み出す実力派【誕生日アンケート】

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屈託のない笑顔で観客のハートを撃ち抜く俳優のひとり高崎翔太。

天真爛漫な言動で共演者やファンを魅了していく彼は、2019年9月21日に31歳の誕生日を迎える。

年齢不詳な少年のような笑顔を浮かべながら、したたかな演技プランで多彩な役を演じる高崎の魅力を、ファンはどう捉えているのか。

事前にTwitterで実施したファンアンケートの結果をもとに、その魅力を紐解いていこうと思う。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

松野おそ松役/舞台「おそ松さんon STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~」

圧倒的なハマり役だと感じているファンがとても多かったのが、この松ステのおそ松役だ。

翔太くんがほんとうに楽しそうで、高崎翔太そのものなのにちゃんとおそ松で、ほんとにぴったりな役だと思うから。

素の翔太くんという感じがするから。翔太くんスマイル満点でひたすらに可愛いし、弟達との仲良しが溢れてて素敵です。
ぶっとんでるのに、締めるとこ締めて、ちゃんと信頼されてるところがまさに翔太くん!!

伝え聞く普段からのエピソードがおそ松過ぎて、高崎翔太と書いて松野おそ松と読むと思います。

翔太くんを好きになるきっかけになったキャラクターだから

今回のアンケートでは回答の半数以上がこの役に集中していた。

2008年にテニミュ青学5代目の菊丸英二として俳優デビューしてから10年以上。

高崎は、次々上演される2.5次元作品をはじめオリジナル舞台や映画にもたくさん出演してきた。

それだけ、「1番好きなキャラクターは?」というアンケートの回答にも選択肢があるということだ。

そのなかで、圧倒的な支持を得ていたおそ松役。この役がいかにファンの目に魅力的に映っているかが分かる結果である。

原作人気が高く松ステ自体が大きな注目を浴びている点も、回答が集中した理由にあげられるだろう。

しかしそれ以上に、“まるでリアルおそ松さんみたいな高崎翔太が演じたおそ松さん”に魅せられたファンが多いことが、寄せられたコメントから透けて見えてくる。

ときにただの高崎翔太のように感じられるシーンも多い。

だが、次の瞬間スッとキャラクターが浮かび上がってくるような演技を繰り出し、観客は右ストレートを喰らってKO負けしてしまうのだ。

高崎の演技は実に絶妙である。

コメディ作品だから許される「高崎本人がやりそう」という演技に加え、ちょうどいい塩梅で「このキャラクターならやりそう」とファンが唸るようなキャラクター性を入れてくるのだ。

2.5次元作品の醍醐味である、キャラクターを“リアル”の次元に引っ張り出し表現する、という部分がとてもうまいのだと筆者は感じている。

ツクヨミ役/舞台『アマテラス』

松ステ初演が2016年。そしてその翌年に上演されたのが少年社中の第33回公演『アマテラス』だ。

演技がとても輝いていたから

おそ松さんで高崎翔太さんを知り、その後初めて観させて頂いたストレート舞台でした。
ご本人もコミカル・ファンキーな所があり、明るい笑顔を見る場面が多い高崎さんですが、本作品では一転。あまり観ることがない影側、クールな高崎翔太さんの役柄を観る事が出来、それがとても素晴らしかったので、観た時の光景がずっと目に焼き付いて離れません。
観たことのない高崎翔太さんのファンの方、そうではない方でも一度は観て頂きたい作品・お役柄です!

2.5次元キャラクターではないが、高崎が近年演じる役としては珍しくクールな役どころである。

コメントにも観劇をおすすめする内容があるが、松ステと続けて公演DVDを観ると面白いかもしれない。

とくにギャップに思わずときめくという方は、心の準備をしてから観ることをおすすめする。

珠玉のコメントを一挙に紹介

高崎の出演作の多さについて先ほど触れたが、その影響だろうか。

圧倒的に回答が多かった松ステをのぞいては、意見がバラけたのが印象的な結果となった。

果たしてどんなキャラクターが回答に登場したのか。その一部を紹介していこう。

白石緋色/舞台「HARD TO HOLD」シリーズ
綺麗な所、ふとした時の可愛らしさ

テニミュに出演している時期に、ゴールデンペアの相棒・大石秀一郎役の辻本祐樹とともに出演した作品だ。

仄暗いミステリアスな作風を得意とするBe With プロデュース作品で、当時は斬新だったWエンディング形式で上演された。

池袋シアターグリーン BASE THEATERという70席ほどの狭い空間で、客席まで不思議な世界に連れ去られるような感覚に陥る作品だったと記憶している。

高崎が演じた白石緋色は、謎の多い死を遂げた高校生。

儚く可憐な雰囲気が印象的なキャラクターだ。

東武東上線・信越本線役/ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』シリーズ
原作を超える勢いのぶっ飛び方なのに世界観を壊さない加減で新しい可能性を感じた

鉄道擬人化作品、鉄ミュ。高崎はオレンジのつなぎが目立つ東武東上線役と、マフラーがトレードマークの信越本線役を演じた。

作品自体がいい意味で自由奔放な鉄ミュ。勢いがあり、まるで鉄道のように駆け抜けていく姿は、どこか高崎自身にも通じるところがあるような気がする。

トークショーやイベントなどで目にする高崎は、自由人で独自のペースを持っているようなところが見て取れる。

その“自由”が鍵となり、鉄ミュはより高崎の魅力を引き出してくれるのかもしれない。

瀬名泉役/『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』
原作を忠実に再現していて、本当に存在しているみたいでした

鉄ミュでは先輩たちに囲まれてかわいい弟分のような立ち位置だったが、このあんステでは先輩として後輩たちを引っ張っていた姿が印象的だ。

舞台経験が少ないキャストもいるなか、人数の多い座組を高崎はときに厳しく、ときにおおらかに支えていたのだろう。

キャスト変更も多い世界ではあるが、ぜひ続投してほしい役のひとつである。

山崎烝役/ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ
なんとも言えない格好良さ!

最後に紹介するのは薄ミュの山崎烝役。ライブ公演も含め、3年間で6タイトルに出演した。

高崎が演じた役のなかでも、付き合いの長いキャラクターといえる。

彼は明るいキャラクターを演じることがどちらかというと多い。

クールで芯の熱い山崎烝役はほかではなかなか観られない役どころとあって、公演DVDをぜひ一度観てほしいシリーズである。

くりっとした可愛らしい瞳が鋭い眼光を放ち、相手を見据える姿は「かっこいい」の一言。

高崎の男らしさを存分に楽しめるはずだ。

キャラクターに“リアル”を与える高崎翔太

誕生日のお祝いにかえて、ファンの熱い思いをまとめたが、いかがだっただろうか。

漫画家のなかには、「キャラクターが勝手に動いて話を作ってくれる」という表現をする人がいる。

筆者は彼の演技を観ていると、この言葉が脳裏をよぎるのだ。

高崎は演じるキャラクターの“リアルな生”を感じさせる演技をして、「このキャラクターが生きているなら」という世界を観せてくれる。

31歳となったこの1年も、新たな役や作品に出会った分だけ、そのキャラクターの人生を描き出してくれるのだろう。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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