コラム

瀬戸祐介が演じた「ベストキャラ」は?幅広い演技力に脱帽【誕生日アンケート】

広告

広告

「え!? この人がこの役演じてたの!?」観劇後、その人が演じていたことを忘れてしまうくらい、役によって別人に見える俳優がいる。

筆者が思うに、今回取り上げる瀬戸祐介もそんな俳優のひとりだろう。

2019年をざっと振り返るだけでも、舞台『機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build』のパトリック・コーラサワー役、「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageのイレイザーヘッド役、斬劇『戦国BASARA』天政奉還の明智光秀/天海役と、まったく違ったタイプのキャラクターの名前が並ぶ。

今回は誕生日を記念して実施した「瀬戸祐介が演じた1番好きなキャラクター」ファンアンケートの回答とともに、彼の演じた魅力的なキャラクター・作品を紹介していきたい。

ファンから寄せられた熱いコメントともに、ぜひ楽しんでほしい。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

鳳長太郎役/ミュージカル「テニスの王子様」

瀬戸祐介の舞台デビュー作がテニミュである。1stシーズンの全国氷帝戦から、鳳長太郎役として出演。

瀬戸祐介を知ったきっかけ、最初の作品としてファンにとっても思い出深い作品なのだろう。

初めて瀬戸祐介さんのお芝居を観たのが鳳長太郎だったから。当時中学生~今まで、これからもずっと応援し続けるきっかけになったから。

当時のことを説明するのはなかなか難しいのだが、1st全国氷帝公演はちょっと変わったシステムで上演された。

主人校である青学は4代目と5代目がWキャスト体制で出演し、対戦校である氷帝には氷帝Aと氷帝B、さらに凱旋キャストという3パターンのキャストが存在していたのだ。

この凱旋キャストでは、いわゆる初代氷帝と呼ばれる面々が再集結を果たした。

数年来の絆ができあがっている初代氷帝の輪の中、ひとり新キャストとして凱旋キャストに加わることになったのが、鳳役の瀬戸であった。

初舞台にして、ファンから絶大な支持を得る凱旋キャストに加わること。それは計り知れないプレッシャーだっただろう。

しかし、公演が終わってみれば、瀬戸は初代キャストにもファンにも「愛される存在」となっていた。

以降、さまざまな作品で彼を見かける度、そこにはやはり愛されている瀬戸が存在しているのだ。

同業者に愛される彼は、同時に芝居への愛も人一倍持っているのだろう。それゆえに、芝居が好きな人たちに大切にされているのだ。

パトリック・コーラサワー役/舞台『機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build』

冒頭で触れたこの役にもコメントが寄せられていた。

めちゃくちゃハマり役!最高だった!

ソレスタルビーイングや地球の各勢力が激しく争い合う本作。

扱うテーマが重いこともあって、作品に漂う空気もどちらかというと重い作品である。

瀬戸が演じるパトリック・コーラサワーは、重い空気を随所で切り裂く“エース”として大活躍していた。

原作のコーラサワーがそうであったように、戦闘時以外は軟派な言動が目立つが、いざ戦いとなれば軽口を叩きながらもエースパイロットの名にふさわしい活躍をみせていたのが印象的だ。

舞台『機動戦士ガンダム00』は続編の上演が決定している。原作の流れを考えると、次回作にもコーラサワーは登場しそうだ。まだキャストは発表されていないが、ぜひまた舞台で観たいと思う役である。

1人2役!正反対のキャラクターを劇中で演じ分けるトリッキーな演技力

今回コメントが寄せられたもののなかに、瀬戸が1人2役を演じている作品が2作品あった。

1人2役を演じること自体、そう多いことではないと思う。しかし彼の場合は1人2役、それも正反対の役どころを演じている。

まずはこちら。

明智光秀・天海役/斬劇『戦国BASARA』

独特なキャラクターにも関わらず、話し方や細かな動きまで本当に再現率が高い!瀬戸さんのお芝居の幅の広さに感動します。

最初に瀬戸さんを見た作品でとてもお似合いでした

この作品における明智光秀は、快楽殺人者的な一面を持つ狂人である。一方、天海というキャラクターは僧侶だ。

天海の正体は明智光秀なのだが、劇中ではスイッチをパチリと切り替えたかのように天海から明智光秀へと豹変した。

その変貌ぶりは圧巻。見た目はほとんど変わらず、まったく違う性質を持つ人物を演じてみせたのだ。

2作品目はこちら。

本田章太・高天原蒜山役/學蘭歌劇「帝一の國」

本田くんとのギャップ!リアル蒜山でかっこよすぎた

學蘭歌劇「帝一の國」では、同じ1人2役でもまったくの別人を演じている。

初演では主人公の1学年上の先輩、本田章太を演じた。同級生たちにも馬鹿にされるほどおどおどした、自己肯定感の低い気弱なキャラクターだ。

続く第二章では、この本田役に加えて高天原蒜山役を演じた。

この蒜山は野心家が集まる海帝高校においても目立つ、筋金入りの野心家。宗教団体の教祖の息子であり、大きな野望を胸に校内で暗躍する役どころだ。

両極端のキャラクターを演じるのは、容易ではないだろう。

しかし、なんなくこれをこなしてみせる瀬戸祐介は、間違いなく引き出しの多い役者といえる。

しなやかに演じ分ける姿を観ていると、次の作品ではどんな姿を観せてくれるのだろうと楽しみが膨らむ。

次はどんな姿? 期待のハードルを高く飛び越えていく瀬戸祐介

舞台に立っている時間はもちろん、観る前から期待でワクワクさせてくれる俳優・瀬戸祐介。

彼は2019年9月13日の誕生日で34歳を迎える。年齢を重ねることで、ダンディな役どころなど、さらにその演技の守備範囲は広がっていくだろう。

これからどんな“新しい瀬戸祐介”に出会えるのか。まずは年末出演が決まっている舞台「憂国のモリアーティ」に期待したい。

広告

広告

WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

このライターが書いた他の記事も読む