コラム

植田圭輔の熱量に震えた、アクションが光るあの役がトップに【誕生日アンケート】

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役に魂を持っていかれてしまうのではないか。舞台を観ていると、ときどきそんな心配をしてしまうほどの熱量で演じる役者がいる。

2019年9月5日に30歳の誕生日を迎える植田圭輔も、そんな役者の1人ではないだろうか。

今回はTwitter上で事前に実施したファンアンケートの結果とともに、彼の魅力を紹介する。

人気キャラクターを多数演じている彼のファンが選ぶ「好きなキャラクター」には、いったいどんな役が入っているのか。

予想しながらぜひ楽しんでもらいたい。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

中原中也役/舞台「文豪ストレイドッグス」

小柄だが体術を駆使し高い戦闘力を誇るポートマフィアの幹部・中原中也が、今回のアンケートでもっとも多くの支持を得ていた。

文豪ストレイドッグスの双黒が好きで、舞台で汚濁のシーンを完璧に演じている植田さんは圧巻です!

元々大好きなキャラで期待が大きかったのですが、完璧に再現されていてすごいと思ったからです。

元からアニメの中也が好きで、以前から植ちゃんの事は知っていたのですが、文ステの中也を観て2.5次元舞台やその俳優さんを好きになりハマりました。舞台の中也も良いなと、好きなキャラが更に大好きになりました!植ちゃんに出会って、舞台という素敵なものに出会わせてくれて感謝してます!

他のキャラももちろん好きですけど、背が小さくてでもカッコイイ、チビかっこいいの代名詞な中原中也はチビかっこいい植田さんにピッタリすぎます!佇まいやアクション、ファンにはたまらないです。

アンケートで集まった他のキャラクターに比べて、原作ファンからの声も多かったのが印象的だ。

メディアミックス展開のひとつに位置づけられる2.5次元作品。舞台を介して、原作ファンや俳優ファンがそれぞれの良さを知っていく機会でもある。

その際に欠かせないのが、ファンを魅了する演技である。

今回集まったファンの声を眺めていると、彼の演じた中原中也が“舞台版中原中也”として完成度の高いものだった点がよく伝わってくる。

中原中也は初演にも登場するが、おすすめはやはり3作目の舞台「文豪ストレイドッグス 三社鼎立(さんしゃていりつ)」だ。

同作では、「双黒」コンビと呼ばれる中原中也と太宰治(多和田任益)の活躍が観られる。

1作目ではあまり出演シーンがなく「物足りなかった」と感じた中原中也や植田のファンも、この双黒コンビのシーンで作品への満足度が一気に上がったのではないだろうか。

マフィアであり、異能使いで、とにかく強い。

植田が演じるキャラクターに付随することが多い「かわいらしさ」とは一線を画す役どころとあって、ファンにとっても“新たな演技の幅”に出会えた作品なのではないだろうか。

八田美咲役/舞台「K」

冒頭に述べた全身全霊の演技を、色濃く楽しめるのがこの八田美咲役である。

植田さんを好きになったきっかけの役で、植田さんにもハマってると思うキャラクターだから

舞台『K -Lost Small World-』にて中学時代の八田を演じた際に見せた本気の涙が忘れられません。明るさ120%な演技の中にも八田の闇の部分をうまく表現しており、まさに「本物」と言わざるを得ない八田美咲が存在していました。誰からも愛される植田さんならではの八田美咲が大好きです。

喜怒哀楽を全身全力で表して、笑って泣いて一瞬で表情を変える感情のオバケ。歌って踊って走り回って、すべての表情と魅力が詰まった素晴らしい役でした。舞台にいる間中、休むことなく八田美咲でした。本当に植田くんがやってくれてよかった。感謝しかありません。

主演作となったロスモワこと舞台『K -Lost Small World-』への熱いコメントが多数寄せられていた。

彼が演じた八田美咲はスケボーに乗って金属バット片手に相手につっかかっていく、熱くて単純で仲間思いの青年である。

全身で感情を表現する役どころがハマり役だったという声も多く、舞台のうえから伝わってくる熱量で心震える体験をしたファンが多いことが分かる。

感情を表に出すキャラクターというのは、一見単純なようで奥が深い。

見えている感情の裏側に、誰しも見せていない感情も持ち合わせているからだ。

八田役で観せてくれた演技も、ストレートに受け取れる“表”の感情の部分と、その陰に隠れている“裏”の感情が巧みに表現されていたように思う。

残念ながらシリーズ最新作ではキャスト変更となってしまったが、ロスモワという八田美咲の物語を劇場で観られたことは、ファンにとっても大きな宝物になるだろう。

ハイネ・ヴィトゲンシュタイン役/王室教師ハイネ-THE MUSICAL-

「王室教師ハイネ」は先にアニメ化が発表され、その後アニメと同じキャストでミュージカル化が決まった作品だ。

この作品で、植田はアニメ&舞台のW主演を担った。

「王室教師ハイネ」で初めて植田圭輔さんを知ってファンになったので選びました!

植田さんを初めて知ったきっかけでもあり、ハイネ先生の言葉と植田さんの演技がとても心に響くので大好きです

すごく悩んだのですが自分がファンになったきっかけの作品です。

声優と舞台キャストが同一だったことで、この作品をきっかけに2.5次元作品に触れたファンも多いようだ。

2次元から2.5次元に行く際、ネックになるのが「声」と「ビジュアル」である。そのネックを感じることなく楽しめる作品として、原作ファンにも広く受け入れられた作品といえる。

また、SNSやトークショーなどでの言動からは、植田の非常に負けず嫌いでストイックな一面が見え隠れする。

その部分が演じたハイネとも通じており、より多くのファンの記憶に残っているのだろう。

真波山岳役/舞台「弱虫ペダル」

ペダステでは箱根学園のクライマー真波山岳を演じた。

原作からの推しです。植田さんは、普段のぼんやりした真波と、レース時のキレッキレの真波の落差を見事に演じてくださったので!

インターハイ1日目を描いた舞台「弱虫ペダル インターハイ篇 the first result」の時点から、真波山岳が一番活躍するインターハイ3日目を見据えたお芝居をされていて、その細やかなお芝居に観劇した時とても感動したので。3日目の「the winner」での集大成のお芝居も本当に素晴らしかったです。

笑顔が天使なところと真剣なときの目つきが役そのものだった。

アンケートにもある通り、普段のふわっとした真波と、レースでみせる人が変わったような姿のギャップが魅力的な役どころだ。

先程のハイネの話とも通じるが、中性的で柔らかな雰囲気とは裏腹に人一倍ストイックな植田自身のあり方が、役にも色濃く反映されている。

また、ペダステは2.5次元作品のなかでも屈指の運動量を誇る作品だ。

全力でペダルを回し、ケイデンスを上げ、ゴールを目指す姿は、観ているだけで息苦しさを感じるほど。

そんな文字通り“力の限り”を出し切る姿は、観ている者に大きな感動を与えている。

幅広い役に支持集まる、植田圭輔という役者の底知れぬ可能性

2.5次元作品に長い年月携わっているだけあって、アンケートにも多様なキャラクターが名前を連ねた。

それぞれ、ファンの声をいくつか紹介しよう。

日本役/ミュージカル「ヘタリア」割烹着姿で踊る植田さんの姿はまさに日本そのもの。喋り方も動きも仕草も日本さん。アドリブも面白くてとても素敵な日本さんでした。シリーズが終わってもずっと好きです。

御影密役/MANKAI STAGE『A3!』いつも寝ているキャラなのに、表情や動き、声などで密くんらしさがとても出ていたから。あと、劇中劇のギャップが素晴らしかった。

松野チョロ松役/舞台「おそ松さんon STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」ツッコミが光っていた!植ちゃんなくして成り立たない舞台

ヒロキ役/舞台「pet」どんな役でもナチュラルに演じてらっしゃると感じていて、そこが魅力的で大好きなんですが、その中でも一際、色んな心の動きを繊細に、時には爆発させて表現されていて、物凄く作品に引き込まれました。

これ以外にも、舞台「火花」の徳永役、舞台「ミラクル☆トレイン」の汐留行役、また舞台ではないが「戦国鍋TV 〜なんとなく歴史が学べる映像〜」に登場したアイドル・ももいろゴタイローのトシリン(前田利家)役といった意見もあった。

「1番好きなキャラクター」としてこれだけの役が挙がり、さらにどれか1つに集中することなく意見がバラけていた。

それこそが、植田圭輔という役者が紡ぎ出した世界の広さ、深さを代弁しているのだろう。

世間一般では「30歳」はひとつの節目となる。この節目を迎えた彼が、今後どんな飛躍をみせてくれるのか。これからもますます目が離せない。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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