コラム

大河元気といえば…?「パワフルで熱い」あの役が1位 ファンアンケート結果発表

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2019年8月26日で32歳の誕生日を迎える大河元気。

ここ数年で彼の名前を知ったという人は、声優のひとりとしてその名前を知っているかもしれない。

もともと俳優としても人気を得ていた彼の活躍の歴史を振り返りつつ、その魅力に迫ってみたい。

Twitter上で実施したファンアンケートに届いた、ファンからの熱烈なコメントもお楽しみに。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

切原赤也/ミュージカル『テニスの王子様』

俳優時代の彼の出世作といえるのが、テニミュの切原赤也役だろう。

今回のアンケートでも、もっとも多くのコメントが寄せられていた。

とにかくパワフルで熱くて、凄かった。
赤也に対する愛情とこだわりを、演じる役者さんから感じられたのが嬉しかったです。

何十年経とうが色褪せない大河元気さんの切原赤也。
動きが表情が性格が……赤也本人としか思えません。

大河元気さんを知った作品で、その演技力に『赤也が生きている!!』と大きな衝撃を受けました。

この切原赤也役で大河元気に魅せられてファンになった、という人がとても多いのが印象的だ。

大河がテニミュに出演したのは2006年から2010年にかけて。

2006年の関東立海から数えると、今年ですでに13年が経過している。

インパクトに残った作品・役どころはいつまでも鮮明にファンの記憶に残る、ということなのだろう。

切原赤也といえば、試合中にデビル赤也になってしまうという特徴がある。

普段は小生意気だけど可愛らしいところもある後輩といった雰囲気だが、デビル化すると一転、文字通り悪魔のような狂気に満ちた表情で対戦相手を追い詰めていく。

その演技がハマったからこそ、いまおなお彼の切原赤也はこんなにも愛されているのだろう。

祗王夕月/舞台『裏切りは僕の名前を知っている』

テニミュへの出演が一段落した2011年以降、主演を務めた舞台『裏切りは僕の名前を知っている』シリーズが3作上演された。

主演作ということもあり、この作品にも複数のコメントが寄せられたので紹介しよう。

自然な演技も迫力ある演技も1つの舞台で沢山の感情を爆発させて演技しているのが凄く印象的で凄かったです。
笑ったり焦ったり泣きながら叫んだり悲しんだりとほんとにコロコロ変わっていて祗王夕月くんそのものでした

あの独特の中世的なキャラクターを見事に表現していたし、非常に可愛らしく、魅了されたから。

自分を犠牲にしてまで仲間を救おうとする仲間想いの夕月を原作に引けを取らず演じてくださったから

大河が演じたのは、祗王夕月という特殊な能力を持つ青年である。

耽美な世界観のなか、前世や生まれ持った能力に翻弄されながらも、仲間のために戦う祇王を熱演。

前述したテニミュではデビル化した際の印象が強かった大河だが、この裏僕で演技の引き出しの多さを存分にみせてくれた。

主演作がシリーズ化するというのは、ファンにとっても嬉しいことである。

そういった意味でも、ファンにとって思い出深い作品になっているのだろう。

森園億人/學蘭歌劇 『帝一の國』

2.5次元作品では、一番最近出演していたシリーズがこの學蘭歌劇 『帝一の國』だ。

主人公の1学年上の先輩で、秘めた闘志を持ちつつもニコニコと温和な笑顔を浮かべている森園億人役を演じた。

普段の元気くんとは全く違うのにハマリ役!
穏やかで可愛らしい中に隠された芯の強さと怖さが絶妙。
感情が瞳から伝わるところも好きでした!

原作から出てきてその場で生きてる感じがすごい。所作が綺麗過ぎる。男子高校生役なのに女帝のような麗しさ

クールで本性をなかなか見せない森園先輩。
一見温厚だが、メガネの奥に光るあの闘志は大河さんにしか演じられないと思います。
はじめて勝負に敗れた時の悲痛な叫び、圧巻です。

初めて観た大河さん。
姿かたちはもちろん発する声も本物の森園先輩なんじゃないかというくらいハマっていてもう一度会いたいと願うキャラです。

ファンからも、負けず嫌いな部分の再現性の高さにコメントが集まっていた。

またこの『帝一の國』は、原作の耽美な美少年たちがそのまま出てきたようなキャラクタービジュアルの完成度の高さも話題となった作品である。

大河の演じた森園億人も、原作で1・2位を争う美少年キャラクターだ。

この美少年を表現するのに、彼の相手を射抜くような大きな瞳が存分に活かされた役ともいえるだろう。

森園億人は、さらにいろいろなフェティシズムがつまった役どころでもあった。

まず第1にメガネ。

黒縁のメガネをクイッとする瞬間や、レンズの奥で静かに闘志を燃やしているシーンがたまらなかったというファンは多いだろう。

第2に美しい手の所作である。

アンケート結果にもあったように、「美少年というよりも美少女と形容したほうが正しいのではなかろうか?」と一瞬脳みそが混乱してしまうほど、森園先輩の指先の表現が美しかった。

もしこれからDVDなどで鑑賞するという人は、指先まで目を離さないようにしてほしい。

声優としての大河元気

2016年以降、声優活動がメインになっている大河元気。

今回のアンケートでも、声優として演じたキャラクターへの熱い思いが届いていた。

『B-PROJECT』の野目龍広。
先日行われた「スパークルパーティ」では舞台で培われたダンス力がSEを使用した独特の音楽を用いて発揮されていました。
また同ライブではおそらく最も激しいダンスを行なったにも関わらず息切れをほとんど見せない歌声も素晴らしいものでした。

太陽の王子、緋室キラ!頼れるけどちょっとおバカなお兄さん。
百戦錬磨の甘いボイスはもちろん、ライブでガンガン踊る姿!キラくん本人にしか見えません…。

『MARGINAL#4』のアイドル緋室キラと、『B-PROJECT』のアイドル野目龍広などへのコメントが寄せられた。

昨今、声優もライブイベントでは歌って踊る場が増えている。

そういった場では、やはり舞台を経験してきたうえにダンスも得意な彼の存在感は抜群だ。

声だけでなく、パフォーマンスでもファンを魅了できるのは、声優・大河元気の強みのひとつといえるだろう。

次はどんなキャラクターに命を吹き込むのか、楽しみは募るばかりだ。

ストレートな表現でファンの心を鷲掴みにする大河元気

大河元気のSNSをのぞいていると、時折得意のイラストと愛猫なんこつの近況が流れてくる。

彼はテニミュ時代から、ガンプラやイラスト、アニメ、ゲームといったものへの愛を、まっすぐな言葉とともに隠すことなく披露してきた。

彼の演技にも通じる、この飾り気のないストレートな表現が、舞台でも声でも嵐のように多くの人の胸をかき乱すのだろう。

俳優として声優として、これからどんな演技で感情を揺さぶってくれるのか。

32歳となった大河元気のこれからに期待したい。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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