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【漫画原作まとめ編】2.5次元舞台・ミュージカルで実現性の高さに感激したキャラクターは?

Twitter上で実施した『「実在した!」と感じた2.5次元キャラアンケート』の回答を紹介するコラムもいよいよ第4弾。今回は漫画原作作品に登場するキャラクターを取り上げる。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

太宰治(舞台「文豪ストレイドッグス」)

異能力バトル漫画「文豪ストレイドッグス」の太宰治(演:多和田任益)には、キャラクターの多面性を感じたという声が集まった。

やはりビジュアルが完璧ですが、それ以上に中身の演技。おちゃらけた雰囲気からシリアスな雰囲気に変わる瞬間の空気感。

舞台第一弾で存分に国木田クンを振り回しまくった鋼の精神や、第二弾で魅せたお茶目とシリアスの落差の大きさ。CV宮野真守のアドリブ多めのむちゃくちゃテンションを体現できる人間がいるとは思わなかった。

登場シーンから立ち振舞いすべてですが、声や見た目、スタイリッシュな場面だけでなく、2次元でしか有り得ないと思っていた表現(ギャグシーンの腕がぐねぐねに波打つ様子など)を完全再現していたところに度肝を抜かれました。

また、「足の長さが2次元だった」と漫画そのままのビジュアルに言及するコメントも多く、上演前のビジュアルと上演中の演技とで2度推しを感じた人も多いのではないだろうか。

セバスチャン・ミカエリス(ミュージカル「黒執事」)

完璧な執事と悪魔という2つの顔を併せ持つセバスチャン・ミカエリス。

1作目の「音楽舞闘会 黒執事 〜その執事、友好〜」から3作目となる「ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス-」初演に出演した松下優也演じるセバスチャンへのコメントはこちら。

千の魂編とリコリス編のエンディング暗転前の一瞬の悪魔の表情がまさにセバスチャンでした。今も忘れられません。

また、「ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス-」2015年版からセバスチャンを引き継いだ古川雄大にも回答が集まった。

舞台冒頭の悪魔の呻き声、そして漫画のような頭身、一音一音明瞭な歌やセリフの中に独特な色気のある声色。なによりもシエルに跪く際の燕尾服の完璧な捌き方。すべてがセバスチャンは生きていると思いました。

舞台上でのバトルや物腰

悪魔というキャラクターの表現に言及する回答が多く、人ならざるものを見事に演じたところに、両キャストともファンを惹きつけたのだろう。

イタリア(ミュージカル「ヘタリア」)

国家擬人化漫画ヘタリアに登場するイタリア(演:長江崚行)には登場シーンへのコメントが多く集まった。

初回の第一声。とにかく、声が似てる。表情の作り方や動きも含めて、天使でヘタレなイタリアがそこに居ました。

初演の第一声。声質がアニメに近く、その声も雰囲気も苦もなく素で出しているように見えて本当にイタリアだった。当時長江さんは高校生であったことにも驚いた。

最初に出てきたシーンで、動きにも声帯にもアニメのイタちゃんを感じ、何より笑顔のきらめきに原作のイタちゃんの輝きを感じた。

すでにアニメ化もされたシリーズだったが、アニメ版を見ていたファンにとってもアニメそのままのイタリアが現れたように感じたようだ。

西武多摩川線(ミュージカル『青春鉄道)』

鉄道路線擬人化漫画を原作とするミュージカル『青春鉄道』。そのスピンオフ作品「全ての路は所沢へ通ず」に登場した西武多摩川線(演:伊藤智則)には熱いコメントが届いたので紹介したい。

みんなでワイワイ話し合っているときにひとりでふらっといなくなって、自分の分だけお茶いれてきて、舞台端にちょこんと座ってひとりで飲み始めるのを見て、あまりのマイペースさに、多摩川がいる…!!と思いました。原作で初登場したシーンが大好きで、そこも舞台でみることができて嬉しかったのですが、酔い潰れてる相手にかける声が優しくて色っぽくて理想通りでした。もう、舞台に上がってくるときの歩き方からイメージ通りで、何度も読み返した漫画のコマが浮かんできたんです。それでいて、客席とのコールアンドレスポンスの時は、真面目に、でもにこにこしながらこちらを見てくれて、乗客に対してはこういう雰囲気なんだろうなあと思えました。アンサンブルの方が演じると聞いていたので、セリフ無しで背景にいるだけかもなあ…とすら思っていたのに、とんだアンサンブル詐欺に遭いました。

原作で大好きなキャラクターがそこに現れた感激がこれでもかと伝わってくる。「全ての路は所沢へ通ず」ではこれまでのミュージカルでは未登場の路線も多数登場した。次はどんなキャラクターが舞台で活躍するかも楽しみだ。

玄奘三蔵(『最遊記歌劇伝』)

大人気コミックス『最遊記』を原作とした『最遊記歌劇伝』からは玄奘三蔵(演:鈴木拡樹)への回答が多く集まった。「『実在した!』と感じたシーンを教えてください」に寄せられた回答はこちら。

シーンというか、実在を事実として実感したので、あえて言うなれば「出演シーン全て」です。

そもそもキービジュアルの時点で「ささささささささ三蔵が居るぅぅううううう」となりました。鈴木拡樹さんがデビューして間もない頃だったと思います。まだまだ2.5次元という言葉すら生まれていない時期で、私自身「漫画の舞台化??いやテニミュの真似事でしょ?」と侮っていました。が、キービジュアルを見て度肝を抜かれました。

三蔵の衣装の腰から足元に流れる布のラインを見た時

立姿から全てなので舞台上に出ているシーン全て

2008年に上演が始まり、2019年にも新作が上演された本シリーズ。鈴木も一貫して玄奘三蔵を演じてきている。他のキャラクター・キャストへの想いをコメントにも書いていただいた。

三蔵はもちろん、悟空も八戒も悟浄も烏哭も漫画からそのまま抜け出たような容姿で今となっては当時のキャストさん、現在も出演されてる鈴木拡樹さん、椎名鯛造さん、携わったスタッフの方々、そしてキャスト変更や新キャラとして出演されてる俳優さんには感謝でいっぱいです。

舞台ならではの良さがある

今回は漫画原作の2.5次元舞台キャラを紹介した。漫画原作とはいえ、舞台化前にアニメ化されるケースもあり、すでにアニメで動いて喋るキャラクターを見たことがあるという人も多いだろう。

それでも、舞台だからこそ新たに発見できるキャラクターの魅力もたくさんある。例えば衣装の質感、キャラクターの立体的な造形、細やかな表情。

今回のアンケートを経て、改めて舞台の魅力について振り返るきっかけになれば幸いだ。

WRITTER

ゆうり藍
 
								ゆうり藍
							

2.5次元舞台をはじめとしたサブカル系コラムライター。舞台遠征でも観光を忘れないくらい旅行も好き。観劇がもっと楽しくなる記事をお届けできればと思います。

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