コラム

【テニミュ入門編】ライブ公演・ドリライを1stから振り返る #キラキラミトン #おんまいうぇい

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テニミュことミュージカル「テニスの王子様」以外にも、たくさんの2.5次元作品が毎日どこかの劇場で上演されるようになった今日。

2.5次元黎明期にはテニミュを入り口に他の作品へと入っていくファンも多かったが、近年はテニミュは通っていないという人も増えたように思う。

「まだテニミュ未経験」という友人にテニミュをプレゼンする際、あなたはどのルートを薦めるだろうか?

①過去公演のDVDを貸す
②DVDのバクステを推す
③とりあえず舞台に招待する
④ドリライを先に観てもらう

いろいろなルートがあると思うが、主なものはこんなところだろうか。

15年続くコンテンツとあって、積み重ねた歴史の分だけ入り口も多方面に用意されている。

今回はそのなかから、ドリライこと「Dream Live」に焦点を当ててみたいと思う。

キラキラミトンと大量に折るサイリウム……1stシーズン

ドリライ自体の解説は不要かもしれないが、非常にざっくりと説明すると「テニミュのライブ公演」である。

年に1度、公演中に歌った楽曲や過去シーズンの楽曲をライブとして披露するのがこのドリライ。

毎回、趣向を凝らした演出や企画が用意され、笑いあり涙ありの熱いライブとなっている。

まずは早速1stシーズンから紹介しよう。

筆者は1stシーズンが2.5次元への入り口となったタイプなので、少々熱が入りすぎてしまうかもしれないが、天衣無縫の極みで「テニスって楽しいじゃん!」と広い心で読んでもらいたい。

1stシーズンはドリライのカウントが「1st」「2nd」といった表記で、1stシーズンの集大成となるラストの公演がドリライ7thとなっている。

現在のような規模感で開催されるようになったのは2007年開催の4thから。

この公演から会場がパシフィコ横浜となり、5thで初の横浜アリーナでの開催となった。

1stシーズンのドリライを象徴するのが、キラキラミトンというアイテムだろう。

キラキラミトンとは、アンコール楽曲でキャストが手につけていたキラキラした生地がついているミトンのことである。

本公演のアンコール時に登場したアイテムだが、やがてドリライの物販にも各校カラーのキラキラミトンが登場し、ファン必須のアイテムとなっていった。

アンコール曲が登場するようになったのも1stシーズンの途中からである。

「On My Way」という名曲が誕生し、アンコール曲として使われるように。

いにしえのテニミュファンが「おまうぇ~」と唐突に口ずさみ始めたら、それは十中八九「On My Way」という曲を歌っているので、そっと見守ってあげてほしい。

さらにコール&レスポンスが入ったアンコール曲「F・G・K・S」も生まれた。

「ふぁいとん(Fight on)、げっとん(Get on)、きーぽん(Keep on)、すてっぷあー(Step up)」と、キャストと一緒に声を出せる楽曲なので、1stシーズンでも屈指の盛り上がりソング。

当時はキラキラミトンを手に装着し、いまではレアになりつつあるサイリウムをポキポキと折ってドリライに臨むスタイルが主流であった。

ラストとなったドリライ7thが2009年上演なので、もう10年が経っている。

映像技術などはいまほど派手ではないが、そういった技術面での違いも楽しめるだろう。

なにより、ドリライでは唐突に公演には登場しなかったが、1stシーズンから歌い継がれている歴代楽曲が登場することが多い。

知らないよりも知っている方が圧倒的に盛り上がれる。

そういう意味でも、1stシーズンではどんなダンスや演出で歌われていたのかを知っておくと、今後のドリライがより楽しめるだろう。

カラーチェンジサインライトで新時代到来……2ndシーズン

2ndシーズンが上演されたのは2011年から2014年、この間に4回のドリライが開催された。

ルミエースやキングブレードといったカラーチェンジ対応サインライトが普及した時期でもある。

公式から発売されるペンライトもカラーチェンジ対応のものに変わっていった。

サイリウムの時代は、1本で1色しか出せないため、違う学校が登場した際にスマートな切り替えが困難だった。

しかし、カラーチェンジができるようになったことで、校歌などを歌う際の会場の一体感は1stシーズンよりもグッと高まっている。

各校カラーで染まる客席は圧巻である。

2ndシーズンではキャストとのハイタッチを促進してくれる「Jumping up!High touch!」が登場。

そしてなんといっても「テニス最高!セイヤー!」と、全力でテニミュ・テニプリへの愛を叫ぶことができるアンコール曲「WE ARE ALWAYS TOGETHER」がある。

2ndシーズンからはドリライ以外にも大運動会や映画祭といった新たな企画が登場し、ファンがよりキャストを身近に感じられる工夫がなされた。

キャストへの愛着が沸くことで、よりテニミュ自体も応援したいという循環がうまれていったのだ。

新たな時代への布石……3rdシーズン

いよいよ2019年夏から最後の試合・全国立海戦に入っていく3rdシーズン。

初演から10年以上が経っていることもあり、ある意味最も完成形に近いのがこの3rdシーズンだろう。

手探りのなか始まった1st、2周目のなかで伝統とオリジナリティのバランスを模索した2nd、それらを受けて洗練された作品へと進化した3rd、といった構図である。

3rdシーズンにはいまのところ「シャカリキ・ファイト・ブンブン」と「STILL HOT IN MY HEART」というアンコール曲がある。

これから初参加を考えているというドリライ初心者は、とにかくアンコール曲を知っておくといいだろう。

もちろん欲をいえば「THIS IS THE PRINCE OF TENNIS」の部員の名前を呼ぶパートや、各校の校歌まで予習をしておいてほしい。

確実に楽しさが倍増するからだ。

しかし、あまり敷居を高くするよりも、とにかくテニミュを体感してほしいという気持ちがある。

青春体感ミュージカルを謳うテニミュの世界に、ぜひドリライから一歩を踏み出してみほしい。

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WRITER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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