近年の「刀剣乱舞」ブームもあり、日本刀ブームやそれにまつわる武将・武士たちのブームが続いている。
歴史を扱う作品は史実をベースに作品ごとのオリジナリティが加えられているので、そういった部分が歴史好きにも刺さるのだろう。
舞台化された際も、そのキャラクターを演じるうえで、史実の勉強をする俳優も多い。
史実と原作の設定とを緻密に積み重ねた役作りで観せてくれる作品は、ひとつのセリフから受け取る感情も多く観ていてとてもおもしろい。
今回はそんな武士や武将が多数登場するおすすめ2.5次元作品をピックアップしてみたいと思う。
舞台「戦国BASARA」、斬劇「戦国BASARA」
斬劇『戦国BASARA』天政奉還
7月12日(金)~21日(日) ヒューリックホール東京
7月26日(金)~28日(日) シアター・ドラマシティ只今チケット発売中です!https://t.co/UWiPS8Wd6F#斬バサ #BASARA #蒼紅卒業 #舞台BASARA10周年
— 斬劇『戦国BASARA』 (@BASARA_st) 2019年6月4日
カプコンの人気ゲーム「戦国BASARA」を原作とした舞台「戦国BASARA」は初演が2009年に上演された。
その前にアニメ化されたことで、奇抜なキャラクター設定や必殺技、耳に残るセリフなどが大きな話題となっていた。
主人公となる伊達政宗もそのひとりだ。
「レッツパーリィ!」と英語を口にしながら、バイクのような姿の馬で現れ6刀流で戦う。
他に登場するキャラクターたちも、実に様々なデザインの武器を持ちド派手な技を繰り出す。
ゲームやアニメだから描くことができたこれらのシーンを、果たしてどう舞台で表現するのか。
注目を集めた初演は翌年に再演がすぐ上演されたことからも、好評だったことが分かるだろう。
なかでも伊達政宗役の久保田悠来の豪快かつ底を見せない演技が役に見事にハマっていた。
「レッツパーリィ」というあの名セリフを聞いて「キャラクターがそこにいる」と鳥肌が立った観客は少なくないだろう。
2016年からは斬劇「戦国BASARA」と銘打ち、より見応えのある殺陣を追求した内容へと進化を遂げている。
キャストの卒業なども繰り返しながら、2019年でついに舞台化10周年。
長年積み重ねてきたシリーズとしての確かな面白さ、そして爽快なアクション&殺陣を楽しむことができる作品である。
新作となる斬劇「戦国BASARA」天政奉還は2019年7月に上演されるのでぜひチェックをしてみてほしい。
「新撰組異聞PEACE MAKER」
本日 02/24(日) 劇場アニメ「PEACE MAKER 鐵」放送開始です!
19:00-20:00 前篇~想道~【再放送】
20:00-21:00 後篇~友命~【TV初放送】
キャスト:梶 裕貴、小林由美子、中田譲治、櫻井孝宏、山口勝平 他#ピスメ #PEACEMAKER鐵#at_xhttps://t.co/tRhwv3rSlThttps://t.co/JwvyHGFg65 pic.twitter.com/pMy8etVFGx— アニメシアターX(AT-X)公式 (@ATX_PR) 2019年2月24日
黒乃奈々絵による漫画「新撰組異聞PEACE MAKER」は、新撰組に入隊した小柄な少年・市村鉄之助と彼に関わっていく新撰組を歴史の流れに沿って描いていく作品。
主人公が入隊し少しずつ成長していく姿をオリジナルキャラクターを交えテンポよく描いていく。
一方で、新撰組が池田屋事件に突入していくまでの様子や、近藤勇・土方歳三・沖田総司といった実在した隊士たちの苦悩や葛藤も描かれている。
これまでに4度舞台化されているが、それぞれ主催が異なっておりシリーズとして成立しているわけではない。
主催によってメインに据えるキャラクターが違っていたり、原作から切り出すシーンが大きく異なっている。
2007年のブルーシャトル主催版、2009年のFREE(S)主催版はそれぞれ単独で上演されており、2011年と2012年のKnocturn主催版の2作品は同じ作品の再演として上演された。
1つの作品がこれだけ短期間で複数の主催によって舞台化されることは滅多にない。
もちろん主催が違うのでキャスティングも異なっている。
同じ原作でも制作陣やキャストが違うとこうも違うのか。
というのを実感することができる作品だ。
新撰組を描く作品なので各作品とも殺陣は見応え充分。
4つの作品を見比べることで、殺陣の見せ方の多様性も感じることができるだろう。
ミュージカル「刀剣乱舞」幕末天狼傳
「ミュージカル『刀剣乱舞』×おさいふPonta」好評につき、幕末天狼傳公演での発行は終了いたしました。次回は真剣乱舞祭 2016にて数量限定で発行いたします。チャージキャンペーンのエントリーは本日27日23:59まで! #刀ミュ https://t.co/6gNdmunXC9 pic.twitter.com/DtqW1utLTg
— ミュージカル『刀剣乱舞』公式 (@musical_touken) 2016年11月27日
最後に紹介するのは「刀ミュ」から幕末天狼傳だ。
この作品を劇場やDVDで観たことのある審神者も多いかもしれない。
2016年に上演された「刀ミュ」シリーズ2作目の演目で、新撰組と彼らの刀だった刀剣男士たちが幕末を舞台に繰り広げる物語となっている。
新撰組の武士や戦国乱世の武将たちを描く作品や、それをもとにした2.5次元作品はいくつかある。
幕末天狼傳がそれらと大きく違うのは、なんといっても刀剣男士という存在がいることだ。
人ではなく日本刀だった彼らを通して観る新撰組は、人間ドラマだけでは描ききれない部分を浮き彫りにする。
人を斬るために作られた刀。それは同時に誰かを守るために振るわれる刀でもある。
武士の時代が終わろうとしている幕末の世で、自らの存在意義が大きく揺さぶられていく刀剣男士やそれを見守っていく刀剣男士の姿が印象的な作品だ。
前作の阿津賀志山異聞からは加州清光役の佐藤流司が続投。
大和守安定役の鳥越裕貴、和泉守兼定役の有澤樟太郎、堀川国広役の小越勇輝、蜂須賀虎徹役の高橋健介、長曽祢虎徹役の伊万里有が初出陣となった。
新規で登場する刀剣男士が多いためか、どこかフレッシュな空気も漂う幕末天狼傳。
まだ観たことがないという人は、ぜひ「刀ミュ」シリーズ作品とともに観てほしい。
新撰組に関する新たな視点が得られるかもしれない。
呼吸を忘れてみつめる魂のぶつかり合い
息をとめ、手を握りしめ、気がつくと驚くほど全身に力を込めて観てしまう殺陣シーン。
今回はそんな殺陣が楽しめる歴史ものの作品を3つ紹介してきた。
たまには武士や武将の世にタイムスリップして、現実逃避してみるのはどうだろうか。
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