コラム

刀ミュ最新作にも出演予定!「股下97センチ」で話題になった田中涼星の魅力とは

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2019年4月16日。Twitterのトレンドに突然現れた股下97センチというワードを私は見守っていた。なぜならそのワードが指しているのは私がずっと応援している推し、田中涼星さんのことだからだ。

その日、2.5次元舞台の中でもひときわ注目と人気を集める作品、ミュージカル「刀剣乱舞」の新作が発表された。ライブ、再演を除いた新作公演としては2018年5月に幕を下ろした「結びの響、始まりの音」以来の公演となる。

私が新作公演の情報を得たのは仕事を終えてスマートフォンを開いた時だった。

出演キャストの中に推しを見つけた私は、嬉しさとチケットが取れるかという不安の両方を抱えながら、覚束ない足取りで帰宅の途についた。Twitterトレンドに入った股下97センチというワードに気づいたのはその時だ。

まるで2次元のようなスタイルの彼を紹介する時に出てくる「股下97センチ」というワードだが、ここまで広く拡散されたのを見たことはなかった。

私にとってはずっと応援している推し。けれど、これから新しい作品で彼と出会う人たちもたくさんいるだろう。そんな人たちに向けて、今回は股下97センチの推し、田中涼星さんの魅力を全力で伝えたい。

脅威のスタイルにときめく

田中さんといえばまず浮かぶのは「股下97センチ」というワードにも出てくる脅威のスタイルだ。186センチメートルの長身は舞台上でも一際目立つ。

私が彼を推すきっかけとなったのはミュージカル「テニスの王子様」だった。長い手足ゆえか、ダンスの動きが大きく、つい目で追ってしまう。彼が演じた乾貞治が高速サーブを打つシーンには思わず「シルエットが完璧すぎる…」とブルーレイディスクを一時停止してしまうほどだ。

手足が長いという印象が強かったが、初めてイベントでツーショットチェキを取る際に小顔であるということにも衝撃を受けた。

「こんなにスタイルが良くて綺麗な人の隣に並べない…」と思いながらも笑顔で写真を撮ったのは良い思い出だ。チェキやブロマイドを見返すたびに、こんなに完璧なスタイルの人間がいるんだなと惚れ惚れしてしまう。

ちなみに股下97センチというワードの元ネタは、2017年8月に上演された「幽劇」作中のキャスト紹介である。味方良介さんの美声で読み上げられるこのワードに合わせて長い手足が魅せるアクションが楽しめる。

コミカルな日替わりコーナーに笑う

完璧なスタイルを持ったイケメンである一方、田中さんはお笑いが好きというチャーミングな一面もある。

本人も舞台上でコミカルなシーンがあればここぞとばかりに私たちを笑わせにくる。

2017年3月に上演されたTEEN×TEEN THEATER「初恋モンスター」ではフィギュアと「男の娘」をこよなく愛するオタク長澤嵐を演じた。原作でも「ザ・オタク」という感じの愉快なキャラクターなのだが、3次元で動くと妙にキレの良い動きやちょっとした表情がとにかく面白い。

すでに登場シーンの少し前から「来るぞ…来るぞ…」とすでに見たことのある観客が笑いはじめているという状態だったのが印象に残っている。

日替わりシーンを任されることも多く、2019年のMANKAI STAGE『A3!』AUTUMN&WINTER 2019では詩人である有栖川誉役としてオリジナルのポエムを披露。2018年〜2019年の年末年始にかけて上演された「歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭」では毎公演モノマネで大きな会場を沸かせた。

私たち観客を楽しませよう、笑わせようと日々ネタを考えてくれるところに、彼の優しさとエンターテイナー精神を感じる。

繊細な芝居で演じたキャラクターを好きになる

田中さんが演じるキャラクターは変わった人、強烈な個性を持った人が多い。

MANKAI STAGE『A3!』の有栖川誉や舞台「黒子のバスケ」の実渕玲央は、キャスティングが発表された時にこれは絶対にハマり役だと思った。そう思った理由は彼が大胆に、けれど細やかにそのキャラクターを演じてくれると知っているからだ。

MANKAI STAGE『A3!』で演じた有栖川誉は突然思い浮かんだポエムを読み出すなどかなりエキセントリックな行動に走るキャラクターだ。

しかしながら、作中で同じ劇団で芝居をすることになった仲間たちの仲を取りもちたいと願うなど、ごくごく素朴な優しさを持つ人間であることも明かされる。

人の気持ちがわからないという悩みを吐露しながら、それでも仲間たちのすれ違いを解消したいと願う彼はある秘密兵器で見事に解決する。

しかし、最後にはいつか自分の力で人の気持ちがわかるようになりたいと祈りながら、その秘密兵器を彼は手放した。

仲違いを解決した時の嬉しそうな表情。けれどそれが自分自身の力ではないと自覚した時の寂しげな姿。有栖川誉という人間がくっきりと見えてくるような芝居に、私はどんどん引き込まれた。

理解しがたい変な人、不思議な人。そんなキャラクターのことも様々な角度から立体的に、深く見せてくれるからこそ、彼が演じたキャラクターのことも私は好きになってしまう。

今後も大注目

ミュージカル「刀剣乱舞」で演じる御手杵はどうなるのか想像がつかない。けれど彼ならきっと楽しませてくれるし、もっと私が御手杵というキャラクターを好きになるだろうという確信がある。

2019年はMANKAI STAGE『A3!』、舞台「黒子のバスケ」そしてミュージカル「刀剣乱舞」と公演期間の長い作品が続く田中涼星さん。魅力溢れる彼の演技を是非見てほしい。

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WRITER

ゆうり藍
 
								ゆうり藍
							

2.5次元舞台をはじめとしたサブカル系コラムライター。舞台遠征でも観光を忘れないくらい旅行も好き。観劇がもっと楽しくなる記事をお届けできればと思います。

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