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高野洸・眞嶋秀斗が出演、朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』開幕 儚くも色濃い青春時代描く

朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』が2019年12月10日(火)から東京・品川プリンスホテル クラブeXで開幕した。同年2月の初演以来、1年経たずの再演だ。初日を前に行われた総通し舞台稽古(ゲネプロ)と舞台挨拶の様子を写真とともにお伝えする。

『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』のゲネプロの様子

本作の舞台は、日本のとある町の森の奥にある小さな村。アキトをはじめとした青年たちは、村の一番の年寄りから「この村で生まれた男の子は、20歳になるまでの間、人生で一度だけ魔法が使うことができる」と伝えられる。何の魔法を使うのか。アキト、ハルヒ、ナツキ、ユキオという4人の青年たちが抱えるそれぞれの苦悩や葛藤を軸に、儚くも色濃い青春時代を描く作品だ。

『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』のゲネプロの様子
『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』のゲネプロの様子

再演となる今回は、東京・品川プリンスホテル クラブeXの円形舞台を生かした舞台構造。青々とした(時に照明変化で紅葉する)一本の木を取り囲むように、俳優が座る。回転舞台になっており、アキト、ハルヒ、ナツキ、ユキオが座っている椅子は、舞台の序盤からゆっくりと時計回りに回り続ける。主軸の俳優たちの表情がどの席からも見えるようにという配慮だろうが、青年たちが過ごす青春時代の四季の移ろいをも感じさせる演出だった。

『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』のゲネプロの様子
『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』のゲネプロの様子

出演するのは、ミュージカル『刀剣乱舞』などで活躍する高野洸と、斬劇『戦国BASARA』シリーズに出演する眞嶋秀斗、俳優グループ「イケ家!」のメンバーでミュージカル『テニスの王子様』などでも活躍している松村優、同じくイケ家!のメンバーで、AbemaTV『恋愛ドラマな恋がしたい3』に出演している近藤廉、メンズノンノ専属モデル・俳優としても活動している遠藤史也、そして映画『カメラを止めるな!』でブレイクしたしゅはまはるみ高木里代子が生のピアノ演奏で本作に華を添える。

『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』のゲネプロの様子
『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』のゲネプロの様子

上演時間は約2時間。男性出演者が1995年〜97年生まれの同世代同士ということもあって、青年の苦悩や葛藤を描いたストーリーがリアリティを持って立ちあがる。また、しゅはまも泣かせる演技で、母役として舞台を引き締める。

派手な動きも演出もなく、生のピアノ演奏が静かに流れるなかで、役者の声と表情とで展開されるが、朗読劇を見たことがない人、もしくは、朗読劇に若干の抵抗を感じている人でも見やすい舞台になっているはずだ。

高野洸

最後に、舞台挨拶のコメントを紹介しよう。

●アキト役の高野洸(回替わりでハルヒ役を演じる)

「再演ですが、今回は劇場も変わりましたし、回によっては僕がハルヒを演じることもありますし、色々新しいことにチャレンジしていきながら、でも前回真剣にやらせていただいた、僕が台本で感じている裏の世界観だったり、日常の小さな幸せに気づくところだったり、そういう『僕魔法』の素敵な世界観を今回も大事に伝えていけたらいいなと思っています。1公演1公演しっかり大事に演じていきたいので、今回も応援よろしくお願いします」

眞嶋秀斗

●ハルヒ役の眞嶋秀斗(回替わりでアキト役を演じる)

「僕が初めてこの役を演じた時に感じたのが、脚本に出てくる村がとても風景が綺麗で、出てくる人々が個性的で、豊かなキャラクターがいて、そこに素敵な音楽が乗るという、とても繊細で子どもから大人まで共感していただけるような心温まる作品だなと思いました。なので今回クリスマスが近いので皆さんに温まっていただけるような物語をお届けできたらなと思っております。よろしくお願いします」

松村優

●ナツキ役の松村優

「前回やってまだ1年経っていないのに、こうして再演をさせていただけることは、本当にありがたいことだなと思いますし、その分期待されているなと感じるので、その期待を超えられるように、前回よりももっとパワーアップした『僕魔法』を皆さんにお届けできればなと思っております。よろしくお願いします」

近藤廉

●ネイロ役、テツ爺役ほかの近藤廉

「前回から1年たらずということで、前回良かったよと言っていただける方もたくさんいらっしゃいますし、お客様の中でももう一度足を運んでくださっていると思うので、前回よりもパワーアップしたものを、僕自身も見せられるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」

遠藤史也

●ユキオ役の遠藤史也

「前回とは会場が全く違って、アキトとハルヒの役が変わったり、僕たち自身も全く前回とは人としても違うので、演じ方もまた変わってくると思います。なので、前回と同じようにしようとは全く思っていないので、期待していてください」

しゅはまはるみ

●母役のしゅはまはるみ

「今年2月に好評を頂きましての再演となりますが、微妙に衣装もちょっと違ったり、髪型も微妙に違う人は違ったり、個人的には、やはり10ヶ月で心境の変化などもありましたので、台本は変わっていないんですけれども、(初演時とは)多分表現の仕方でまた違った印象になるんじゃないかなと思います。前回見た方も今回楽しんでいただけるようにしたいですし、舞台セットも違いますし、演奏の方も生演奏ですので、その日、その日、毎日違います。その辺りも楽しんでいただけたらなと思います」

『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』に出演する、しゅはまはるみ、近藤廉、眞嶋秀斗、高野洸、松村優、遠藤史也(左から)
『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』に出演する、しゅはまはるみ、近藤廉、眞嶋秀斗、高野洸、松村優、遠藤史也(左から)

公演は15日(日)まで。お見逃しなく!

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12月21日より開幕!“斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世”『蒼』THE PRIDE 初日舞台挨拶&ゲネプロレポート

“斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世”『蒼』THE PRIDEが2018年12月21日から、有楽町・オルタナティブシアターで開幕した。初日を前に行われたゲネプロ(総通し舞台稽古)と舞台挨拶の様子を写真とともにお伝えしたい。

『戦国BASARA』シリーズの15作目となる本作は、初の“蒼紅”二作連続上演。「『紅』未来への誇り」は16日に千秋楽を迎えたが、そのバトンを受け継いで、いよいよ「『蒼』THE PRIDE」が開幕する。

【『蒼』THE PRIDE あらすじ】
戦国、群雄割拠の乱世において、第六天魔王・織田信長が腹心である明智光秀の裏切りにより「本能寺の変」で討死。
勢いにのる覇王・豊臣秀吉(佐々木崇)は、更なる力を求め、一気に勢力を全国へと広げる。
豊臣軍の戦力として、軍門に下るようにと竹中半兵衛(末野卓磨)に迫られ六爪を奪われてしまう伊達政宗(眞嶋秀斗)。
家康との確執の不稔から後藤又兵衛(汐崎アイル)に斬りつける石田三成(沖野晃司)。
その闘いの最中、劣勢になった又兵衛を連れて逃げる山中鹿之介(橘龍丸)。
利家とまつを探す前田慶次(伊阪達也)は、情報を聞くために最上義光(寺山武志)を追いかけるが、織田残党狩りに動く覇王秀吉と遭遇。
互いに一度は豊臣に敗れた政宗と慶次は手を組むことに。

激動する豊臣戦国時代、覇王秀吉を目の前にし、窮地に追い込まれた政宗は、過去、梵天丸と弁丸として約束を交わしたライバル幸村の想いを胸に、誇りを取り戻す。

それぞれが思い描く「誇り」が絡み合い、それが紡がれた時、
一つになった力が、未来への扉を開けるーーー

伊達政宗を演じる眞嶋秀斗は、『戦国BASARA』の出演が今回で4度目となる。

眞嶋は「今回は初のシリーズ2作展開。現代に通じるような話なのではないかと思っています。激動の時代の中で何を楽しみとして、何に向かって、誰とどのように生きていくのか。自分自身考えさせられながら、初日まで一丸となって進んできました」と話す。

そして、『紅』を観客席で見たことを明かし「思いを受け取って、自信を持ってタスキを繋げたいと思います。BASARAファンの皆様にはもちろん、殺陣で2018年スカッと締めくくりたいという方々、そして戦国時代に興味があるという方々、いろんな皆様に是非見に来ていただきたいと思います!」と語った。

石田三成を演じる沖野晃司は「私は前回怪我をしまして、舞台には上がったのですが、自分の力をすべて発揮することができませんでした。今回はしっかりと地に足をつけて頑張りたいなと思っております」と意気込む。

『戦国BASARA』には4度目の出演となる沖野は、石田三成として今回初めて秀吉と半兵衛と共演できることが「嬉しい」といい、「復活した豊臣とそして皆様があっと驚くラストをぜひ期待していただきたい」。

前田慶次役の伊阪達也は「久しぶりにBASARAに呼んでいただけて、あぁまた慶次をやれるんだとすごく嬉しかったです」と思いを明かし、「紅からの勢いそのまま皆で突っ走っていきたい。お客さんも紅見て、蒼見て、大変だと思うけれど、祭りだ!祭りだ!という感じで、明るく楽しくやっていけたらいいなと思っています」と話した。

続いて、山中鹿之介を演じる橘龍丸は「蒼の方にあまり稽古にいけておりませんでしたが、それと関係なく、紅の熱量に負けることなく、蒼の方もしっかり見せていきたいなと思います。千秋楽まで応援のほどよろしくお願いします」。

後藤又兵衛役の汐崎アイルは「それぞれのプライドがぶつかる作品だと思っております。劇場も小さくなりまして、キャストの人数も今までよりもキュッとなっておりますが、これは小さくなったのではなく、濃縮還元されたという風に捉えていただければ嬉しいです」と述べた。

そして「この熱をカンパニー皆で客席に届けられるように全力で戦っていきますので、どうぞ最後までご声援よろしくお願いします」と語った。

最上義光を演じる寺山武志は「いよいよ『斬劇戦国BASARA翠 気高きお茶を求めて』が始まるというのが…」といきなりボケてから、「…さっき裏でやれと言ったの誰ですか!!(笑)」と話して笑いを誘った。

さらに、「僕の役割は、相変わらず緊張感走るお芝居をする中、ちょっとほんわかする、リラックスしてみていただけるような役どころ。忘年会シーズンで例えるとしたら、焼肉、居酒屋、イタリアンで、ちょっと重たくなったなという頃にお蕎麦食べたいな、私が蕎麦でございます。よろしくお願いします!(笑)」と小ボケも言った。

竹中半兵衛を演じる末野卓磨は「僕は今まで風魔小太郎という役で3回出演させていただいていました。今回、竹中半兵衛になりまして、セリフを始めて喋ります!」と嬉しそう。

「そして顔が出る範囲がちょっと増えました(笑)。そんな僕を見ていただけたらなと思います。あと豊臣軍として、秀吉様を支え、三成くんを引っ張り、僕らの熱い絆を見ていただけたら。見終わった後に、豊臣よかったな、蒼よかったなと、豊臣推しが増えたらいいなと思っています」と語った。

豊臣秀吉役の佐々木崇は「多くの方に愛されている作品に初めて参戦させていただきます。稽古初日からずっと緊張はしておりましたけれども、温かいカンパニーの皆さんに支えられて、今初日を迎えられることを嬉しく思っております」と挨拶。

「この作品はそれぞれのキャラクターが本当に際立っていて、それが稽古最終日に(演出の)ヨリコさんが『それぞれの役割がちゃんと果たせている』と仰っていました。2018年最後、観劇納めの方も多いと思いますけれども、それに見合うようにプライドを持って、豊臣軍に、そしてこの戦国BASARAに取り組みたいと思います」と述べた。

上演時間は、1幕1時間、15分の休憩を挟んで、2幕1時間15分。個性的な俳優たち8人が緊張感ある殺陣で魅せ、それぞれのプライドと情熱を感じる芝居を披露した。

『紅』を見た人は全体像が分かってより楽しめるし、『蒼』のみの観劇の人でも十分ストーリーに入り込むことができるはずだ。

公演は12月30日まで。なお、笑いに特化した限定オリジナル演目“笑劇”は12月27日19時回と28日19時回に上演される。本編でもコミカルなシーンは散見されたが、果たしてどんな内容になるのだろう。期待したい。

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“斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世”『紅』未来への誇り・『蒼』THE PRIDEの全武将ビジュアルが解禁

2018年12月、舞台化シリーズ第15作目・完全最新作として上演する“斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世” 『紅』未来への誇り・『蒼』THE PRIDEの新たな武将のビジュアルが公開された。

『紅』未来への誇りに出演する長曾我部元親役の白又 敦、黒田官兵衛役の伊藤裕一、毛利元就役の小谷嘉一、宮本武蔵役の西野太盛、明智光秀/天海役の瀬戸祐介、そして『蒼』THE PRIDEに出演する前田慶次役の伊阪達也、後藤又兵衛役の汐崎アイル、最上義光役の寺山武志、竹中半兵衛役の末野卓磨、豊臣秀吉役の佐々木 崇、そして「紅」・「蒼」両作品に出演する山中鹿之介役の橘龍丸の計11武将の新ビジュアルを公開。これにて全武将のビジュアルが出揃った。

さらに、 “斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世” 『紅』未来への誇り・『蒼』THE PRIDE共に好評につき、注釈付指定席の販売をすることが決定。注釈付指定席は、11月23日(金・祝)12:00~より販売開始となる。

“斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世” 『紅』未来への誇り を東京・オルタナティブシアターにて、2018年12月7日(金)~12月16日(日)の全13ステージ、続いて“斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世” 『蒼』THE PRIDEを同会場にて、12月21日(金)~12月30日(日)の全13ステージ上演する。チケットは一般発売中となる。その他、公演の詳細は、公式HPにて要チェック!

<「紅」未来への誇り>


長曾我部元親:白又 敦

黒田官兵衛:伊藤裕一


毛利元就:小谷嘉一


宮本武蔵:西野太盛


明智光秀/天海:瀬戸祐介


前田慶次:伊阪達也


後藤又兵衛:汐崎アイル


最上義光:寺山武志


竹中半兵衛:末野卓磨


豊臣秀吉:佐々木 崇

山中鹿之介:橘龍丸

<「紅」未来への誇り あらすじ>

戦国、群雄割拠の乱世において、第六天魔王・織田信長が腹心である明智光秀の裏切りにより「本能寺の変」で討死。

勢いにのる覇王・豊臣秀吉は、更なる力を求め、一気に勢力を全国へと広げる。
信長を討った明智光秀は、豊臣に敗れ、、、天海として生まれ変わる。
一方、力無き民の為にと、豊臣軍を離脱した徳川家康。
後藤又兵衛を助ける為にと、家康を追撃する黒田官兵衛。
瀬戸内・海戦にて豊臣方・毛利元就の強襲を受ける長曾我部元親。
行方不明の主君・尼子晴久を探す山中鹿之介と、戦国最強の敵を求め意気込む宮本武蔵が出会う。

激動する豊臣戦国時代、ライバルである政宗の事を思い、いつの日かの戦いを夢見て、未来を語る、真田幸村。
それぞれが思い描く「未来」へのRoute(選択)が絡み合い、それが紡がれた時、
一つになった想いは、未来をも動かす力となる―――

<『蒼』THE PRIDE あらすじ>

戦国、群雄割拠の乱世において、第六天魔王・織田信長が腹心である明智光秀の裏切りにより「本能寺の変」で討死。

勢いにのる覇王・豊臣秀吉は、更なる力を求め、一気に勢力を全国へと広げる。
豊臣軍の戦力として、軍門に下るようにと竹中半兵衛に迫られ六爪を奪われてしまう伊達政宗。

家康との確執の不稔から後藤又兵衛に斬りつける石田三成。
その闘いの最中、劣勢になった又兵衛を連れて逃げる山中鹿之介。
利家とまつを探す前田慶次は、情報を聞く為に最上義光を追いかけるが、織田残党狩りに動く覇王秀吉と遭遇。

互いに一度は豊臣に敗れた政宗と慶次は手を組むことに。
激動する豊臣戦国時代、覇王秀吉を目の前にし、窮地に追い込まれた政宗は、
過去、梵天丸と弁丸として約束を交わしたライバル幸村の想いを胸に、誇りを取り戻す。
それぞれが思い描く「誇り」が絡み合い、それが紡がれた時、
一つになった力が、未来への扉を開ける―――